ポートレット ライブラリからポートレットを使用する

ポートレット ライブラリにはあらかじめ構築されたさまざまなポートレットが保存されており、これらのポートレットをポータル アプリケーションに追加したり、変更することができます。これらのポートレットは一般的に使用される Web アプリケーション機能のサンプルであるため、ポータル用のコンポーネントの構築を簡単に始めることができます。

利用できるポートレットを表示するには、WebLogic Workshop IDE の最上位のメニューから [ファイル開くアプリケーション] を選択します。次のフォルダを参照し、portalApp.work ファイルを選択します。

<BEA_HOME>/<WEBLOGIC_HOME>/samples/portal/portalApp

このアプリケーションが IDE で開いたら、sampleportal フォルダに移動し、sample.portal ファイルを開きます。図に示すように [データ パレット] ペインに、sampleportal に使用されるポートレットが表示されます。これがポートレット ライブラリです。

IDE では、このポートレット ライブラリにあるポートレットを、開いているポータル ページの領域やプレースホルダにドラッグ アンド ドロップできます。

これらのポートレットの一覧は、「サンプル ポータル」のトピックに記載されています。また、ポートレットを構成するファイルと、そのファイルのインストール先またはコピー先であるポータル アプリケーション内の場所も表に記載されています。通常は、このプロセスに次のような操作が必要になります。

  • *.portlet ファイルを <PORTAL_APP>/<プロジェクト>/portlets/includes フォルダにコピーする。
  • 1 つまたは複数の *.jsp ファイルを <PORTAL_APP>/<プロジェクト>/portlets フォルダにコピーする。
  • 必要に応じて、*.java バッキング ファイルを <PORTAL_APP>/<プロジェクト>/
    WEB-INF/src/<path>/... フォルダにコピーする。
  • また、必要に応じて、ポートレットに使用される JAR を <PORTAL_APP>/<プロジェクト>/WEB-INF/lib フォルダにコピーする。

ポートレット ライブラリが含まれたサンプル portalApp とは異なるエンタープライズ アプリケーションで作業する場合は、IDE で [ファイルファイルのインポート] を選択して、作業中の Web プロジェクトにポートレットのファイルをコピーできます。

たとえば、別のエンタープライズ アプリケーションの Web プロジェクトで、/portlets フォルダを追加し、そのフォルダ名を右クリックして表示されるメニューから [インポート] を選択します。そして、次のディレクトリを参照します。

<BEA_HOME>/<WEBLOGIC_HOME>/samples/portal/portalApp/sampleportal/portlets

表示されているポートレット フォルダの中から、アプリケーションにインポートするポートレットが含まれたフォルダを選択します。ただし、インポートする操作では、選択したフォルダ内のファイルだけがコピーされます。ポートレットに使用されるソース *.java バッキング ファイルなどの関連するファイルもインポートまたはコピーする必要があります。次に、Login Director ポートレットに必要なファイルの例を示します。

インポートまたはコピー対象 インポートまたはコピー先ディレクトリ (必要に応じて作成)

<WEBLOGIC_HOME>/samples/portal/portalApp/
sampleportal/portlets/login/director.portlet

<PORTAL_APP>/<プロジェクト>/portlets/login/
<WEBLOGIC_HOME>/samples/portal/portalApp/
sampleportal/portlets/login/director.jsp
<PORTAL_APP>/<プロジェクト>/portlets/login/
<WEBLOGIC_HOME>/samples/portal/portalApp/
sampleportal/WEB-INF/src/examples/login/DirectorBacking.java
<PORTAL_APP>/<プロジェクト>/
WEB-INF/src/examples/login/
<WEBLOGIC_HOME>/samples/portal/portalApp/
sampleportal/WEB-INF/src/examples/login/DirectorUtil.java
<PORTAL_APP>/<プロジェクト>/
WEB-INF/src/examples/login/

このような情報は、サンプルのヘルプ トピックの中でポートレットごとに記載されています。「サンプル ポータル」を参照してください。

現在のエンタープライズ アプリケーションにすでに存在するポートレットには、インポート機能を使用してコピーできません。使用すると次のメッセージが表示されます。

最も簡単な方法は、ファイル システムのコピー機能だけ使用して、ポートレットを構成するファイルを Web プロジェクトのフォルダにコピーする方法です。ただし、ポートレットを構成するファイルには通常、*.portlet ファイルや *.jsp ファイル以外にもファイルがいくつかあるので、コピーする際には注意してください。詳細については、「サンプル ポータル」に記載された各トピックを参照してください。

関連トピック

サンプル ポータル

ポートレットを作成する

ポートレットをカスタマイズする