コンテンツ セレクタを作成する

コンテンツ セレクタは、BEA の仮想コンテンツ リポジトリから取得されるパーソナライズされた Web コンテンツをユーザに提供します。コンテンツ セレクタは、複数のコンテンツ ノードを返して表示します。

ユーザがコンテンツ セレクタを含むポータル デスクトップまたはポートレットを参照すると、コンテンツ セレクタのルールおよびバックエンド ロジックが、ユーザのプロファイル情報などのプロパティに一致するものを探します。プロパティがコンテンツ選択ルールに一致する場合は、コンテンツ セレクタはクエリを実行し、クエリに一致するすべてのコンテンツを取得して表示します。

注意 : ライブラリ サービス (バージョン管理、ライフサイクル ステータスなど) が BEA リポジトリに対して有効になっている場合、そのコンテンツ項目が廃止のステータスになっていなければ、システム プロパティは常にクエリで利用できます (パブリッシュされています)。コンテンツのライフサイクル ステータスに基づいてコンテンツを取得する場合は、コンテンツ クエリ内でcm_objectClass システム プロパティを使用する必要があります。クエリがシステム プロパティのみを使用しているだけの場合は、廃止になっていないシステム プロパティに一致するすべてのコンテンツ項目をクエリが取得します。

コンテンツ セレクタはエンタープライズ アプリケーションを有効範囲としているため、エンタープライズ アプリケーション内の任意の JSP に含めることができます。

コンテンツ セレクタを作成するには

  1. サーバが実行されていなければ、サーバを起動します。WebLogic Workshop でポータル アプリケーションが開いている状態で、[ツールWebLogic ServerWebLogic Server の起動] を選択します。
  2. [アプリケーション] ウィンドウで data¥contentselectors¥GlobalContentSelectors フォルダを右クリックし、[新規作成コンテンツ セレクタ] を選択します。
  3. [新しいファイル] ウィンドウで [ファイル名] フィールドにコンテンツ セレクタの名前を入力します。ファイル拡張子は必ず維持してください。
  4. [作成] をクリックします。Content Selector Designer が表示されます。
  5. [プロパティ エディタ] ウィンドウの [名前] で、コンテンツ セレクタの表示名を変更できます。
  6. デザイナ ウィンドウの [選択可能な条件] セクションで、コンテンツ セレクタが実行される条件のタイプを選択します。

    条件を選択するにつれて、デザイナ ウィンドウの上部に対応するリンクが表示されます。
  1. 対応するリンクをクリックして選択した条件を作成し、適切な情報を入力します。
  2. デザイナのウィンドウで、クエリの [空のコンテンツ サーチ] リンクをクリックしてクエリを定義します。これを行うには、WebLogic Administration Portal で設定される BEA 仮想コンテンツ リポジトリへの接続が必要となります。
  3. WebLogic Portal の条件式構文 ([詳細] タブ) を使用して詳細設定モードで、または、グラフィカル モードで ([クエリ] タブ) クエリを定義できます。

    詳細設定モード - [コンテンツ検索] ウィンドウで [詳細] タブをクリックして、「条件式を使用してコンテンツ クエリを構築する」の手順に従ってクエリを構築します。

    グラフィカル モード - 次の手順に従ってコンテンツ項目を取得するためのコンテンツ プロパティ、比較演算子、および値を選択して、コンテンツ クエリを構築します。
    1. [コンテンツ検索] ウィンドウ内で、[クエリ] タブをクリックします。
    2. コンテンツ タイプを選択し、コンテンツ タイプ内で [プロパティ] を選択して、[追加] をクリックします。

      注意 : 選択するプロパティは、ユーザ プロファイル プロパティやセッション プロパティのようなプロパティ セット プロパティではなく、コンテンツ プロパティ (タイプ) です。
    3. [コンテンツ検索値] ウィンドウが表示されたら、次のタブの 1 つを使用します。
      • [] - 入力した値との比較に基づいてクエリを定義。たとえば、[高] とマークされている investorRiskLevel プロパティを備えたコンテンツを取得するように、クエリを設定できます。
      • [プロパティ] - ユーザ プロファイル プロパティなど、別のタイプのプロパティから動的に与えられるプロパティ値に基づいてコンテンツ クエリを定義。たとえば、静的なコンテンツ プロパティに基づいてクエリを作成するのではなく、クエリに挿入される現在のユーザの「investorRiskLevel」の値から読み取れるクエリを作成できます。クエリは、各ユーザごとに異なったものになります。
    4. [追加] をクリックします。クエリ記述子が、[コンテンツ検索] ウィンドウに追加されます。
    5. クエリには、さらに値条件句を追加できます。その後、ウィンドウ下部の [記述子が複数の場合] 領域で適切なオプションを設定します。
  4. [コンテンツ検索] ウィンドウで [OK] をクリックします。
  5. Designer の下の [コンテンツ プレビュー] ウィンドウで、クエリによって取得されるコンテンツをプレビューできます。ユーザ プロファイル プロパティの値を使用するためのクエリを定義した場合は、取得されるコンテンツはユーザごとに異なりなります。そのため、どのコンテンツが取得されたかを確認するには、[プレビュー ユーザ] フィールドに「weblogic」などの既存ユーザのユーザ名を入力する必要があります。
  6. コンテンツ セレクタ ファイルを保存します。
  7. コンテンツ セレクタを使用するには、関連する JSP に <pz:contentSelector> タグを追加します。<pz:contentSelector> トピックの例では、テキスト コンテンツ (HTML ファイルなどのテキスト バイナリを含む) や非テキスト バイナリ (グラフィックなど) の表示方法が示されます。

コンテンツ セレクタを修正するには

コンテンツ セレクタを修正するには、[アプリケーション] ウィンドウで該当するファイルをダブルクリックして開きます。適切な条件を修正します。[クエリ] リンクをクリックしてクエリを修正します。

コンテンツ セレクタ クエリを削除するには

  1. コンテンツ セレクタ ファイルを開きます。
  2. Content Selector Designer のクエリ リンクを選択します。
  3. [コンテンツ検索] ウィンドウ内のクエリを選択します。
  4. [削除] をクリックします。
  5. [OK] をクリックします。

コンテンツ セレクタを削除するには

コンテンツ セレクタを削除するには、[アプリケーション] ウィンドウでコンテンツ セレクタを選択し、〔Delete〕キーを押して確認のダイアログ ボックスで [はい] をクリックします。また、削除したコンテンツ セレクタを参照する JSP 内の <pz:contentSelector> タグをすべて削除します。

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