「影響」タブ - 「リスク詳細」(P6 Professionalのみ)

「影響」タブでは、対応前、対応および対応後の情報を入力し、対応前と対応後のスコアの計算結果を表示します。

「対応前」セクションの値を選択して、発生する可能性(「確率」フィールド)、スケジュールへの影響(「スケジュール」フィールド)およびコストへの影響(「コスト」フィールド)に関する潜在的リスクの特性を指定します。「スケジュール」フィールドと「コスト」フィールドをあわせて影響フィールドと呼びます。アプリケーションは、確率フィールドと影響フィールドの値を使用して、このタブにも表示されるスコアを計算します。

リスクに対応する場合は、「対応」および「対応後」セクションのフィールドを使用できます。「対応」のフィールドを使用すると、「対応後」のフィールドを使用できるようになります。「対応後」セクションのフィールドは、「対応前」セクションのフィールドを反映していますが、「対応後」セクションのフィールドは、対応に基づくリスクの重要性を計測するために使用されます。

「対応前」セクション

確率: リスクが発生する確率。

スケジュール: リスクが発生した場合のスケジュールへの影響。

コスト: リスクが発生した場合のプロジェクトへの金額的な影響。

スコア: 「確率」、「コスト」および「スケジュール」の3つのフィールドで選択した値に基づく全体的なリスク・スコア。これらのフィールドのうち、「コスト」および「スケジュール」の2つのフィールドは影響フィールドと呼ばれます。

「確率」フィールドおよび各「影響」フィールドで指定できる値は、「非常に高い」、「高」、「中」、「低」、「非常に低い」およびわずかです。アプリケーションでは、「コスト」および「スケジュール」フィールドで選択された最も高い値が、全体的な影響値として使用されます。次の表に示すように、アプリケーションでは、「確率」に入力した値によって全体的な影響値を割り出すことで、「スコア」が決定されます。

たとえば、「コスト」の値として「低」、「スケジュール」の値として「中」を入力した場合、アプリケーションでは、2つのうちの高い方、つまり「中」が全体的な影響値として使用されます。続いてアプリケーションでは、下の表を使用して、全体的な影響および「確率」の値を割り出すことで、「スコア」の値が決定されます。この表の各列は全体的な影響値(わずかから「非常に高い」まで)を表しており、各行は「確率」の値(「非常に高い」からわずかまで)を表します。アプリケーションでは、適切な「影響」列および「確率」行の交差した場所にある数値がスコアとして決定されます。したがって、引き続き例で説明すると、「確率」の値として「高」を入力した場合、「影響」の「中」の列が「確率」の「高」の行と交差する場所の数値14がスコアとなります。

 

「影響」わずか

「影響」「非常に低い」

「影響」「低」

「影響」「中」

「影響」「高」

「影響」「非常に高い」

「確率」「非常に高い」

0

5

9

18

36

72

「確率」「高」

0

4

7

14

28

56

「確率」「中」

0

3

5

10

20

40

「確率」「低」

0

2

3

6

12

24

「確率」「非常に低い」

0

1

1

2

4

8

「確率」わずか

0

0

0

0

0

0

「対応」セクション

対応タイプ: リスクのスコアに対応するために実行するアクション。リスクが脅威である場合、値は、「許可」、「回避」、「低減」、「転送」のいずれかになります。リスクが機会である場合、値リストは、「強化」、「活用」、「促進」および「却下」になります。<なし>を選択すると、以前の選択項目がある場合はクリアされます。

対応詳細記述: 対応の詳細記述。

「対応後」セクション

確率: リスクが発生する確率。

スケジュール: リスクが発生した場合のスケジュールへの影響。

コスト: リスクが発生した場合のプロジェクトへの金額的な影響。

スコア: 「対応後」セクションにある「確率」、「コスト」および「スケジュール」の3つのフィールドで選択した値に基づく全体的なリスク・スコア。これらのフィールドのうち、「コスト」および「スケジュール」の2つのフィールドは影響フィールドと呼ばれます。詳細は、前述の「スコア」の詳細記述を参照してください。



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最終発行 2021年7月1日