詳細: PDBアプリケーション同期化の拡張構文

このページでは、アプリケーションPDBでのアプリケーション同期化の拡張について詳しく説明します。

Oracle Database 19cでは、ALTER PLUGGABLE DATABASE APPLICATION … SYNC文は、アプリケーション・ルートと同期させるアプリケーション名を1つしか受け入れません。アプリケーション・ルートと同期させるアプリケーションの数と同じ回数だけ文を実行する必要がありました。

Oracle Database 20cでは、ALTER PLUGGABLE DATABASE APPLICATION … SYNC文の利点は、複数のアプリケーション名に対して文を1回のみ実行できることです。たとえば、アプリケーションPDBで発行される1つの文で、apexappordsappを同期したり、ordsapp以外のすべてのアプリケーションを同期できます。

複数のアプリケーションが相互に依存している場合は、正しく機能させるには単一の文でそれらを同期する必要があります。apexappを1.0から2.0にアップグレードし、ordsappを1.0から2.0にアップグレードしてから、apexappを3.0.にアップグレードするとします。ALTER PLUGGABLE DATABASE APPLICATION apexapp, ordsapp SYNC文は、アップグレードを順番にリプレイします。apexappを2.0にアップグレードし、ordsappを2.0にアップグレードしてから、apexappを3.0.にアップグレードします。個別の文でapexappを同期してからordsappを同期しても、アップグレードの順序は維持されません。