プレースホルダを作成する

プレースホルダとは、BEA 仮想コンテンツ リポジトリから取得した 1 つの Web コンテンツを表示する JSP 内のあらかじめ決められた場所です。プレースホルダは、コンテンツの取得と表示にクエリを使用します。

デフォルトでは、プレースホルダでサポートしている MIME タイプは HTML、XML、プレーン テキスト、画像、および Shockwave ファイルです。プレースホルダでその他の MIME タイプを表示するには、「その他の MIME タイプをサポートする」を参照してください。

ユーザが、プレースホルダを含むポータル デスクトップまたはポートレットを参照すると、プレースホルダのルールおよびバックエンド ロジックがクエリを実行し、そのクエリに合致する 0 以上のコンテンツを取得し、返された項目の 1 つを表示します。取得されたコンテンツがなければ、何も表示されません。

プレースホルダのクエリは、2 つの異なった場所から実行されます。

プレースホルダには複数のクエリを含めることができるので、プレースホルダには、ユーザがプレースホルダを含む JSP にアクセスするたびに異なったコンテンツを表示できる、コンテンツ バケットとしての働きがあります。以下の手順には、あるクエリの優先順位を設定して、プレースホルダ内にある他のクエリと比べてそのクエリが実行される機会を増やしたり減らしたりできる手順が含まれます。

プレースホルダはエンタープライズ アプリケーションを有効範囲としているため、プレースホルダはエンタープライズ アプリケーション内の任意の JSP に含めることができます。

プレースホルダの詳細については、BEA のドキュメント Web サイトにある「対話管理ガイド」を参照してください。

プレースホルダを作成するには

  1. サーバが実行されていなければ、[ツールWebLogic ServerWebLogic Server の起動] を選択して起動します。
  2. [アプリケーション] ウィンドウで data¥placeholders フォルダを右クリックし、[新規作成プレースホルダ] を選択します。
  3. [新しいファイル] ウィンドウで [ファイル名] フィールドにプレースホルダの名前を入力します。ファイル拡張子は必ず維持してください。
  4. [作成] をクリックします。Placeholder Designer が表示されます。
  5. [パレット] ウィンドウで、[新しいクエリ] アイコンを Placeholder Designer にドラッグして、デフォルトのクエリを定義します。

    この方法でプレースホルダに追加するすべてのクエリは、デフォルトのクエリです (キャンペーン以外)。キャンペーンではこのプレースホルダにクエリを追加することができます。ただし、プレースホルダ自体にキャンペーン クエリを定義することはできません。キャンペーン クエリはキャンペーンで定義されます。
  6. [プロパティ エディタ] ウィンドウで、次の値を設定します。
  7. クエリを定義するには、追加した新しいクエリ項目にある [空のコンテンツ サーチ] リンクをクリックします。WebLogic Portal の条件式構文 ([詳細] タブ) を使用して詳細設定モードで、または、グラフィカル モードで ([クエリ] タブ) クエリを定義できます。

    詳細設定モード - [コンテンツ検索] ウィンドウで [詳細] タブをクリックして、「条件式を使用してコンテンツ クエリを構築する」の手順に従ってクエリを構築します。

    グラフィカル モード - 次の手順に従ってコンテンツ項目を取得するためのコンテンツ プロパティ、比較演算子、および値を選択して、コンテンツ クエリを構築します。
    1. [コンテンツ検索] ウィンドウ内で、[クエリ] タブをクリックします。
    2. コンテンツ タイプを選択し、コンテンツ タイプ内で [プロパティ] を選択して、[追加] をクリックします。

      注意 : 選択するプロパティは、ユーザ プロファイル プロパティやセッション プロパティのようなプロパティ セット プロパティではなく、コンテンツ プロパティ (タイプ) です。
    3. [コンテンツ検索値] ウィンドウが表示されたら、次のタブの 1 つを使用します。
      • [] - 入力した値との比較に基づいてクエリを定義。たとえば、[高] とマークされている investorRiskLevel プロパティを備えたコンテンツを取得するように、クエリを設定できます。
      • [プロパティ] - ユーザ プロファイル プロパティなど、別のタイプのプロパティから動的に与えられるプロパティ値に基づいてコンテンツ クエリを定義。たとえば、静的なコンテンツ プロパティに基づいてクエリを作成するのではなく、クエリに挿入される現在のユーザの「investorRiskLevel」の値から読み取れるクエリを作成できます。クエリは、各ユーザごとに異なったものになります。
    4. [OK] をクリックします。クエリ記述子が、[コンテンツ検索] ウィンドウに追加されます。
    5. クエリには、さらに値条件句を追加できます。その後、ウィンドウ下部の[記述子が複数の場合] 領域で適切なオプションを設定します。
  8. [コンテンツ検索] ウィンドウで [OK] をクリックします。
  9. 必要に応じてその他のクエリを作成します。
  10. Designer の下の [コンテンツ プレビュー] ウィンドウで、クエリによって取得されるコンテンツをプレビューできます。ユーザ プロファイル プロパティの値を使用するためのクエリを定義した場合は、取得されるコンテンツはユーザごとに異なりなります。そのため、どのコンテンツが取得されたかを確認するには、[プレビュー ユーザ] フィールドに「weblogic」などの既存ユーザのユーザ名を入力する必要があります。

    注意 : [コンテンツ プレビュー] ウィンドウには、取得するクエリのコンテンツが表示されます。ただし、プレースホルダには一度に 1 つのコンテンツしか表示できないので、表示されるその 1 つのコンテンツは実行するクエリ (クエリに設定した優先順位およびキャンペーン クエリの設定によって決定される) および、コンテンツの adWeight プロパティによって異なります。

    adWeight プロパティを単値の整数としてコンテンツ タイプに追加する必要があります。adWeight の値が大きいコンテンツほど、プレースホルダで表示するために選択される可能性が高くなります。
  11. プレースホルダ ファイルを保存します。
  12. プレースホルダを使用するには、関連する JSP に <ph:placehoder> タグを追加します。

注意 : プレースホルダの代わりに <ad:adTarget> JSP タグを使用して、タグ内のコンテンツ クエリをハードコード化できます。

プレースホルダを修正するには

プレースホルダを修正するには、WebLogic Workshop メニューの [アプリケーション] ウィンドウで該当するファイルをダブルクリックして開きます。適切なクエリを選択して修正します。

クエリまたはプレースホルダを削除するには

プレースホルダ内のクエリを削除するには、プレースホルダ ファイルを開き、[ドキュメント構造] ウィンドウからクエリを選択し、〔Delete〕キーを押します。

プレースホルダを削除するには、[アプリケーション] ウィンドウでプレースホルダを選択し、〔Delete〕キーを押して確認のダイアログ ボックスで [はい] をクリックします。また、削除したプレースホルダの JSP に含まれていた <ph:placeholder> タグはすべて削除します。

関連トピック

<ph:placeholder> タグ

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