WebLogic Workshop でポートレット間通信を確立するには

ポートレット間通信を実装するには、WebLogic Workshop の [ポートレット イベント ハンドラ] ダイアログ ボックスを使用して、ポートレットにイベント ハンドラを追加するのが一番簡単な方法です。これらのハンドラは、アプリケーションの任意のポートレットのイベントをリスンし、必要に応じてイベントに対応します。このツールを使用すると、ソース ファイルに実際にコードを記述する必要なしに、イベント ハンドラをポータル アプリケーションに視覚的に追加できます。これは WebLogic Portal でポートレット間通信を実装するための推奨された方法です。

注意 : 複数のポートレットで同じイベントをリスンするとき、ポートレット間で不適切なアクションが発生しないようにします。たとえば、特定のイベントが発生したとき、2 つのポートレットが両方とも最大化される (または両方で改ページ イベントが発生する) ような場合、そのポータルの設計は不適切です。

ポートレット間通信および WebLogic Portal の詳細については、「ポートレット間通信ガイド」を参照してください。

WebLogic Workshop を使用してポートレット間通信を実装するには

注意 : この手順を始める前に、WebLogic Workshop が実行中であり、デザイン ビューにポートレットが表示されていることを確認してください。

  1. プロパティ エディタで、[イベント ハンドラ] を見つけて強調表示します。

  1. データ フィールドの横にある省略記号 (...) をクリックします。


    [ポートレット イベント ハンドラ] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [ハンドラを追加] をクリックします。

    [ハンドラを追加] ボタンの下にコンテキスト メニューが表示されます。

  3. 処理するイベントのタイプをクリックします。

    [ポートレット イベント ハンドラ] ダイアログ ボックスの右側に、選択したイベントに関するイベントの詳細フィールドが表示され、[イベント] ボックスおよび詳細パネルのラベルに、イベント タイプが表示されます。

  4. 必要に応じて、[イベント ラベル] を強調表示し、変更します。このポートレット内でユニークな識別子を指定する必要があります。
  5. 必要に応じて、[説明] にイベントの簡単な説明を入力します。
  6. 以下のいずれかをチェックして、どのような場合にイベント ハンドラを実行するかを選択します。

    これらの条件は省略可能です。いずれか一方または両方をチェックしなかった場合、イベント ハンドラはアプリケーション内のすべてのポートレットのイベントをリスンします。

  7. [自己インスタンスの場合のみ] を選択しなかった場合は、このポートレットのリスン先ポートレットを指定します。以下の 2 つのオプションがあります。
  8. [イベント] ドロップダウン メニューを開き、ハンドラをトリガするイベントを選択します。

    イベントによって、イベントを処理するときにポートレットが実行するアクションが決定します。イベント ハンドラは、イベントを発生させる子イベントをいくつでも持つことができます。

    上の図に示すように、ポータル イベント ハンドラの既存イベントだけが表示されます。それらのイベントは次のとおりです。

    イベント

    アクションの実行

    onActivation

    ポートレットが表示されたとき。

    onDeactivation ポートレットが表示されなくなったとき。
    onMinimize ポートレットが最小化されたとき。
    onMaximize ポートレットが最大化されたとき。
    onNormal ポートレットが最大化または最小化の状態から通常の状態に戻ったとき。
    onDelete ポータルからポートレットが削除されたとき。
    onHelp ポートレットがヘルプ モードのとき。
    onEdit ポートレットが編集モードのとき。
    onView ポートレットが表示モードのとき。
    onRefresh ポートレットがリフレッシュされたとき。

    その他のイベント ハンドラについては、このポートレットの通信先となるポートレットで認識可能なユニークなイベント識別子を入力する必要があります。

  9. [アクションを追加] をクリックして、選択したイベントが発生したときに実行されるアクションを選択します。

    [アクションを追加] ボタンの下にコンテキスト メニューが表示されます。



    注意 : 選択したイベント タイプに応じて、選択可能なアクションのリストが異なります。
  10. 実行するアクションを選択します。

    [ポートレット イベント ハンドラ] ダイアログ ボックスがアクションの選択用に再フォーマットされます。



    追加したアクションに応じて、[ポートレット イベント ハンドラ] ダイアログ ボックスの表示が異なります。次に例を示します。

    この例では、[ウィンドウ状態の変更] アクションが選択されています (アクション名が [イベント] リストに追加され、詳細のラベルとして使用されています)。

  11. [新しい状態] ドロップダウン メニューを開き、使用するウィンドウ状態を選択します。

    注意 : 選択したアクションに応じて、このドロップダウンには異なるラベルおよび内容が表示されます。また、汎用イベント、カスタム イベント、またはページ フロー イベントの場合は、アクション名の入力が必要になる場合があります。



    選択した状態が、[新しい状態] データ フィールドに表示されます。
  12. [OK] をクリックします。

[ポートレット イベント ハンドラ] ダイアログ ボックスが閉じ、追加したイベント ハンドラがプロパティ エディタに表示されます。

  1. このイベントのアクションを追加するには、[イベント ハンドラ] の省略記号 (..) ボタンをクリックして [ポートレット イベント ハンドラ] ダイアログ ボックスを表示し、手順 10 から 13 を繰り返します

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