ベースライン

初めてスケジュールを更新する前に、ベースライン計画を作成します。ベースラインはプロジェクト計画の完全なコピーであり、現行スケジュールと比較して、進捗を評価します。レイアウト内では、ベースライン・データをグラフィカルに表示したり列形式で表示したりして、コストおよびスケジュールを分析することができます。

最も簡単なベースライン計画は、当初スケジュールの完全なコピー(スナップショット)です。このスナップショットが提供するターゲットから、プロジェクトのコスト、スケジュール、およびパフォーマンスをトラッキングできます。ベースラインを作成する場合、現行プロジェクトのコピーを保存してベースラインとして使用するか、またはEPS階層構造の別のプロジェクトを現行プロジェクトのベースラインに変換することもできます。

1つのプロジェクトで保存できるベースラインの数に制限はありませんが、実際に保存できるベースラインの数は管理プリファレンス設定によって決まります。通常、この設定は管理者が管理します。プロジェクトに保存されているベースラインの数にかかわらず、比較用に選択できるベースラインは常に3つまでです。

ベースライン機能には、比較に使用するベースラインを指定するためのオプションが用意されています。プロジェクト・レベルのベースラインは、プロジェクト/アクティビティの稼働集計表およびプロファイルと、アーンド・バリュー計算に使用されます。

P6 ProfessionalがP6 Professionalデータベースに接続している場合、プロジェクト・ベースラインを設定するには、「コスト/財務情報以外のプロジェクト詳細の編集」プロジェクト権限が必要です。

P6 ProfessionalがP6 EPPMデータベースに接続している場合、プロジェクト・ベースラインを設定するには、P6で定義されている適切なプロジェクト権限が必要です。

ベースライン1、ベースライン2、およびベースライン3を割り当てることができます。使用するベースラインを選択しない場合、デフォルトで現行プロジェクトが使用されます。管理プリファレンス設定を使用して、アーンド・バリュー計算に使用する値を、計画値または完了時の値から選択します。

単一プロジェクトが持つ複数のベースラインを分類(トラッキング)しやすくするために、各ベースラインに対して、初期計画ベースライン、What-ifプロジェクト・ベースライン、またはプロジェクト中間ベースラインなど、目的に応じたタイプを割り当てます。使用できるベースライン・タイプは、通常、管理者によって定義されます。

元のベースラインまたはコピーしたベースラインの復元や更新を行うことができます。

ベースラインは、ユーザーがアクセスできるプロジェクトとは別のプロジェクトとして存在するわけではありません。 したがって、ベースライン・プロジェクトを変更するには、最初にベースラインを別のプロジェクトとして復元することによって、ベースラインを現行プロジェクトから切り離す必要があります。その後、この復元したベースライン・プロジェクトを、EPSの他のプロジェクトと同様に操作できます。

ベースラインの更新機能を使用することにより、現行プロジェクトからベースラインに新規データを自動的に追加し、現行プロジェクトにおいて変更された既存のベースライン・データを変更できます。

関連トピック

手動によるベースラインの変更

ベースラインの更新



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最終発行 2021年7月1日