更新されたPKCS#11ライブラリへのスイッチオーバーのためのダウンタイムなしのデータベース可用性の強化
このリリース以降、Oracle Databaseでは、システム停止時間を発生させることなく、更新されたPKCS#11ライブラリにスイッチオーバーできます。
このリリースでは、新しいADMINISTER KEY MANAGEMENT SWITCHOVER LIBRARY FOR ALL CONTAINERS文が導入されました。この文によって、現在使用しているPKCS#11ライブラリから最新のPKCS#11ライブラリにOracleデータベースをスイッチオーバーできるようになりました。
以前のリリースでは、Oracle Key Vaultエンドポイント・ソフトウェアの更新をインストールする前に、Oracle Key VaultでオンラインTDEマスター暗号化鍵を使用したTDE対応データベースを完全に停止する必要がありました。更新されたPKCS#11ライブラリをインストールした後、TDE対応データベースを再度起動する必要がありました。データベース・インスタンスの長時間実行されるバックグラウンド・プロセスに、以前のPKCS#11ライブラリをアンロードして更新されたものをロードするように指示できなかったため、この完全停止の後にデータベース・インスタンスの起動が必要でした。
このリリース以降、データベース・サーバーをスイッチオーバーして更新されたエンドポイント共有PKCS#11ライブラリを使用するには、ADMINISTER KEY MANAGEMENT SWITCHOVER TO LIBRARY 'fully_qualified_file_name_of_library' FOR ALL CONTAINERS;文を実行してスイッチオーバー操作を開始します。このコマンドを実行すると、新しいPKCS#11ライブラリの場所を指すようにPKCS11_LIBRARY_LOCATIONパラメータも更新されます。