詳細: 過去のある時点へのPDBポイント・イン・タイム・リカバリまたはフラッシュバック

このページでは、過去のある時点へのPDB PITRまたはフラッシュバックに関する新しい可能性について詳しく説明します。

Oracle Database 20cでは、孤立したPDBブランチにある時点までプラガブル・データベースをポイント・イン・タイム・リカバリまたはフラッシュバックできます。これにより、データベースを特定の日数内の任意の時点に戻すことができるため、データを巻き戻して論理的なデータ破損またはユーザー・エラーに起因する問題を修正できます。
  • 十分なREDOおよびフラッシュバック・データがあり、CDBリセットログがないかぎり、PDB PITRまたはフラッシュバックをいつでも実行できます。
  • 複数のDBインカネーションにわたって孤立したPDBインカーネーションでPDBリストア・ポイントまでのPDBポイント・イン・タイム・リカバリまたはフラッシュバックを実行します。ユーザーは、データベース・インカーネーションが現在のデータベースの祖先パスにあり、十分なREDOおよびフラッシュバック・データが存在するかぎり、現在のデータベース・インカーネーションとは異なるデータベース・インカーネーションの任意の時点にプラガブル・データベースをPITRまたはフラッシュバックできます。Oracleでは、孤立したデータベース・インカーネーションの任意の時点へのPDB PITRまたはフラッシュバックはサポートされていません。これは、バックアップのリストア後に、メディア・リカバリのワン・パスを使用してCDBをリカバリできる必要があるためです。
  • DBAは、新しいRMANコマンドを発行して、PDB PITRまたはフラッシュバック前のPDBインカーネーションをSCNに設定できます。

特定のPDBでフラッシュバック操作を実行すると、そのPDBのデータ・ファイルのみが変更されます。CDBの残りのPDBは影響を受けません。PDBをフラッシュバックする必要のある時点は、特定の時間、SCN、CDBリストア・ポイント、PDBリストア・ポイント、PDBクリーン・リストア・ポイントまたはPDB保証付きリストア・ポイントを使用して指定します。