4 Deployment Assistantの使用

この章では、Deployment Assistantの使用方法について説明します。入力する情報は、リカバリ・アプライアンス構成ファイルの作成に使用されます。これらのファイルは、インストール・ユーティリティと連携して、インストール・プロセスを自動化します。

Oracle Exadata Deployment Assistantの概要

OEDAは、構成ファイルを作成してから、エンジニアド・システムに構成を実装するために使用します。

OEDAは、Oracle Exadata Database MachineOracle Zero Data Loss Recovery ApplianceおよびOracle SuperClusterに対して使用されます。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降では、OEDA用の新しいWebベースのインタフェースが提供されます。ただし、ここで説明する全体的なプロセスは、WebベースまたはJavaベースのどちらのユーザー・インタフェースを使用するかに関係なく同じです。

  • エンジニアド・システムが到着する前に、次の手順を実行します。
    1. ネットワーク管理者およびデータベース管理者と連携して、現在のIPアドレスの使用状況やネットワーク構成など、現在のネットワーク設定を評価します。
    2. ネットワーク構成やバックアップ方法などのラックの設定を定義します。
    3. Oracle Technology NetworkからOEDAの最新バージョンをダウンロードします。
    4. サポートされているプラットフォームで構成スクリプトを解凍して実行し、構成するシステムのタイプを選択します。
    5. OEDAのすべてのページにアクセスして、すべての必須フィールドに値を指定します。必須の値をすべて指定するまで、次のページに進めません。命名の詳細とDNS、NTPおよびネットワークの詳細を指定する必要があります。
    6. OEDAとの対話の後に、構成ファイルがクライアント上に生成されます。ファイルは、OEDAによって生成されるInstallationTemplate.htmlファイルの下部にもリストされます。エンジニアド・システムおよび構成に応じて、OEDAは次のファイルのすべてまたは一部を生成します。

      • databasemachine.xml
      • CustomerName-rackname.xml
      • CustomerName-rackname-preconf_GUID.csv
      • CustomerName-rackname-InstallationTemplate.html
      • CustomerName-rackname-platinum.csv
      • CustomerName-rackname-checkip.sh
      • CustomerName-rackname.zip
      • pkey_GUID.csvおよびpkey_racknamehostname_GUID.csv — 仮想環境でInfiniBandパーティション化を有効にした場合

      CustomerName-hostname.zipファイルには、生成されたすべてのファイルが含まれます。

    7. InstallationTemplate.htmlファイルを確認して構成全体を確認し、すべての情報が正しく入力されたことを確認します。
  • エンジニアド・システムが到着する少し前、または構成するようスケジュールされているときに、Oracleの指示に従ってネットワーク構成を検証します。ラックの構成前のネットワーク構成の確認を参照してください。
  • エンジニアド・システムが到着した後、構成ファイルがデータベース・サーバーにコピーされ、検証とインストールが完了します。unresolvable-reference.html#GUID-01C85D18-A5AE-4285-97C3-DE246FC0BE79を参照してください。

アクセシビリティのノート: WindowsでOracle Exadata Deployment Assistantを補助テクノロジで使用している場合(アクセシビリティ向け)、Java Access Bridgeを有効にする必要があります。

OEDAの使用に関する考慮事項および要件

Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用する前に、この情報を確認します。

  • ZDLRAラックは、Oracle Linuxオペレーティング・システムがサーバーにインストールされた状態で出荷されます。

  • ラック名を使用して、すべてのコンポーネントのホスト名を生成します。たとえば、ラック名にdbm0を指定した場合は、次のようになります。

    • データベース・サーバーのホスト名はdbm0db01のようになります
    • ストレージ・サーバーのホスト名はdbm0cel01のようになります
    • InfiniBand Network Fabricスイッチの名前はdbm0sw-iba1のようになります
    • RoCE Network Fabricスイッチの名前はdbm0sw-rocea1のようになります。

    複数のラックがある場合、各ZDLRAラック名をマシンを識別する一意の名前にする必要があります。1台目のZDLRAラックdm01、2台目にdm02、3台目にdm03といったように名前を付けることをお薦めします。InfiniBandスイッチを追加しないで、最大8台のZDLRAラックを接続できます。

  • 使用するバックアップ方法および冗長性保護レベルによって、インストール中に作成されるOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスク・グループのサイズが決まります。

    • 内部バックアップを構成する場合、データベース・バックアップはデータベースのRECOディスク・グループの高速リカバリ領域のディスクに作成されます。高速リカバリ領域には、アーカイブREDOログおよびフラッシュバック・ログ・ファイルも含まれます。DATAディスク・グループとRECOディスク・グループの間のディスク領域の区分は、それぞれ40%と60%となります。

    • 外部バックアップを構成する場合、データベース・バックアップは、現在デプロイされているリカバリ・アプライアンスの外部にあるディスクまたはテープ・メディアに作成されます。高速リカバリ領域には、アーカイブREDOログやフラッシュバック・ログ・ファイルなどのオブジェクトのみが含まれます。

  • リカバリ・アプライアンスのインストール時には、有効なタイムゾーン名が必要となります。リカバリ・アプライアンスおよびOracle Linuxに提供されるタイムゾーン値は、タイムゾーン・データベースから取得されます。TZ環境変数を使用して、各サーバーに対して有効なタイムゾーン名を指定する必要があります。変数値は地域/場所の形式です。たとえば、America/New_Yorkは有効なTZ値であり、ESTEDTおよびUTC-4は無効な値です。

OEDA ブラウザベース・ユーザー・インタフェース

2018年10月以降のOracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)リリースではWebベースのインタフェースが提供されます。OEDA WebはLinux、OSXおよびWindowsで使用できます。

このインタフェースを使用して、新しいラックの構成詳細を入力したり、古いOEDAインタフェースから構成ファイルをインポートしたりできます。メニュー・ボタンを使用して、構成をインポートおよび保存します。

Webベース・バージョンのOEDAを使用するには、次のステップを実行します。

  1. My Oracle Supportノート888828.1から最新のOEDAリリースをダウンロードします。

    ダウンロードした圧縮ファイルのコンテンツを抽出します。コンテンツを抽出すると、オペレーティング・システムに応じてlinux-x64macosx-x64windows-i586などのディレクトリが作成され、抽出されたファイルが格納されます。これをOEDA_HOMEディレクトリと呼びます。

  2. ソフトウェアをインストールします。

    Webベースのインタフェースを使用する前に、Webアプリケーション・サーバーをインストールして実行する必要があります。作成されたディレクトリで、installOedaServerプログラムを探して実行します。このプログラムは管理者ユーザーとしてログインしなくても実行できます。次のコマンドのいずれかを使用します。-pオプションは、使用するポート番号を指定します。

    • Linux、AppleおよびUNIXの場合:

      ./installOedaServer.sh -p 7072
    • Microsoft Windowsの場合:

      installOedaServer.cmd -p 7072
      

    ノート:

    この例では、ポート番号7072を使用しています。ただし、未使用であれば任意のポート番号を指定できます。1024未満のポート番号を使用することはお薦めしません。

    installOedaServerプログラムにより、ローカル・システムのOEDA Webサーバーの最新バージョンが起動します。

  3. ローカルOEDA Webサーバーにアクセスします。

    OEDA Webサーバーを実行すると、ブラウザを開き、次のURLを入力して、Webベースのアプリケーションにアクセスできます。

    http://localhost:port_number/oeda
    

    このURLのport_numberは、installOedaServerプログラムを起動したときに指定したネットワーク・ポート番号です。たとえば、7072です。

次のトピックでは、OEDA Webインタフェースについて説明します。

ブラウザベース・バージョンのOracle Exadata Deployment Assistantの使用

既存のデプロイメントに追加する場合は、初期構成にデプロイメント・アシスタントを使用します。新しいラックやコンポーネントを追加する場合は、既存の構成をインポートできます。

デプロイメント・アシスタントを実行する前に、次を使用できるようにしておきます。

  • IPアドレス
  • マシン名
  • DNS情報
  • ラックのNTP情報

OEDAメニュー・ドロップダウン・リストには次のオプションがあります。

  • 情報: Webインタフェース・ソフトウェアに関する情報を表示します。
  • 新規: 新しい構成を開始します。
  • インポート: 既存の構成ファイルをインポートします。ファイル形式はXMLです。
  • 保存: 現在の構成をXMLファイルに保存します。
  • 診断: OEDA Webインタフェースに関する問題のトラブルシューティングと診断に使用できるZIPファイルを作成します。
  • プリファレンス: Webインタフェースの動作に関するプリファレンスを指定します。
  • 検証: 現在の構成で完全性と正確性を確認します。
  • IPのチェック: IPアドレスをチェックします。
  • 終了: OEDAを終了します。

次に、OEDAで指定する構成情報を示します。

  1. 「ハードウェアの選択」ページでデプロイするハードウェアを選択します。また、このページには顧客情報も入力します。
  2. ラック・ネットワーク・ページに管理ネットワークおよびプライベート・ネットワーク情報を入力します。
  3. 「ユーザーとグループ」ページでユーザーおよびグループ構成を指定します。デフォルト、役割区分またはカスタム構成から選択できます。
  4. 各クラスタについてクラスタの定義ページでクラスタを定義します。
  5. 「ディスク・グループ」ページでディスク・グループのレイアウトを定義します。
  6. データベース・ホームの作成ページで、各OracleホームのOracle Databaseホーム情報を入力します。
  7. 「クラスタ・ネットワーク」ページで、クライアントおよびバックアップ・ネットワーク情報を入力します。

    収集ネットワークまたはレプリケーション・ネットワークが必要な場合は、その情報をクラスタ・ネットワーク・ページで指定します。

  8. アラート・ページで、電子メール・アラート、SNMPアラート、自動サービス・リクエスト、Oracle Config ManagerおよびEnterprise Managerのアラートを構成します。
  9. 構成に関する質問に回答し、「コメント」ページのテキスト・フィールドにデプロイメントに関する追加情報を入力します。このフィールドに入力した情報は、InstallationTemplate.htmlファイルの下部に表示されます。
  10. 保存およびダウンロードをクリックして構成ファイルを作成します。ZIPファイルを保存するローカル・コンピュータ上の場所を選択するよう求められます。
  11. Oracle Exadataラックの最初のデータベース・サーバー上のディレクトリにZIPファイルをコピーします。/u01のサブディレクトリ(/u01/oedaディレクトリなど)を使用します。これらのファイルは、フィールド・エンジニアがOracle Exadataラックを構成する際に使用します。

「ハードウェアの選択」ページ

「ハードウェアの選択」ページでは、同時にデプロイするラックの数と、各ラック内のストレージ・サーバー数を指定します。リカバリ・アプライアンスでは、柔軟な構成が可能です。最小構成のX5からX9Mまでは最大15台のストレージ・サーバーを追加でき、X4には最大11台のストレージ・サーバーを追加できます。

ノート:

複数のラックは、エンジニアド・システム拡張およびマルチラック配線ガイドに従って配線する必要があります。

次の表では、ハードウェアの選択について説明します。

表4-1 「ハードウェアの選択」ページ

「ハードウェアの選択」フィールド 説明

デプロイする相互接続されたハードウェアの選択

ラックに使用可能なハードウェア構成がリストされます。ハードウェアのバージョンによっては、各ラックに3から18台のストレージ・サーバー(セル)を収容できます。ラックを1つ以上選択してください。同じタイプのラックを何度でも選択できます。

これはお客様のデプロイメントです

お客様が選択したハードウェアがリストされます。

X9M, X8M、X8またはX7ハードウェア: フル・ラック(ストレージ・サーバー18台)2つと、最小構成のラック(ストレージ・サーバー3台) 1つを同時にデプロイするには、次のようにします。

  1. エンジニアド・システムの選択領域から、Zero Data Loss Recovery Applianceのオプションを選択します。

  2. 「ラックの選択」領域で、ZDLRAサーバーおよび「容量」ドロップダウンを使用します。
    • X9M
    • X8M
    • X8-2
    • X7-2
    • X6-2
    • X5-2
    • X4-2
  3. 「+」(選択済ラックの追加)ボタンを選択します。

    ラック詳細ページが表示されます。

  4. デプロイするラックに関する詳細を入力します。

オペレーティング・システムの選択ページ

ラック内のサーバーにインストールするオペレーティング・システムを選択します。

ZDLRAラックの場合、選択肢は次のとおりです。

  • すべてLinux物理: すべての計算ノードにOracle LinuxOracle VMなしでインストールします。

ラック・ネットワーク・ページ

ラックの管理ネットワークおよびプライベート・ネットワークの構成に必要な情報を入力します。

各計算ノードおよびストレージ・サーバーには、管理用のネットワーク・インタフェースが2つあります。一方のネットワークは、イーサネット・インタフェースを介したオペレーティング・システムへの管理アクセスを提供し、他方のネットワークは、Integrated Lights Out Manager(ILOM)イーサネット・インタフェースを介したILOMへのアクセスを提供します。デフォルトの管理ネットワーク・ホスト名は、通常、企業の命名基準または既存のシステムとの互換性に合せて変更されます。

管理ネットワーク・セクションの右上隅には行があり、ラックに構成される合計IPアドレス数が表示されます。これは、ハードウェア・ページで選択したハードウェアに基づく値です。

このページでは、次の情報を入力します。

管理ネットワーク

次の各フィールドに値を入力します。

  • データベース・サーバーのデフォルト・ゲートウェイ: ゲートウェイIPアドレスがデータベース・サーバーのデフォルト・ゲートウェイであることを示すチェック・ボックス。

  • ゲートウェイ: ゲートウェイのIPアドレスを設定します。このフィールドを空にすることはできません。

  • 開始IPアドレス: サーバーおよびスイッチの管理ネットワークの開始IPアドレスを割り当てます。このフィールドを空にすることはできません。

    Oracle Exadata Deployment Assistant(OEDA)は、指定された開始IPアドレスに基づいて連続したIPアドレスのプールを生成します。連続したIPアドレスを使用できない場合は、構成プロセス中に、指定したIPアドレスを変更できます。

    ノート:

    これらのアドレスは、データベース・サーバーおよびストレージ・サーバーのILOMポートにも割り当てられます
  • サブネット・マスク: サブネットのIPアドレス・マスクを設定します。サポートされている値(255.0.0.0から255.255.255.252)が含まれたドロップダウン・リストから、サブネット・マスクを選択できます。

  • ドメイン名: ネットワーク・ドメイン名を設定します。名前には小文字を使用します。このフィールドを空にすることはできません。

    このページで指定されるドメイン名は、すべてのネットワークのドメインとして使用されます。クライアント・ネットワークおよびバックアップ・ネットワークで別のドメインを使用する場合は、このページで管理ネットワークを指定します。クライアント・ネットワークとバックアップ・ネットワークは、クラスタ・ネットワーク・ページで変更できます。

  • 個別のILOMネットワーク: ILOMが管理ネットワークとは異なるネットワークを使用することを示すチェック・ボックス。このオプションを選択した場合は、ILOMネットワークに関する次の追加情報を指定する必要があります。

    • ゲートウェイ

    • 開始IPアドレス

    • サブネット・マスク

    • ドメイン名

詳細

このページの右上隅にある拡張ボタンをクリックすると、次のオプションを選択できます。

  • Vlanの有効化: データベース・サーバーおよびストレージ・サーバーで、管理ネットワーク、ILOM、クライアントおよびバックアップ・アクセス・ネットワークのVLANを作成できるようにします。このオプションを選択すると、管理ネットワーク・ページに次の追加フィールドが表示されます。

    • Vlan: VLAN識別子を指定します。値は正整数である必要があります。

      ノート:

      • システムがクラスタの10個を超えるVIPアドレスを使用し、Oracle Clusterwareクライアント・ネットワークにVLANが構成されている場合、3桁のVLAN IDを使用する必要があります。

      • VLAN名が15文字のオペレーティング・システム・インタフェースの名前制限を超える可能性があるため、4桁のVLAN IDを使用しないでください。

      • VLANタグ付けを使用する場合は、初回のデプロイメント後にお客様が有効にする必要があります。

        詳細は、My Oracle SupportノートEnabling VLAN Tagging in Recovery Appliance (ドキュメントID 2047411.1)を参照してください。

マスクの変更

マスクの変更ボタンをクリックすると、ポップアップ・ウィンドウが開き、次の情報を入力できます。

  • 計算名マスク: •このウィンドウの下部にプレビュー・フィールドがあり、後続フィールドに指定した値に基づいて生成される管理名がどのように表示されるかを確認できます。

    ノート:

    後続のフィールドでは名前の接頭辞に英数字を含めることができます。名前のパーセント記号(%)は、開始IDのフィールドに入力した数値に置き換えられます。各マスク・フィールドには少なくとも1つのパーセント記号が必要です。マスク・フィールドに複数のパーセント記号を使用する場合、記号を連続して使用する必要があります。たとえば、test%%-ilomは使用できますが、test%new%-ilomは使用できません。
    • 計算名マスク: このラック内の各データベース・サーバーの管理名の生成に使用される文字列。デフォルトの文字列は{Rack Prefix}adm%%で、dbm0adm01dbm0adm02といった名前が生成されます。このフィールドを空にすることはできません。

    • 計算名開始ID: データベース・サーバー管理名の生成に使用される開始値。デフォルト値は1です。このフィールドを空にすることはできません。

  • 計算ILOMマスク: •このセクションの下部にプレビュー・フィールドがあり、後続フィールドに指定した値に基づいて生成される管理名がどのように表示されるかを確認できます。

    • 計算ILOMマスク: このラック内の各データベース・サーバーILOMの管理名の生成に使用される文字列。デフォルトの文字列は{Compute Name Mask}%-ilomで、dbm0adm01–ilomdbm0adm02–ilomといった名前が生成されます。このフィールドを空にすることはできません。

    • ILOM名開始ID: ILOM管理名の生成に使用される開始値。デフォルト値は、計算名開始IDと同じ値です。このフィールドを空にすることはできません。

      ノート:

      サーバーおよびサーバーILOMには同じ開始IDを使用することをお薦めします。
  • ストレージ名マスク: •このセクションの下部にプレビュー・フィールドがあり、後続フィールドに指定した値に基づいて生成される管理名がどのように表示されるかを確認できます。

    • ストレージ名マスク: 各ストレージ・サーバーの管理名の生成に使用される文字列。デフォルトの文字列は{Rack Prefix}celadm%%で、dbm0celadm01dbm0celadm02といった名前が生成されます。このフィールドを空にすることはできません。

    • ストレージ名開始ID: ストレージ・サーバー・ネットワーク名の生成に使用される開始値。デフォルト値は1です。このフィールドを空にすることはできません。

  • ストレージILOMマスク: •このセクションの下部にプレビュー・フィールドがあり、後続フィールドに指定した値に基づいて生成されるサーバー名がどのように表示されるかを確認できます。

    • ストレージILOMマスク: ラック内の各ストレージ・サーバーILOMの管理名の生成に使用される文字列。デフォルトの文字列は{Storage Name Mask}%-ilomで、dbm0celadm01–ilomdbm0celadm02–ilomといった名前が生成されます。このフィールドを空にすることはできません。

    • ストレージ名開始ID: ILOMネットワーク名の生成に使用される開始値。デフォルト値は、ストレージ名開始IDと同じ値です。このフィールドを空にすることはできません。

      ノート:

      サーバーおよびサーバーILOMには同じ開始IDを使用することをお薦めします。
  • スイッチおよびPDU

    • Ciscoスイッチ: このラック内のCisco管理スイッチの管理名の生成に使用される文字列。デフォルト値は{Rack Prefix}sw-adm%で、dbm0sw-adm1のような名前が生成されます。

    • RDMAネットワーク・ファブリックのスパイン・スイッチ: スパイン・スイッチの管理名の生成に使用される文字列(ラックに構成されている場合)。デフォルト値は{Rack Prefix}sw-ibs%で、dbm0sw-ibs1のような名前が生成されます。

    • RDMAネットワーク・ファブリック・リーフ・スイッチ — このラックの下位のRDMAネットワーク・ファブリック・リーフ・スイッチの管理名を生成するために使用される文字列。デフォルト値は、{Rack Prefix}sw-typea%で、dbm0sw-iba1dbm0sw-rocea0などの名前になります。

    • RDMAネットワーク・ファブリック・リーフ・スイッチ — このラックの上位のRDMAネットワーク・ファブリック・リーフ・スイッチの管理名を生成するために使用される文字列。デフォルト値は、{Rack Prefix}sw-typeb%で、dbm0sw-ibb1dbm0sw-roceb0などの名前になります。

    • PDU-A: このラック内の配電ユニット(PDU) Aの管理名の生成に使用される文字列。デフォルト値は{Rack Prefix}sw-pdua%で、dbm0sw-pdua1のような名前が生成されます。

    • PDU-B: このラック内の配電ユニット(PDU) Bの管理名の生成に使用される文字列。デフォルト値は{Rack Prefix}sw-pdub%で、dbm0sw-pdub1のような名前が生成されます。

カスタム・ネットワーク名マスクを入力した後、ページの下部にある保存ボタンをクリックします。変更を元に戻すには、ウィンドウを閉じるか、ページの下部にある取消ボタンをクリックします。

管理ネットワークのレビューおよび編集

管理ネットワークに指定した内容を保存すると、管理ネットワークのレビューおよび編集セクションがプライベート・ネットワーク・セクションの上部に表示されます。ここにはラックに対して構成されるすべてのIPアドレスおよび管理名が表示され、必要に応じて変更できます。管理名またはIPアドレスを変更した場合は、更新ボタンをクリックして変更を保存します。

ラックのデプロイ先のネットワークに接続している場合は、ネットワーク構成データの有効性を確認できます。このセクションの下部にあるIPのルックアップ・ボタンをクリックします。無効なIPアドレスがOEDAに表示されます。

プライベート・ネットワーク

ラックのプライベート・ネットワークの構成に必要な情報を入力します。

プライベート・ネットワーク・セクションの右上隅には行があり、ラックに構成される合計IPアドレス数が表示されます。これは、ハードウェア・ページで選択したハードウェアに基づく値です。

  • アクティブ・ボンディングの有効化: 計算ノード上のプライベート・ネットワークに対してのみアクティブ・ボンディングを有効にするかどうかを指定します。デフォルトで、このオプションは選択されています。

  • 開始IPアドレス: サーバーのプライベート・ネットワークの開始IPアドレスを割り当てます。このフィールドを空にすることはできません。

    OEDAは、指定された開始IPアドレスに基づいて連続したIPアドレスのプールを生成します。連続したIPアドレスを使用できない場合は、構成プロセス中に、指定したIPアドレスを変更できます。

  • サブネット・マスク: サブネットのIPアドレス・マスクを設定します。ドロップダウン・リストからサブネット・マスクを選択できます。このリストには、255.255.240.0から255.255.255.252までのサポートされる値が含まれています。

  • ドメイン名: ネットワーク・ドメイン名を設定します。デフォルト値は管理ネットワークに入力されたドメイン名値です。名前には小文字を使用します。このフィールドを空にすることはできません。

マスクの変更ボタンをクリックすると、ポップアップ・ウィンドウが開き、データベースおよびストレージ・サーバーのプライベート名として生成される名前を変更できます。•このウィンドウの下部にプレビュー・フィールドがあり、名前マスク・フィールドの値に基づいて生成されるプライベート名がどのように表示されるかを確認できます。プライベート名の生成に使用されるデフォルトの文字列は、次のとおりです。

  • 計算プライベート名マスク: {Rack prefix}adm%%-privdbm0adm01–privdbm0adm02–privといった名前が生成されます。

  • セル・プライベート名マスク: {Rack Prefix}celadm%%-privdbm0celadm01–privdbm0celadm02–privといった名前が生成されます。

カスタム・プライベート・ネットワーク名マスクを入力した後、ページの下部にある保存ボタンをクリックします。変更を元に戻すには、ウィンドウを閉じるか、ページの下部にある取消ボタンをクリックします。

プライベート・ネットワーク構成情報を入力した後、ページの下部にある保存ボタンをクリックします。

プライベート・ネットワークのレビューおよび編集

プライベート・ネットワークに指定した内容を保存すると、プライベート・ネットワークのレビューおよび編集セクションがユーザーおよびグループ・セクションの上部に表示されます。ここにはラックに対して構成されるすべてのIPアドレスおよびプライベート・ホスト名が表示され、必要に応じて変更できます。プライベート・ホスト名またはそれらのIPアドレスを変更した場合は、このセクションの下部にある更新ボタンをクリックして変更を保存します。

ユーザーとグループ

Oracleソフトウェアのインストール時に使用するオペレーティング・システム・ユーザーに関する情報を入力します。指定したユーザー情報はコレクションに保存され、後で構成プロセスで参照できます。

最初の選択は、定義するユーザーのタイプです。オプションは次のとおりです。

  • デフォルト: デフォルトのユーザー構成を使用します。このオプションでは、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseソフトウェアを所有する単一のオペレーティング・システム・ユーザーが作成されます。

ラックに複数のOracleソフトウェアをインストールし、それらで別々のオペレーティング・システム・ユーザーを使用する場合は、ユーザー情報を入力した後に、グループの追加(+)ボタンをクリックします。入力した情報は、UserCollection-1_idというラベルで保存されます。新しいセクションがページに表示されます。このページで、固有の名前および権限を持つ追加のソフトウェア・インストール・ユーザー・グループについて、情報を入力します。新しいユーザー情報コレクションには、ラベルUserCollection-2_idが自動的に割り当てられます。

ユーザー情報コレクションを削除する場合は、削除するグループのIDの横にあるグループの削除(-)ボタンをクリックします。

すべてのユーザー情報を入力した後、ページの右下にある保存ボタンをクリックします。

デフォルト・ユーザー情報

ZDLRAラックの場合、「デフォルト」オプションが自動的に選択され、変更可能な値はユーザーIDおよびグループIDのみです。

  • ユーザー名: データベース・ソフトウェア所有者のオペレーティング・システム・ユーザー名。このフィールドを空にすることはできません。デフォルト値はoracleです。

  • ユーザーID: このユーザーのオペレーティング・システム識別番号。このフィールドを空にすることはできません。デフォルト値は1001です。

  • ホーム・ディレクトリ: ユーザー・ホーム・ディレクトリ。このフィールドを空にすることはできません。デフォルト値は/home/oracleです。

  • ユーザー・タイプ: このフィールドはデフォルト・オプションを選択した場合は使用できません。指定されたユーザーはGridおよびDatabaseソフトウェア所有者として作成されます。

  • グループ名: DBAグループになるオペレーティング・システム・グループの名前。このグループにはOracle Databaseソフトウェアの管理に必要なすべてのオペレーティング・システム権限が付与されます。このフィールドを空にすることはできません。デフォルト値はdbaです。

  • グループID: このグループのオペレーティング・システム識別番号。このフィールドを空にすることはできません。デフォルト値は1001です。

  • グループ・タイプ: このフィールドはデフォルト・オプションを選択した場合は使用できません。指定されたグループはDBA GROUPグループとして作成されます。

  • グループ名: インストール所有者グループになるオペレーティング・システム・グループの名前。このグループにはOracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseソフトウェアのインストールに必要なすべてのオペレーティング・システム権限が付与されます。このフィールドを空にすることはできません。デフォルト値は、oinstallです。

  • グループID: このグループのオペレーティング・システム識別番号。このフィールドを空にすることはできません。デフォルト値は1002です。

  • グループ・タイプ: このフィールドはデフォルト・オプションを選択した場合は使用できません。指定されたグループはOINSTALLグループとして作成されます。

保存

構成するラックの情報をすべて入力したら、「適用」ボタンをクリックします。「メニュー」に移動し、「保存」を選択します。

クラスタの定義

複数のクラスタをハードウェア・ラックに定義できます。大規模な環境では複数のクラスタがサポートされます。各クラスタには、最低2つの物理計算ノードまたは仮想計算ノード、および3つのストレージ・セルが必要です。同じクラスタ内に物理計算ノードと仮想計算ノードを混在させることはできません。

最初のクラスタの情報を入力し、ノードの追加(>)ボタンを使用して選択したノードを移動するか、すべてのノードを追加(>>)ボタンを使用して使用可能なすべてのノードをクラスタに割り当てる方法でクラスタにノードを割り当てます。2番目のクラスタを追加する場合は、クラスタ名タブの横にあるクラスタの追加(+)ボタンをクリックします。

ラック内の各クラスタについて次の情報を入力します。

  • クラスタ名: クラスタ名。企業全体で一意である必要があります。クラスタ名は長さ1文字以上15文字以下の英数字(大文字小文字の区別なし)である必要があり、数字以外で始める必要があり、ハイフン(-)も使用できます。アンダースコア文字(_)は使用できません。このフィールドを空にすることはできません。
  • インベントリの場所: Oracleインベントリ(oraInventory)のディレクトリ・パス。デフォルト値は/u01/app/oraInventoryです。
  • Gridホーム所有者: ドロップダウン・リストを使用して、ユーザー・ページで作成したユーザー情報のコレクションを選択します。デフォルトでは、最初のユーザー・コレクションが選択されます。
  • Grid Infrastructureホームの場所: Oracle Grid Infrastructureディレクトリのパス。通常はソフトウェア・リリース番号が含まれています。デフォルト値は/u01/app/release_number/gridです(例: /u01/app/18.2.0.0/grid)。この値は、クラスタ・バージョンで選択した値に基づいて自動的に設定されます。デフォルト値は上書きできます。
  • クラスタ・バージョン: このクラスタに割り当てるノードを選択した後に、クラスタ・バージョンをドロップダウン・リストから選択できます。このリストには、サポートされているOracle Grid Infrastructureのすべてのバージョンが含まれています。サポートされている値のいずれかを選択します。

  • ベース・ディレクトリ: Oracle Grid Infrastructureソフトウェアのベース・ディレクトリ。デフォルト値は/u01/app/gridです。

クラスタにノードを割り当てた後、必要に応じて各クラスタのデフォルト値を変更できます。使用可能なマシン・リストの下に次の顧客情報フィールドが表示されます。

  • 顧客名: 顧客の名前。デフォルト値は、顧客の詳細セクションのハードウェア・ページで指定した値です。
  • アプリケーション: アプリケーション名または説明。デフォルト値は、顧客の詳細セクションのハードウェア・ページで指定した値です。
  • リージョン: ラックの地理的位置。デフォルト値は、顧客の詳細セクションのハードウェア・ページで指定した値です。
  • タイム・ゾーン: ラックの配置場所のタイム・ゾーン。デフォルト値は、顧客の詳細セクションのハードウェア・ページで指定した値です。
  • DNSサーバー: DNSサーバーのIPアドレス。デフォルト値は、顧客の詳細セクションのハードウェア・ページで指定した値です。
  • NTPサーバー: NTPサーバーのIPアドレス。デフォルト値は、顧客の詳細セクションのハードウェア・ページで指定した値です。

ディスク・グループ

ラック内の各クラスタについて、Oracle ASMディスク・グループとそのサイズを定義します。

複数のクラスタを指定した場合は、このページの上部にあるタブを使用して各クラスタを選択し、ディスク・グループ情報を入力します。

ZDLRAラックの場合、次の情報が使用されます。

  • ディスク・グループ名: CATALOGおよびDELTAに自動的に設定されます。
  • ディスク・グループ・タイプ: CATALOGおよびDELTAに自動的に設定されます。
  • 冗長性: CATALOGディスク・グループは、HIGH冗長性を使用するように構成されます。DELTAディスク・グループの場合は、HIGHまたはNORMAL(デフォルト)のいずれかを選択できます。HIGHを選択すると、使用可能な領域が減少します。
  • サイズ: CATALOGディスク・グループはデフォルトのサイズで、DELTAディスク・グループのサイズは95%です。
  • サイズ・タイプ: ディスク・グループのサイズはパーセントで指定します。

ディスク・グループの値を入力し、保存をクリックすると、次のフィールドに推定値が移入されます。

  • CATALOGディスク・グループ: 使用可能な領域およびRAWサイズはデフォルトに設定されます。
  • DELTAディスク・グループ: 値は選択したハードウェアによって異なります。

データベース・ホーム

Oracle Databaseソフトウェアのインストールを構成するための情報を指定します。

ZDLRAハードウェアの場合、Oracle Databaseソフトウェア・インストールのすべてのデフォルト値を受け入れる必要があります。

  • クラスタの選択: Oracle Databaseソフトウェアをデプロイするクラスタ。これは、クラスタ・ページで指定したクラスタ名が移入されているドロップダウン・リストです。デフォルトでは、最初のクラスタが選択されます。
  • データベース・ホーム名: Oracle Databaseソフトウェアのインストールに付与される名前。この名前によって、特定のホームに関連付けられたプログラム・グループと、このホームにインストールされたOracleサービスが識別されます。Oracleホーム名の長さは1から127文字までで、半角英数字とアンダースコアのみ使用できます。このフィールドを空にすることはできません。デフォルト値はDbHome_1です。
  • データベース・ホーム・バージョン: クラスタにインストールするOracle Databaseソフトウェアのバージョン。ドロップダウン・リストから値を選択します。デフォルトで最新バージョンが選択されます。
  • データベース・ホームの場所: Oracle Databaseソフトウェアをインストールするディレクトリ・パス。この値は、データベース・ホーム・バージョンに指定された値に基づいて自動的に設定されます。たとえば、バージョン12.1.0.2 DBBP13を選択した場合、データベース・ホームの場所は/u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1に設定されます。データベース・ホーム・バージョンの指定後、必要に応じてデフォルト値を上書きして別の場所を指定できます。このフィールドを空にすることはできません。
  • ベース・ディレクトリ: Oracleベース・ディレクトリの場所。Oracle Databaseバイナリ・ホームは、Oracleベース・パスの下にあります。同一のOracleベース・ディレクトリを複数のOracleソフトウェアのインストールに使用できます。異なるオペレーティング・システム・ユーザーが同じシステム上にOracleソフトウェアをインストールする場合、インストール所有者ごとに個別のOracleベース・ディレクトリを作成する必要があります。このフィールドを空にすることはできません。デフォルト値は/u01/app/oracleです。

Oracleホームの情報の構成が終了したら、「メニュー」から「適用」「保存」の順にクリックします。

データベース

指定したデータベース・ホーム・ディレクトリに作成するデータベースに関する情報を入力します。

  • データベース名: データベース・ホームに作成するデータベースの名前。データベース名(DB_UNIQUE_NAME)部分は、英数字、アンダースコア(_)、ドル記号($)および番号記号(#)を含めることができる30文字未満の文字列ですが、アルファベットで開始する必要があります。その他の特殊文字はデータベース名に使用できません。データベースのDB_NAMEパラメータは、データベース名の最初の8文字に設定されます。グローバル・データベース名のドメイン部分(DB_DOMAIN)には、ネットワークの構成時にドメインに指定した値が使用されます。DB_UNIQUE_NAME.DB_DOMAINの値は、それ全体で企業内で一意である必要があります。このフィールドを空にすることはできません。

    DB_UNIQUE_NAMEは、前のドメイン名の選択内容から入力され、変更されません。データベース名フィールドは、企業のRecovery Appliance全体で一意である必要があります。結果のデータベース名は、前に入力したドメイン名を取り込み、ユーザーが選択したDB_UNIQUE_NAMEに付加します。

  • データベース・ホーム: データベースを作成するデータベース・ホームの名前。この値には、データベース・ホーム・ページで指定した最初のホーム名が自動的に入力されます。

データベース構成情報の構成が終了したら、「メニュー」から「保存」をクリックします。

クラスタ・ネットワーク

ZDLRAラックの場合、収集ネットワークおよびレプリケーション・ネットワークを構成します。

アプリケーションは、Single Client Access Name(SCAN)およびOracle RAC仮想IP(VIP)アドレスを使用して、クライアント・イーサネット・ネットワークを介してデータベース・サーバーまたは計算ノードにアクセスします。Oracle Exadata Database Machine上でOracle VMゲストで実行されているOracleデータベースには、この項で定義するクライアント・イーサネット・ネットワークを通じてアクセスします。管理ドメイン(dom0)およびユーザー・ドメイン(domU)の両方で、クライアント・ネットワーク構成は、初回のデプロイメント中にOEDAインストール・ツールが最初のユーザー・ドメインを作成すると、自動的に実行されます。

クラスタ・ネットワーク・ページの右上隅には行があり、ラックに構成される合計IPアドレス数が表示されます。これは、ハードウェア・ページで選択したハードウェアに基づく値です。セクションの最上部にはタブがあり、それぞれがクラスタ・ページで指定したクラスタの1つを表しています。

詳細

クラスタ・ネットワーク・セクションの最上部の、あらゆるネットワークの構成詳細の前に、拡張構成のボタンがあります。このボタンをクリックすると、拡張オプション・ウィンドウが表示されます。これまでに指定した構成エントリによっては、次のオプションが表示されることがあります。

  • Vlanの有効化: ネットワーク上の仮想デプロイメントがネットワーク上の追加の仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)にアクセスできるようにする場合は、このオプションを選択します(ユーザー・ドメイン上でのネットワーク分離など)。

    このオプションを選択すると、クライアントまたは収集ネットワーク構成の詳細に、追加フィールドが表示されます。

    • Vlan: VLAN識別子を指定します。VLAN IDは1から4095の間の数値です。また、結合オプションを選択して、VLANを有効にする必要があります。バックアップまたはレプリケーション・ネットワークでVLANを使用する場合、クライアントまたは収集ネットワークもVLANを使用するように構成する必要があります。「VLAN ID」フィールドが空の場合、VLANは有効ではありません。

    ノート:

    すべてのネットワークについて、スイッチ上にVLANを構成します。

管理ネットワーク

一部のExadataラック構成には、クラスタ・ネットワーク・セクションの上部右側に管理ネットワークの有効化チェック・ボックスがあります。これを使用して、必要に応じて仮想計算サーバー内に管理ネットワークを構成できます。このオプションを選択する場合は、次の項目を使用してネットワーク構成を指定する必要があります。

  • データベース・サーバーのデフォルト・ゲートウェイ: ゲートウェイIPアドレスがすべてのデータベース・サーバーのデフォルト・ゲートウェイである場合は、このオプションを選択します

  • データベース・サーバーのドメイン・ホスト名の定義: 仮想計算サーバーの管理ネットワークに使用する名前を仮想計算サーバーのホスト名として使用する場合は、このオプションを選択します。このオプションを選択しない場合、仮想計算サーバーは、クライアント・ネットワークに割り当てられたネットワーク名をホスト名として使用します。

  • ゲートウェイ: クライアント・ネットワークのゲートウェイのIPアドレスを設定します。このフィールドを空にすることはできません。

  • 開始IPアドレス: データベース・サーバーへのクライアント・アクセスに使用される、最初のIPアドレスを指定します。この値は、ゲートウェイに指定した値に基づいて自動的に入力されます。OEDAは、指定された開始IPアドレスに基づいて連続したIPアドレスのプールを生成します。連続したIPアドレスを使用できない場合は、マスクの変更ボタンを使用して、指定したIPアドレスを変更できます。このフィールドを空にすることはできません。

  • サブネット・マスク: サブネットのIPアドレス・マスクを指定します。サポートされている値(255.0.0.0から255.255.255.252)が含まれたドロップダウン・リストから、サブネット・マスクを選択できます。

  • ドメイン名: クライアント接続のネットワーク・ドメイン名を指定します。名前には小文字を使用します。このフィールドを空にすることはできません。Exadata Cloud構成の場合、この値は自動入力されます。

管理ネットワークのすべての構成の詳細を指定した後、セクションの下部にある「適用」ボタンをクリックするか、マスクの変更をクリックしてネットワーク構成をカスタマイズします。

マスクの変更

マスクの変更ボタンをクリックすると、ポップアップ・ウィンドウが開き、クライアント・ネットワークまたは収集ネットワーク用に生成される名前を変更できます。•各セクションの下部にプレビュー・フィールドがあり、名前マスク・フィールドの値に基づいて生成されるネットワーク名がどのように表示されるかを確認できます。ネットワーク名の生成に使用されるデフォルトの文字列は、次のとおりです。

  • クライアント・アクセスの詳細:

    • 名前:

      • ZDLRAラック: {Rack prefix}ingest%%を入力します。これにより、{Rack prefix}ingest01{Rack prefix}ingest02などの名前が生成されます。

    • 開始ID: 連続的な名前を生成する際の開始番号を指定します。

  • Vipの詳細:

    • 名前:

      • ZDLRAラック: {Rack prefix}ingest%%-vipを入力します。これにより、{Rack prefix}ingest01–vip{Rack prefix}ingest02–vipなどの名前が生成されます。

    • 開始ID: 連続的な名前を生成する際の開始番号を指定します。

  • スキャンの詳細: Single Client Access Network (SCAN)リスナーの構成の詳細

    • 名前: リスナーの名前を入力します。デフォルト値は{Rack prefix}-scan1です。

    • ポート: SCANリスナーが着信接続リクエストを監視するネットワーク・ポートを指定します。デフォルト値は1521です。

クライアントまたは収集ネットワーク構成に変更を加えた後、クライアント・ネットワーク・マスク・ウィンドウの下部にある「適用」ボタンをクリックします。変更を元に戻すには、ウィンドウを閉じるか、クライアント・ネットワーク・マスク・ウィンドウの下部にある取消ボタンをクリックします。

クライアント・ネットワークまたは収集ネットワーク

次の情報を入力して、Exadataラック用のクライアント・ネットワークまたはZDLRAラック用の収集ネットワークを構成します。

ExadataラックおよびZDLRAラックの場合:

  • データベース・サーバーのデフォルト・ゲートウェイ: ゲートウェイIPアドレスがすべてのデータベース・サーバーまたは計算サーバーのデフォルト・ゲートウェイである場合は、このチェック・ボックスを選択します。

  • データベース・サーバーのデフォルト・ホスト名: データベースまたは計算サーバーのホスト名がネットワーク名によって定義される場合は、このチェック・ボックスを選択します。

  • ネットワーク・メディア: ネットワーク・ケーブルのタイプ(光または銅線)を選択します。

  • 結合: X7以降のラックおよびExadata Cloudの場合、結合ネットワークのみがサポートされます。

    ExadataおよびZDLRAのX6以前のラックまたはExadata Cloudの場合、このオプションは結合ネットワークを使用するときに選択します。

  • LACP: ネットワークでLink Aggregation Control Protocol (LACP)を有効にするには、このオプションを選択します。

  • ゲートウェイ: ネットワークのゲートウェイのIPアドレスを設定します。このフィールドを空にすることはできません。

  • 開始IPアドレス: このネットワークでデータベース・サーバーへのアクセスに使用される最初のIPアドレスを設定します。この値は、ゲートウェイに指定した値に基づいて自動的に入力されます。OEDAは、指定された開始IPアドレスに基づいて連続したIPアドレスのプールを生成します。連続したIPアドレスを使用できない場合は、マスクの変更ボタンを使用して、指定したIPアドレスを変更できます。このフィールドを空にすることはできません。

  • サブネット・マスク: サブネットのIPアドレス・マスクを設定します。サポートされている値(255.0.0.0から255.255.255.252)が含まれたドロップダウン・リストから、サブネット・マスクを選択できます。

  • ドメイン名: クライアント接続または収集接続のネットワーク・ドメイン名を設定します。名前には小文字を使用します。このフィールドを空にすることはできません。Exadata Cloud構成の場合、この値は自動入力されます。

クライアントまたは収集ネットワーク構成のすべての構成の詳細を指定した後、セクションの下部にある「適用」ボタンをクリックします。

クライアント・ネットワークのレビューおよび編集、または収集ネットワークのレビューおよび編集

クライアントまたは収集ネットワークに指定した内容を保存すると、クライアント・ネットワークのレビューおよび編集セクションまたは収集ネットワークのレビューおよび編集セクションが表示されます。ここには、ラックのデータベース・サーバーへのクライアント・アクセスに対して構成される、すべてのホスト名およびIPアドレスが表示されます。必要に応じて、任意の設定を変更できます。管理名またはIPアドレスを変更した場合は、「適用」ボタンをクリックして変更を保存します。

ラックのデプロイ先のネットワークに接続している場合は、ネットワーク構成データの有効性を確認できます。このセクションの下部にあるIPアドレスのルックアップ・ボタンをクリックします。無効なIPアドレスがOEDAに表示されます。

バックアップ・ネットワークまたはレプリケーション・ネットワーク

Exadataのバックアップ・ネットワーク・セクションの右上隅に、バックアップ・ネットワークの有効化オプションがあります。ZDLRAラックの場合、このオプションにはレプリケーション・ネットワークの有効化というラベルが付いています。このオプションを選択すると、バックアップまたはレプリケーション専用のネットワークの構成が有効になります。

バックアップ・ネットワークまたはレプリケーション・ネットワーク・セクションの右上隅には行があり、各クラスタに構成される合計IPアドレス数が表示されます。セクションの最上部にはタブがあり、それぞれがクラスタ・ページで指定したクラスタの1つを表しています。

次の情報を入力し、各クラスタのバックアップ・ネットワークまたはレプリケーション・ネットワークを構成します。

  • 共有クライアント・ネットワーク・ポート: (Exadata Cloudでは使用できません)クライアント・ネットワークとバックアップ・ネットワークが同じ物理ネットワーク・ケーブルを使用する場合は、このオプションを選択します。このオプションでは、両方のネットワークでVLANを有効にし、ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)を共有する場合に必要になります。このオプションを選択しない場合、クライアント・ネットワークとバックアップ・ネットワークでそれぞれ別のケーブル・セットを使用する必要があります。

  • ネットワーク・メディア: (Exadata X6ラック以前およびZDLRAラックの場合)ネットワーク・ケーブル・タイプを選択します(光学または銅線)。

  • 結合: (X7以降のラックまたはExadata Cloudでは使用できません)ネットワーク・ボンディングを使用する場合は、このオプションを選択します。ExadataおよびZDLRAの7以降のラック、およびExadata Cloudの場合、結合ネットワークのみがサポートされます。

  • LACP: ネットワークでLink Aggregation Control Protocol (LACP)を有効にするには、このオプションを選択します。

  • ゲートウェイ: ネットワークのゲートウェイのIPアドレスを設定します。このフィールドを空にすることはできません。

  • 開始IPアドレス: ネットワークに使用される最初のIPアドレスを設定します。この値は、ゲートウェイに指定した値に基づいて自動的に入力されます。OEDAは、指定された開始IPアドレスに基づいて連続したIPアドレスのプールを生成します。連続したIPアドレスを使用できない場合は、マスクの変更ボタンを使用して、指定したIPアドレスを変更できます。このフィールドを空にすることはできません。

  • サブネット・マスク: サブネットのIPアドレス・マスクを設定します。サポートされている値(255.0.0.0から255.255.255.252)が含まれたドロップダウン・リストから、サブネット・マスクを選択できます。

  • ドメイン名: (Exadata Cloudでは使用できません)ネットワーク接続のネットワーク・ドメイン名を設定します。名前には小文字を使用します。このフィールドを空にすることはできません。

ネットワーク構成のすべての構成の詳細を指定した後、セクションの下部にある「適用」ボタンをクリックします。

マスクの変更ボタンをクリックすると、ポップアップ・ウィンドウが開き、ネットワーク用に生成される名前を変更できます。•このウィンドウの下部にプレビュー・フィールドがあり、名前マスク・フィールドの値に基づいて生成されるネットワーク名がどのように表示されるかを確認できます。ネットワーク名の生成に使用されるデフォルトの文字列は、次のとおりです。

  • クライアント・アクセスの詳細:

    • 名前:

      • ZDLRAラック: {Rack prefix}ingest%%を入力します。これにより、{Rack prefix}ingest01{Rack prefix}ingest02などの名前が生成されます。

    • 開始ID: 連続的な名前を生成する際の開始番号を設定します。

  • VIP詳細:

    • 名前:

      • ZDLRAラック: {Rack prefix}ingest%%-vipを入力します。これにより、{Rack prefix}ingest01–vip{Rack prefix}ingest02–vipなどの名前が生成されます。

    • 開始ID: 連続的な名前を生成する際の開始番号を設定します。

  • スキャンの詳細: Single Client Access Network (SCAN)リスナーの構成の詳細。

    • 名前: リスナーの名前を指定します。デフォルト値は{Rack prefix}-scan1です。

    • ポート: SCANリスナーが着信接続リクエストを監視するネットワーク・ポートを指定します。デフォルト値は1521です。

バックアップまたはレプリケーション・ネットワーク構成に変更を加えた後、バックアップ・ネットワーク・マスク・ページまたはレプリケーション・ネットワーク・マスク・ページの下部にある「適用」ボタンをクリックします。変更を元に戻すには、ウィンドウを閉じるか、ウィンドウの下部にある取消ボタンをクリックします。これらのボタンが表示されない場合、ウィンドウ内でスクロール・ダウンする必要があります。

バックアップまたはレプリケーション・ネットワーク構成のすべての構成の詳細を指定した後、バックアップ・ネットワークまたはレプリケーション・ネットワーク・セクションの下部にある「適用」ボタンをクリックします。

バックアップ・ネットワークのレビューおよび編集、またはレプリケーション・ネットワークのレビューおよび編集

バックアップ・ネットワークまたはレプリケーション・ネットワーク・オプションを有効にすると、ネットワークへの入力内容を保存した後に、このセクションが表示されます。ここには、ネットワークに対して構成されるすべてのホスト名およびIPアドレスが表示されます。必要に応じて、任意の設定を変更できます。変更を加えた場合は、更新ボタンをクリックして変更を保存します。

ラックのデプロイ先のネットワークに接続している場合は、ネットワーク構成データの有効性を確認できます。このセクションの下部にあるIPアドレスのルックアップ・ボタンをクリックします。無効なIPアドレスがOEDAに表示されます。

アラート

この項ではアラートを構成します

アラートを受信または処理するには、次の手段を使用します。
  • Simple Mail Transfer Protocol (SMTP)を使用した電子メール

  • Simple Network Management Protocol (SNMP)

  • Oracle Auto Service Request (ASR)

  • Oracle Configuration Manager

  • Oracle Enterprise Manager

ZDLRAの場合、次のアラート・オプションのうち少なくとも1つを構成する必要があります。

  • Oracle ASR

  • SMTPまたはSNMPアラート

  • Oracle Configuration Manager

  • Oracle Platinum Services

アラート・オプションは次のとおりです。

  • 電子メール・アラートの有効化: アラートを自動的に電子メールで配信できるようにします。

    • 名前: アラート通知に表示されるSMTP電子メール・ユーザー名(Oracle Exadata Database Machineなど)を設定します。このフィールドを空にすることはできません。

    • 電子メール・アドレス: アラート通知を送信するSMTP電子メール・アドレス(dm0db01@example.comなど)を設定します。このフィールドを空にすることはできません。

    • SMTPサーバー: アラート通知の送信に使用されるSMTP電子メール・サーバー(mail.example.comなど)を設定します。このフィールドを空にすることはできません。

    • ポート: アラート通知の送信に使用するSMTP電子メール・サーバー・ポート(25465など)を設定します。このフィールドを空にすることはできません。

    • 電子メール・アラートの送信先: アラートの受信者の電子メール・アドレスを設定します。電子メールの追加(+)ボタンをクリックして、受信者を追加できます。電子メールの削除(-)ボタンを使用して、追加した電子メール・アドレスを削除できます。

  • SNMPアラートの有効化: SNMPを使用してアラートを配信できるようにします。

    • SNMPサーバー: SNMPサーバー・ホスト名(snmp.example.comなど)を設定します。このフィールドを空にすることはできません。

      ノート:

      Exadataラックのインストール後に、追加のSNMPターゲットを定義できます。ALTER CELL CellCLIコマンドまたはALTER DBSERVER DBMCLIコマンドを参照してください。
    • ポート: アラート通知の送信に使用されるSNMP電子メール・サーバー・ポートを設定します。デフォルト値は162です。このフィールドを空にすることはできません。

    • コミュニティ: SNMPサーバーのコミュニティを設定します。デフォルト値はpublicです。このフィールドを空にすることはできません。

  • ASRアラートの有効化: Oracle Auto Service Request(ASR)を有効にします。Oracle ASRは、特定のラックのハードウェアに障害が発生すると自動的にサービス・リクエストを開くように設計されています。

    外部のスタンドアロン・サーバーにOracle ASRマネージャをインストールすることをお薦めします。このサーバーにはExadataサーバーまたはリカバリ・アプライアンス・ノードへの接続、およびHTTPSまたはHTTPSプロキシを使用したアウトバウンド・インターネット接続が必要です。このサーバーでは、オペレーティング・システムとしてOracle SolarisまたはLinuxを実行する必要があります。

    • ASR Managerリクエスト: Oracle ASR Managerサーバーのホスト名。このフィールドを空にすることはできません。

    • HTTPプロキシ・ホスト: HTTPプロキシを有効にしてOracle ASRにアップロードする場合は、プロキシ・サーバーのホスト名を指定します。

    • 担当者名: ラックの技術担当者の名前。このフィールドを空にすることはできません。

    • 担当者の電子メール: ラックの技術担当者の電子メール。このフィールドを空にすることはできません。

    • HTTPプロキシ・ユーザー: HTTPプロキシを有効にしてOracle ASRにアップロードする場合は、プロキシ・サーバーのユーザー名を指定します。

    • ポート: HTTPプロキシを有効にしてOracle ASRにアップロードする場合は、HTTPプロキシ・サーバーのポート番号を指定します。

    • My Oracle Supportアカウント名: My Oracle Supportアカウントの電子メール・アドレス。このフィールドを空にすることはできません。

  • OCMアラートの有効化: Oracle Configuration Managerで構成情報を収集できるようにします。

    Oracle Configuration Managerは構成情報を収集し、Oracleリポジトリにアップロードします。これらの情報は必要に応じてOracle Support Servicesによって使用されます。

    • MOS電子メール・アドレス: My Oracle Supportからの更新を受信するMy Oracle Supportアカウント(電子メール・アドレス)。このフィールドを空にすることはできません。

    • HTTPプロキシ・ホスト: HTTPプロキシを使用して構成情報をOracleリポジトリにアップロードする場合は、プロキシ・サーバーのホスト名を指定します。プロキシ・サーバーは次の間に配置できます。

      • データベース(計算)サーバーとOracle(Oracle Support Hubがない場合)

      • データベース(計算)サーバーとOracle Support Hub(Oracle Support Hubがある場合のみ)

      • Oracle Support HubとOracle

      パスワードが必要な場合は、インストール時に指定してください。

    • Support Hubホスト名: Support Hubサーバーのホスト名。Oracle Support Hubを使用すると、Oracle Configuration Managerインスタンスを単一の内部ポート(Oracle Support Hub)に接続して構成データをアップロードできます。データベース・サーバー内の各Oracle Configuration Managerインスタンスがインターネットにアクセスする必要がなくなります。このフィールドを空にすることはできません。

    • HTTPプロキシ・ユーザー: HTTPプロキシを有効にして構成情報をOracleリポジトリにアップロードする場合は、HTTPプロキシ・サーバーのユーザー名を指定します。

    • Hubユーザー名: Oracle Support Hubオペレーティング・システム・ユーザー名。このフィールドを空にすることはできません。

    • ポート: HTTPプロキシを有効にして構成情報をOracleリポジトリにアップロードロードする場合は、HTTPプロキシ・サーバーのポート番号を指定します。デフォルト値は80です。

  • EMアラートの有効化: Oracle Enterprise Managerでアラートを有効にします。

    Oracle Enterprise Manager Cloud ControlまたはOracle Enterprise Manager Grid Controlを使用してラックを監視します。ラックにOracle Enterprise Managerエージェントがインストールされていると、エージェントからOracle Management Serverに情報を送信できます。既存のOracle Management Serverがない場合は、別のホストに新しいOracle Management Serverをインストールします。

    • EMホーム・ベースの場所: データベースまたは計算サーバーにインストールされているOracle Enterprise Managerエージェントのベース・ディレクトリ。デフォルト値は/u01/app/oracle/product/EMbaseです。このフィールドを空にすることはできません。

    • OMS HTTPSアップロード・ポート: Oracle Enterprise Managerエージェントが情報をOracle Management Serverアップロードするときに使用するポート。デフォルト値は4900です。このフィールドを空にすることはできません。

    • OMSホスト名: Oracle Management Serverリポジトリがインストールされているサーバーまたはクラスタの名前。このフィールドを空にすることはできません。

テープ・ライブラリの接続性

ZDLRAラックの場合のみ、テープ・バックアップのネットワーク接続情報を構成できます。

ZDLRAにテープ・ライブラリを構成できるのは、テープ・バックアップのメディア・マネージャとしてOracle Secure Backupを使用している場合のみです。その他のメディア・マネージャは、クライアントとしてのみ手動で構成できます。

  • テープの使用: このオプションは、テープ・バックアップのメディア・マネージャとしてOracle Secure Backupを使用する場合に選択します。その後、構成の詳細を入力します。

  • VIP IPアドレス: VIPのIPアドレス。

  • VIP名: VIPの英数字の名前。デフォルト値はosbadminvip.{domain_name}です。

    ラックのデプロイ先のネットワークに接続している場合は、テープ・ライブラリのアドレス情報の有効性を確認できます。このセクションの下部にあるIPのルックアップ・ボタンをクリックします。無効なIPアドレスがOEDAに表示されます。

  • テープ・ライブラリの数: ZDLRAラックで使用可能なテープ・ライブラリの数。デフォルトは1です。すべてのテープ・ライブラリを、同じドメインでホストする必要があります。1より大きい値を選択すると、テープ・ライブラリごとに新しいタブが表示されます。各テープ・ライブラリの構成詳細を個別のタブに入力します。

  • ACLS ACS API: テープ・ライブラリのAutomated Cartridge System Library Software (ACSLS) APIを使用します。次の追加フィールドを入力します。

    • ACSLSサーバー: ACSLSを実行しているサーバーの名前

    • ACS ID: ACS ID番号

  • ACSLS FC-SCSI: テープ・ライブラリのAutomated Cartridge System Library Software (ACSLS) FC-SCSIを使用します。次の追加フィールドを入力します。

    • ACSLSサーバー: ACSLSを実行しているサーバーの名前

    • 論理ライブラリID: 論理ライブラリのID番号

  • SCSI: SCSIを使用してテープ・ライブラリと通信します。Simple SANテープ・ライブラリには、構成フィールドはありません。このオプションがデフォルトです。

コメント

デプロイに関する追加情報をテキスト・フィールドに入力します。

Oracle Exadataラックの場合、このセクションには構成に関する質問リストが含まれており、ラックのインストールおよび構成プロセスで役立ちます。テキスト・フィールドに回答を入力できます。

すべてのデプロイメントについて、環境またはデプロイメントに関する追加のコメントをこのフィールドに入力できます。

情報の入力が終了したら、保存してダウンロードをクリックします。デプロイメント・ファイルと構成ファイルが格納されたZIPファイルを保存するよう求められます。メインの構成ファイルは次のとおりです。

ノート:

生成されたファイルは編集または修正しないでください。
  • Customer_name-rack_prefix.xml: インストール・プロセスで使用されるメインの構成ファイルです。

  • Customer_name-rack_prefix-checkip.sh: インストールされたラックで実行するスクリプト。OEDAで指定したすべてのIPアドレスが使用可能でデプロイメントできる状態になっているかを確認できます。

  • Customer_name-rack_prefix-InstallationTemplate.html: このファイルは、Webユーザー・インタフェースで取得されたすべてのデータのHTMLレポートです。OEDAコメントセクションの質問と回答は、このファイルの下部に表示されます。

  • Customer_name-rack_prefix-platinum.csv: このファイルは、Oracle Advanced Customer Supportがラックのノードを初めてイメージ化するときに使用されます。

  • Customer_name-rack_prefix-preconf_pkey.csv: InfiniBandパーティションを構成した場合、このファイルが作成されます。このファイルは、PKEYセキュリティがインターコネクトで有効になっている場合に使用されます。