ポートレットは、ポータル Web アプリケーションの基本的な構成要素です。ポートレットを使用すると、アプリケーションのサブセットのプレゼンテーション動作を 1 つの単位として管理できます。ポートレットは、複数のファイルを関連付けたもので、ほとんどの場合 XML ファイルおよび JSP ファイルのセットです。WebLogic Workshop IDE では、ポートレットをデザイン ビューで視覚的に編集できます。また JSP は、デザイン ビューまたはソース エディタで編集できます。
ポートレットとは、アプリケーション、情報、およびビジネス プロセスを表面化させるウィンドウと考えることができます。ポートレットは、互いに通信して、Java コントロールと共に動作し、またアプリケーション内でユーザが取る経路を判断する Java ページ フローに参加できます。1 ページ上に複数のポートレットを入れることが可能です。また、単一のポートレットに複数のインスタンスを使用できます。
アーキテクチャ的には、ポートレットは拡張子 .portlet の XML ファイルによって記述されるオブジェクトのコレクションです。フレームワークはこのファイルに記述された要素を使用して、実行時にポートレットを表示し、最終的に生成される HTML の組み立てにおける特定の時点で、任意のパーミッションおよびカスタマイズを適用します。ポートレット自体は、JSP、ページ フロー、またはオプションのバックアップ ファイルを使用でき、ポートレットの互換性を確保するために JSR 168 規格に準拠するように構築できます。ポートレットは、既存の Web アプリケーションおよびコンテンツ (ASP、JSP、HTML、XML など) を使用できます。
次のトピックでは、ポートレットを作成するプロセスを手順を追って説明します。