用語集
アプリケーション サーバは、プロジェクト内のビジネス ロジックを(通常はコンポーネントを介して)切り離し、3 階層のアプリケーションをより簡単に開発できるようにするためのものです。また、多くのアプリケーションでは、トランザクション管理、クラスタ化、フェイルオーバ、ロード バランシングなどの追加機能が提供されています。
WebLogic Workshop では、アプリケーション サーバとは Java アプリケーション サーバのことです。Java アプリケーション サーバ は、Java 2 Enterprise Edition(J2EE)プラットフォームに準拠したアプリケーション サーバです。
WebLogic Workshop の基盤となる BEA WebLogic Server(TM)は、Java アプリケーション サーバです。
Web サービスのような分散アプリケーション アーキテクチャでは、クライアントがサーバに対してメソッドを呼び出し(または、サーバにメッセージを送信し)、サーバがそれに対して応答します。サーバの応答を待っている間にクライアントが他の作業を実行できない場合、クライアントはサーバと同期化されているので、対話は「同期」であるといいます。
サーバが応答を準備している間でもクライアントが他の作業を実行でき、応答準備が完了したときにサーバがクライアントに通知するように対話を設計している場合、対話は「非同期」であるといいます。
非同期アーキテクチャは、イベント駆動型のシナリオで役に立ちます。イベント駆動型のシナリオでは、イベントは任意に発生し、受信側は、発生時にいつでもイベントを処理できます。
サービスのメソッドにバッファを追加すると、すぐにクライアントに返されるようにすることができるので、クライアントではサーバが他のリクエストを処理するのを待たなくても済みます。サーバにリクエストが殺到しないように、バッファされたメソッドに対する呼び出しはキューに入れられます。
コールバックは、クライアントで定義されたメソッドで、サービスによって呼び出されます。コールバックを使用すると、クライアントとサービス間の非同期的な双方向のやり取りが可能になります。たとえば、多少時間がかかる処理をサービスが実行する場合、サービスは簡単な戻り値を使ってクライアントのリクエストにすぐに確認応答し、後でコールバックを使用して、処理の完全な結果を返すことができます。コールバックは、会話に参加する必要があります。
コールバック ハンドラは、サービスが対応するコールバックを受信したときに実行されるサービスのメソッドです。メソッドは、コールバックを含むコントロールによって定義されます。たとえば、タイマー コントロールはコールバック ハンドラである onTimeout メソッドを提供します。このメソッドに、タイマーが時間切れになったときに実行されるコードを追加できます。
クライアントは、Web サービスにデータを返すように要求します。クライアントはどの言語でも記述でき、Web サービスで想定されている方法で通信するものであれば、どのプラットフォームでも動作します。ほとんどの Web サービスでは、HTTP などのインターネット プロトコルを介してリクエストを受信し、受信したリクエストが SOAP 仕様に従ってフォーマットされた XML メッセージであることを想定しています。
コントロールは、他のアプリケーションおよびコンポーネントと通信するために Web サービスに組み込むことができるコンポーネントです。たとえば、データベース コントロールを使用すると、Web サービスはデータベースのデータを要求できます。サービス コントロールを使用すると、別の Web サービスを簡単に呼び出すことができます。
Web サービスでデータ リソースの機能を呼び出すためのメソッド。
会話は、クライアントと Web サービス間で交わされる一連のやり取りです。Web サービスの会話の各インスタンスには、会話が有効な間に保持されるステートが関連付けられています。少なくとも、このステートには「会話 ID」が含まれています。会話 ID は、サービスに出入りするメッセージを特定の会話インスタンスと相関させるためのものです。つまり、1000 人に対する 1000回 の信用調査を処理する場合、WebLogic Workshop では自動的に、各調査ごとにユニークな会話を開いておき、やり取りされるメッセージを適切な会話に関連付けます。
相関は、WebLogic Workshop が自動的に Web サービスに提供する機能です。多くのクライアントが同時に Web サービスを利用している場合、Web サービスは、それぞれのリクエストに応じて、どの応答をどのクライアントに送信するかを追跡します。これには、コールバックも含まれます。つまり、Web サービスで、コールバックを介してクライアントに渡す必要があるイベントが発生すると、WebLogic Workshop の相関機能は、コールバック メッセージを自動的にルーティングします。
コントロール メソッドを 1 つまたは複数含むファイル。
デプロイメントとは、Web サービスを開発環境からプロダクション環境に移動することです。WebLogic Workshop の実行時環境は WebLogic Server に統合されているので、WebLogic Workshop の Web サービスをデプロイするには、JWS ファイル(およびサポート ファイル)をプロダクション サーバにコピーするだけで済みます。
ECMA(European Computer Manufacturers Association)は、ECMAScript の標準を定めている機関です。
ECMAScript は、JavaScript と JScript 言語を組み合わせて標準化したものです。JavaScript は Netscape Communications によって、JScript は Microsoft Corporation によって開発されました。
WebLogic Workshop Web サービスのインスタンスは、Web サービスの開発者が設定した期間、WebLogic Server 内に存在します。Web サービスが会話を管理しない場合、Web サービスは呼び出されるたびに作成または破棄されます。Web サービスが会話を管理する場合、各会話には有効期間があります。指定したタイムアウト間隔内に、会話でのやり取りが発生しない場合、会話インスタンスは解放されます。また、1 つまたは複数のメソッドまたはコールバックが呼び出されると会話を終了するように、明示的または暗黙的に指定することもできます。
クライアントに公開されるメソッド。
サービス コントロールを使用すると、Web サービス内から別の Web サービスと簡単に通信できるようになります。サービス コントロールは、対象のサービスの WSDL から作成できます。
形式(XML の)
XML の形式とは、階層や要素の順序などを含む XML ドキュメントの構造と構成です。
SOAP(Simple Object Access Protocol)は、異なる Web サービスで変換可能な XML メッセージのフォーマットに関する規則を標準化したものです。
「Structured Query Language」の略。詳細については、www.sql.org を参照してください。SQL は、リレーショナル データベースとの通信に使用する準標準言語です。SQL 文またはクエリは、テーブルやレコードの作成、操作、クエリ、更新、または削除に使用します。
値を返すメソッドは同期的です。「同期」は、同期メソッドの呼び出し側が、呼び出されたメソッドが返されるのを待つ必要があることからそう呼ばれます。呼び出し側は、メソッドと同期化されています。
「非同期」を参照してください。
「Universal Description, Discovery and Integration」の略。詳細については、www.uddi.org を参照してください。
Web サービスは、言語やプラットフォームに依存しない自己記述型のコード モジュールです。アプリケーションは、ネットワークまたはインターネットを介して Web サービスにアクセスします。アプリケーションでは、サービスの場所をハードコード化しておくことも、UDDI(Universal Description, Discovery, and Integration)を使用してサービスを検索することもできます。サービスは自己記述型なので、アプリケーションでは、使用可能な関数やその呼び出し方法を判別できます。
XML 構文規則に従った XML ドキュメントの品質。ドキュメントを使用する場合、構文規則は通常 XML パーサによって強制されます。
「Web Services Description Language」の略。さまざまなクライアントで呼び出すことができるように、Web サービスについて記述するためのマークアップ言語です。
XML マップは、XML メッセージ内のデータを、Web サービスの Java メソッドのパラメータと戻り値に関連付けます。XML マップは特定の XML の形式に拘束されないため、Web サービスへコードを実装する際の柔軟性が高まります。