ミラー・プロジェクトおよびアクティビティ所有者機能を一緒に使用することにより、アクティビティのリソースとして割り当てられていないプロジェクト・チーム・メンバーからアクティビティの進捗情報を収集し、それらをレビューすることができます。
ミラー・プロジェクトはアクティブなプロジェクトのコピーであり、それを使用してwhat-if分析を行うことができます。ただし、標準的なwhat-ifプロジェクトとは異なり、このミラーでは、すべての変更をレビューし、変更がある場合はどれをアクティブなソース・プロジェクトに統合するかを指定することができます。
貢献者モジュール・アクセス(P6で定義)および必要なセキュリティ権限を持つアクティビティ所有者は、P6内のアクティビティのステータスや他の詳細を更新できます。関連付けられたアクティブなソース・プロジェクトではなくミラー・プロジェクトへのOBSアクセス権をアクティビティ所有者に提供することにより、プロジェクト・マネージャは、必要なデータを収集し、レビュー・プロセスによりアクティブなプロジェクトのデータ整合性を確保することができます。
これらのアクティビティ・ステータスの報告およびレビュー機能を実装するには、以下の操作を行います。
- 適切なユーザーに対して、必要な貢献者モジュール・アクセス権(P6を使用して割当)、OBSアクセス権およびセキュリティ権限を付与します。
これらのユーザーには、ミラー・プロジェクトに関連付けられたOBSへのアクセス権のみ付与するようにしてください。アクティビティ所有者にソース・プロジェクトへのOBSアクセス権を付与すると、アクティビティ所有者が行った変更が、ミラー・プロジェクトの機能として提供されるレビューを受けずに、アクティブなプロジェクトに組み込まれてしまいます。
チーム・メンバーは、所有者として指定されているアクティビティを編集できるため、チーム・メンバーには必要なプロジェクト権限を付与してください。 - アクティビティの所有者を指定します。
- ミラー・プロジェクトを作成し、適切なOBSに割り当てます。
- ミラー・プロジェクトの変更をレビューし、ソース・プロジェクトに統合します。
注意
- セキュリティ権限の設定にかかわらず、(P6を使用して割り当てた)貢献者モジュール・アクセス権を持つユーザーは、WBS要素を追加、削除、編集できません。また、アクティビティを追加または削除したり、リソース割当を削除することもできません。