Oracle® Database

ODBC Driverリリース・ノート

リリース20

F28411-01(原本部品番号:F15008-01)

2020年2月

『Oracle Database ODBC Driverリリース・ノート』では、次のトピックについて説明します。

1.1 説明

Oracle ODBC Driverによって、アプリケーションは、Microsoft Open Database Connectivity (ODBC) APIを使用するWindowsクライアントおよびUNIXクライアントからOracleデータベースに接続して、Oracleデータベースへの読取りや書込みを実行できるようになります。

Oracle ODBC Driver配布キットには、ダイナミック・リンク・ライブラリと共有ライブラリ(UNIXプラットフォーム向け)、ヘルプ・ファイル(UNIXおよびWindowsプラットフォーム上)、ライセンスのコピーおよびこの製品の説明が含まれています。ODBC対応アプリケーションを使用するには、Oracle ODBC Driverの他に次のソフトウェアが必要です。

  • Oracle Client & Netバージョン12.2

  • Oracle Database Server

Oracle ODBC DriverはODBC 3.52仕様に準拠しています。

1.2 新機能

次のリリースで導入されたOracle ODBC Driverの新機能について説明します。

1.2.1 ODBCリリース20c, バージョン20.2

リリース20c, バージョン20.2の新機能について説明します

Oracle ODBC Driverリリース20c、バージョン20.2の新機能はありません。

1.2.2 ODBCリリース19c, バージョン19.1.0.0.0

リリース19c, バージョン19.1.0.0.0の新機能について説明します

Microsoft Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、Windows 10、Linux X86-64 (32ビット、64ビット)、Sun Solaris SPARC64 (32ビット、64ビット)、IBM AIX 5L (32ビット、64ビット)、Sun Solaris X64 (32ビット、64ビット)、HPUX IA64 (32ビット、64ビット)、ZLinux (32ビット、64ビット)の各オペレーティング・システム用のOracle ODBC Driverリリース19c, バージョン19.1.0.0.0ソフトウェアには、新機能はありません。

1.2.3 ODBCリリース18c, バージョン18.1.0.0.0

リリース18c, バージョン18.1.0.0.0の新機能について説明します

Microsoft Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、Windows 10、Linux X86-64 (32ビット、64ビット)、Sun Solaris SPARC64 (32ビット、64ビット)、IBM AIX 5L (32ビット、64ビット)、Sun Solaris X64 (32ビット、64ビット)、HPUX IA64 (32ビット、64ビット)、ZLinux (32ビット、64ビット)の各オペレーティング・システム用のOracle ODBC Driverリリース18c, バージョン18.1.0.0.0ソフトウェアの機能は、次のとおりです。
  • unixODBC ODBCドライバ・マネージャは、unixODBC–2.3.2からunixODBC–2.3.4にアップグレードされています。

1.2.4 ODBC 12.2.0.1.0

リリース12.2.0.1.0の新機能を説明します。

Microsoft Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、Windows 10、Linux X86-64 (32ビット、64ビット)、Sun Solaris SPARC64 (32ビット、64ビット)、IBM AIX 5L (32ビット、64ビット)、Sun Solaris X64 (32ビット、64ビット)、HPUX IA64 (32ビット、64ビット)、ZLinux (32ビット、64ビット)の各オペレーティング・システム用のOracle ODBC Driverリリース12.2.0.1.0ソフトウェアの機能は、次のとおりです。
  • 128バイトまでの長い識別子のサポートが追加されました。

  • タイムゾーン付きのタイム・スタンプとローカル・タイムゾーン付きのタイム・スタンプのサポートが追加されました。

    この機能は、ODBC TIMESTAMP日付型を使用している既存のODBCアプリケーションを変更する必要がありません。既存のアプリケーションがODBC TIMESTAMPデータ型を使用し、データベース列がTIMESTAMPの場合、現在の動作は保持されます。

    データベース列TIMESTAMP WITH TIMEZONEまたはTIMESTAMP WITH LOCAL TIMEZONEでは、ODBC TIMESTAMP_STRUCT内の時間コンポーネントは、ユーザーのセッションタイム・ゾーンにあります。この動作は、ユーザーのアプリケーションに対して透過的なため、ODBCアプリケーションを変更する必要がありません。

1.2.5 ODBC 12.1.0.2.0

リリース12.1.0.2.0の新機能を説明します。

Microsoft Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、Windows 7、Windows 8、Windows 10、Linux X86-64 (32ビット、64ビット)、Sun Solaris SPARC64 (32ビット、64ビット)、IBM AIX 5L (32ビット、64ビット)、Sun Solaris X64 (32ビット、64ビット)、HPUX IA64 (32ビット、64ビット)、ZLinux (32ビット、64ビット)の各オペレーティング・システム用のOracle ODBC Driverリリース12.1.0.2.0ソフトウェアの機能は、次のとおりです。

  • Microsoft Windows 10プラットフォームが追加されました。

1.2.6 ODBC 12.1.0.1.0

リリース12.1.0.1.0の新機能を説明します。

Microsoft Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows 7、Windows 8、Windows Server 2012、Linux X86-64 (32ビット、64ビット)、Sun Solaris SPARC64 (32ビット、64ビット)、IBM AIX 5L (32ビット、64ビット)、Sun Solaris X64 (32ビット、64ビット)、HPUX IA64 (32ビット、64ビット)、ZLinux (32ビット、64ビット)の各オペレーティング・システム用のOracle ODBC Driverリリース12.1.0.1.0ソフトウェアの機能は、次のとおりです。

  • Oracle ODBC Driverは、VARCHAR2NVARCHAR2およびRAWデータで32KBデータ列をサポートするようになりました。32 KB列の作成の詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス』および『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。

  • ODBCドライバは、SQL翻訳フレームワークを使用したOracle Databasesへのサード・パーティ・アプリケーションの移行をサポートします。これによって、Oracle以外のデータベースのSQL文をOracle Databaseに対して実行できます。この機能をODBCアプリケーションに対して使用するには、SQL翻訳フレームワーク設定の一環で作成されたサービス名をServerName=エントリとしてodbc.iniファイルに指定する必要があります。アプリケーションがOracle Databaseに対する実行を開始した後、Oracleエラー(ORAエラー)のネイティブ・データベースへの翻訳に対するサポートが必要な場合、odbc.iniファイルでSQLTranslateErrors=Tエントリを有効にする必要があります。

    サード・パーティODBCアプリケーションをOracle Databaseに移行する前に、Oracle Database SQL翻訳および移行ガイドのSQL翻訳フレームワークの使用方法に関する項を参照してください。

  • Oracle ODBC Driverが、RefCursorを使用せずに暗黙的結果を返すことのできるストアド・プロシージャの実行をサポートするようになりました。このサポートにより、Oracleに移行したサード・パーティのODBCアプリケーションで、旧ベンダーが提供していたこの同じ機能を使用しやすくなります。

    Oracle Databaseによる暗黙的結果のサポートの詳細は、Oracle Database SQL翻訳および移行ガイドを参照してください。

  • Oracle Databaseの自動増分機能をサポートするためのSQLColAttribute()フィールド識別子の拡張サポート。Oracle ODBC Driver固有のヘッダー・ファイルsqora.hをアプリケーションに含めることで、この機能を使用できます。自動増分の詳細は、『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』を参照してください。

    • SQL_COLUMN_AUTO_INCREMENT

      Oracle Databaseリリース12cリリース1 (12.1)以降では、Oracleが自動増分列をサポートするため、Oracle ODBC Driverは既存のSQLColAttribute()識別子SQL_COLUMN_AUTO_INCREMENTを通じて同じサポートを拡張しました。このプロパティは読取り専用であり、列が自動増分の場合にSQL_TRUEを返し、それ以外の場合にSQL_FALSEを返します。

    • SQL_ORCLATTR_COLUMN_PROP

      Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以降では、Oracle ODBC Driverは、列の属性を返す新しいドライバ固有フィールド識別子SQL_ORCLATTR_COLUMN_PROPをサポートします。この識別子は、次に示すようにすべての列プロパティを持つSQLULEN値を返します。

      +-----------------------------------------+
      | 32 |...| 10 | 9 | 8 |......| 3 | 2 | 1 |
      +-----------------------------------------+
                                         |   |   |
                                         |   |   |-> Column is auto-increment?
                                         |   |-> Auto value is always generated?
                                         |-> If generated by default when null?
      

1.2.7 ODBC 11.2.0.1.0

リリース11.2.0.1.0の新機能を説明します。

  • Oracle ODBC Driverは、ODBCアプリケーションのパフォーマンスを向上させるために、LONGおよびLONG RAWデータをプリフェッチするように拡張されました。これを行うには、LONGデータの最大サイズ(MaxLargeData)を、Windowsではレジストリに(DSNにレジストリ・キーMaxLargeDataを追加する必要もあります)、UNIXプラットフォームでは手動でodbc.iniファイルに、設定する必要があります。この機能強化により、ユーザーが設定したMaxLargeDataサイズに応じてOracle ODBC Driverのパフォーマンスが最大10倍向上しました。MaxLargeDataのデフォルト値は0です。ユーザーが設定可能な MaxLargeDataの最大値は、64KB (65536バイト)です。MaxLargeDataの値が65536より大きい値に設定されていても、フェッチされるデータは65536バイトのみです。データベースに65536バイトより大きいLONGおよびLONG RAWデータがある場合は、単一行のフェッチが行われ、完全なLONGデータがフェッチされるように、MaxLargeDataを0 (デフォルト値)に設定する必要があります。ユーザーが、ポーリング以外のモードでMaxLargeDataサイズより小さいバッファを渡した場合、データベースのLONGデータ・サイズがバッファ・サイズより大きい場合には、データの切捨てエラーが発生します。(拡張リクエスト7006879)。

  • Oracle ODBC Driverは、odbc.iniUseOCIDescribeAnyというオプションを使用してREF CURSORSを戻す小さいパッケージ・プロシージャをアプリケーションが頻繁にコールする場合にパフォーマンスを向上させるために、OCIDescribeAny()コール(メタデータの取得が目的)をサポートするようになりました。UNIXプラットフォームでOCIDescribeAny()を使用するには、odbc.iniファイルでUseOCIDescribeAnyT (True)に設定し、WindowsではDSNのレジストリを使用してください。(拡張リクエスト7704827)。

1.2.8 ODBC 11.1.0.1.0

リリース11.1.0.1.0の新機能を説明します。

  • 「RULEヒントを無効化」のサポートが追加されました。Oracle ODBC Driverでは、ユーザーは、カタログAPIでRULEヒントを使用するかどうかを選択するオプションを指定できるようになりました。カタログAPIのODBCドライバのパフォーマンスを向上させるための変更が行われました。オプションのデフォルト値は、RULEヒントがカタログAPIで使用されないことを意味するTRUEです。(Oracle Bug#4150034)。

  • 「NUMBERをFLOATとしてバインド」のサポートが追加されました。列にFLOATデータが含まれる場合にFLOATとしてのNUMBER列の列バインディングを導入することにより、バインド変数をFLOATとして使用する問合せ実行が高速になります。(Oracle Bug#4608183)。

  • 各セッションの文のキャッシュを提供および管理するOCI文キャッシュ機能のサポートが追加されました。OCI文のキャッシュ・オプションのサポートを実装することで、ユーザーが同じ接続で同じ文を複数回解析する必要がある場合にOracle ODBC Driverのパフォーマンスが向上します。文キャッシュ・フラグのデフォルト値はFALSEです。

  • 不要なメモリーの呼出しを保存して、ODBC Driverのパフォーマンスを向上させることにより、結果セット・キャッシュの動作が変更されました。

1.2.9 ODBC 10.2.0.1.0

リリース10.2.0.1.0の新機能を説明します。

  • 名前ごとにパラメータがバインドされる、名前付きパラメータがサポートされるようになりました。Oracle ODBC Driverにおいて、アプリケーションはプロシージャのコールの際にストアド・プロシージャのパラメータを名前で指定することができます。名前付きパラメータは、ストアド・プロシージャのコールでのみ使用可能であり、他のSQL文では使用できません。(Oracle Bug#3617324)

  • パッケージに存在するストアド・プロシージャのメタデータを記述するための動作が変更されました。この変更は、ストアド・プロシージャ・コールでのODBC Driverのパフォーマンスを向上させるために行われました。ストアド・プロシージャがパッケージにある場合、PL/SQLプロシージャを使用してメタデータが記述されます。(Oracle Bug#4030664)

  • LinuxおよびSolarisプラットフォーム用のOracle ODBC Driverのサポートは、リリース10.2.0.1で導入されます。リリース10.2.0.4から、ODBC DriverはAIXプラットフォームでも使用できるようになりました。

1.2.10 ODBC 10.1.0.2.0

リリース10.1.0.2.0の新機能を説明します。

  • パラメータ・マーカーを持つINSERT/UPDATE文のNCHAR列へのサポートが追加されました(Oracle Bug#2827132)。以前は、列がNCHAR型であることをドライバが認識せず、OCIレベルでバインドする際に正しい属性の設定に失敗していました。二次的に、SQLDescribeParamのコールによって、INSERT/UPDATE文のパラメータに有益な情報が返されるようになりました。ただし、他の文タイプではこれは行われません。

  • 4GBより大きいLOBのサポートが追加されました。Oracleクライアントとデータベースの両方が、Oracle Database 10g (10.1)以上である必要があります。

  • Oracle Database 10g以上のサーバーでは、新しいBINARY_FLOATおよびBINARY_DOUBLEデータ型のサポートが追加されました。

  • SQL文でのMONTHNAMEおよびDAYNAME関数のサポートが追加されました。

1.3 機能

Oracle ODBC Driverは、Microsoft ODBCのバージョン3.52仕様に準拠しています。

1.4 必要なソフトウェア

Oracle ODBC driverが現在サポートされているWindowsおよびUNIXオペレーティング・システム・バージョン、Oracle Databaseとともに出荷されるOracle Net ClientおよびOracle Universal Installerの最新リリースに対して動作保証されました。

Oracle ODBC Driverは、次に対して動作保証されています。

  • Windowsオペレーティング・システムの次のバージョン: Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows 7、Windows 8およびWindows Server 2012

  • UNIXオペレーティング・システムの次のバージョン: Linux X86-64の32ビットと64ビットのポート、AIX5L、Solaris.Sparc64、Solaris X64、HPUX.IA64およびZLinux

Oracle Net Client 12.2

Oracle Database 12.2とともに出荷されるOracle Universal Installer

1.5 サーバー・ソフトウェア要件

Oracle ODBC DriverによるODBC対応アプリケーションのサポートに必要なサーバー・ソフトウェアは、Oracle Database Server 10.2以降です。

1.6 必要なハードウェア

WindowsおよびUNIXプラットフォームのOracle ODBC Driverシステム構成の要件は何ですか。

Oracle ODBC Driverには、「必要なソフトウェア」に記載されている動作保証されたWindowsプラットフォーム、およびOracle ODBC Driver for UNIX Platforms Readmeに記載されているごく一部のUNIXプラットフォームでサポートされているシステム構成が必要です。

1.7 マトリックスのテスト

次の表に、ODBC Driverが動作保証されたWindowsオペレーティング・システムのバージョンをまとめています。

表1-1 Oracle ODBC Driverが動作保証されたWindowsオペレーティング・システム

ドライバのバージョン データベースのバージョン オペレーティング・システム

12.2.0.1

OCIでサポートされているとおり

「必要なソフトウェア」を参照。

1.8 詳細情報

Oracle ODBC Driverのインストール後のタスク、既知のソフトウェア問題、UNIXプラットフォーム用のODBCドライバ、修正されたソフトウェア問題、UNIXプラットフォーム上の動作保証マトリックスの詳細は、次のトピックを参照してください。

1.8.1 インストール後

WindowsおよびUNIXプラットフォーム上のデータ・ソースを構成する必要があります。

Microsoft ODBC Administratorを使用して、Windows上でOracle ODBC Driverのデータ・ソースを構成します。詳細は、『Oracle Database開発ガイド』のデータ・ソースの構成に関する項を参照してください。

UNIXクライアントの場合は、「UNIXプラットフォーム用ODBC Driver」を参照してください。

1.8.2 Oracle ODBC Driverの既知のソフトウェアの問題

既知のソフトウェア問題およびサポートされていない使用について学びます。

  • SQLSetStmtOption SQL_QUERY_TIMEOUTは、データベース・サーバーがWindows NT上で実行されている場合は機能しません。回避策として、サーバーのsqlnet.oraファイルでBREAK_POLL_SKIP=1と設定すると、問題が解決します。デフォルトでは、これは100に設定されており、データベースはODBCアプリケーションによって設定されたタイムアウトをチェックしません。

  • SQLBindParameterがバッファをSQL_PARAM_INPUT_OUTPUTとしてバインドし、IN OUTパラメータを含むPL/SQLプロシージャを持っていて、パラメータがプロシージャで変更されていない場合、ドライバはStrLen_or_IndPtrSQL_NULL_DATAを返しません。

  • Oracle ODBC Driverでは、SQL SELECT問合せでCASE句とのKeysetカーソルの使用はサポートされません。

1.8.3 UNIXプラットフォーム用ODBC Driver

UNIXプラットフォーム用Oracle ODBC DriverはODBC 3.52仕様に準拠しています。これはOracle 12.2クライアントの機能に基づいています。

Oracle ODBC Driver 12.2でサポートされているプラットフォームについては、「動作保証マトリックス」を参照してください。

この項では、次のトピックについて説明します

1.8.3.1 インストール前のタスク - unixODBC.orgからのODBC DMのインストール

UNIXプラットフォーム用のODBCドライバをインストールする前に、このインストール前のタスクを実行します。

.tarファイルをhttp://www.unixodbc.org/からダウンロードした後、ODBC Driver Managerをインストールしてください。

1.8.3.2 インストール後のタスク

次のインストール後のタスクを実行します。

  • UNIXプラットフォームでOracle ODBC Driverを構成します。

    install-home/odbc/utl/odbc_update_ini.shを実行することにより、Oracle ODBC Driverを構成できます。

    ユーティリティodbc_update_ini.shは、4つのコマンドライン引数を取得します。

    • arg-1 : unixODBC DMがインストールされた場所のパスを入力します。

    • arg-2 : ドライバのインストール場所のパス(オプション)を入力します。この引数が渡されない場合、ドライバのパスはユーティリティが実行されるディレクトリに設定されます。

    • arg-3 : ドライバ名(オプション)。この引数が渡されない場合、ドライバ名はOracle 12c ODBC driverに設定されます。

    • arg-4 : データ・ソース名(オプション)。値が渡されない場合、DSNはOracleODBC-12cに設定されます。

  • PATHLD_LIBRARY_PATHLIBPATHTNS_ADMINなどの環境変数の値を更新および検証します。

1.8.3.3 ODBC Driverのアンインストール

次のタスクを実行して、UNIXプラットフォーム用Oracle ODBC Driverをアンインストールします。

  • ~/.odbc.iniファイルを更新します。

    • DSNエントリ(OracleODBC-12cなど)を[ODBC Data Sources]から削除します。

    • 対応するDSNの完全なDSN情報を削除します。

  • ODBCDM_HOME/etc/odbcinst.iniファイルを更新します。

    • Oracle 12c ODBC Driverのドライバ情報を削除します。

  • UNIXプラットフォーム用Oracle ODBC Driverを削除します。

    • libsqora.so.12.1を削除します

  • PATHLD_LIBRARY_PATHLIBPATHTNS_ADMINなどの環境変数をリセットします。

1.8.3.4 修正されたバグ

修正されたソフトウェア問題のリンクをクリックします。

「修正されたソフトウェアの問題」を参照してください。

1.8.3.5 動作保証マトリックス

Oracleでは、示されたUNIXプラットフォームで、DM 2.3.1に対してリリース12.2用のOracle ODBC Driverが動作保証されています。

これらのUNIXプラットフォームを表1-2に示します。64ビットUNIXプラットフォームでは、DM 2.3.1は-DBUILD_REAL_64_BIT_MODE -DSIZEOF_LONG=8 -fshort-wcharフラグが付けられて作成され、動作保証されています。

表1-2 UNIXプラットフォーム上のOracle ODBC Driverの動作保証マトリックス

プラットフォーム 32ビット/64ビット UnixODBC DMバージョン

Linux x86-64

32ビット、64ビット

2.3.1

Solaris SPARC64

32ビット、64ビット

2.3.1

AIX5L

32ビット、64ビット

2.3.1

Solaris x64

32ビット、64ビット

2.3.1

HPUX.IA64

32ビット、64ビット

2.3.1

ZLinux

32ビット、64ビット

2.3.1

各オペレーティング・システムおよびOracleクライアント・ソフトウェアの要件については、各プラットフォームのインストレーション・ガイドを参照してください。

1.8.4 修正されたソフトウェアの問題

修正されたソフトウェアの問題は、バージョンごとに表示されます。

ソフトウェアのバグの修正は、一部は特定のプラットフォームで検出されますが、実際、ほとんどは一般的なものです。プラットフォーム固有のソフトウェアのバグの修正も、少しあります。次のバージョンで行われたソフトウェアのバグの修正について説明します。

1.8.4.1 バージョン19.1.0.0.0

バージョン19.1.0.0.0の修正された問題をリストします

  • 12.2 HY003:1:-1:[ORACLE][ODBC][ORA]ORA-0001エラーが発生してUNIX ODBC Driverが失敗します。(Oracle Bug#27684767)

  • Oracle ODBC Driverでの行のSELECT操作がDataDirect ODBC Driverより遅くなりました。(Oracle Bug#27641555)

  • BAM=AllSuccessfulを設定してDB 12.2に接続すると、Oracle ODBCでORA-3137 [KPOAL8CHECK-3]エラーが発生します。(Oracle Bug#28250843)

  • 12cのOracle ODBC DriverでTIMESTAMP変換に失敗しました。(Oracle Bug#27132192)

  • ODBCコールでLONGリテラルを使用してPL/SQLを実行すると、アプリケーションがクラッシュしました。(Oracle Bug#27743516)

1.8.4.2 バージョン18.1.0.0.0

バージョン18.1.0.0.0の修正された問題をリストします

  • unixODBCを2.3.2から2.3.4へアップグレードします。(Oracle Bug#19179407)

  • ODBC SQLColumnsでは、空の文字列を列名として渡す際にエラーを返さなくなりました。(Oracle Bug#23637102)

  • ODBC Recordset.Updateでは、12c Oracle ODBC Driverを使用してエラーORA-00942で失敗する問題がなくなりました。(Oracle Bug#24926081)

  • Exadata Express Cloudに接続する際に、DSNにDBA=Rを設定できるようになりました。(Oracle Bug#25376850)

  • OdbcConnection.GetSchemaでは、SYSTEM.ACCESSVIOLATIONEXCEPTIONエラーをスローしなくなりました。(Oracle Bug#25597467)

  • ODBC Driverでは、SQL_DESC_BIND_OFFSET_PTRが設定されている場合、クラッシュしなくなりました。(Oracle Bug#25832115)

  • ODBC SQL_ATTR_QUERY_TIMEOUTが想定どおりに動作するようになりました。(Oracle Bug#26352452)

  • Oracle ODBCの行挿入操作がDataDirect ODBC Driverより遅くなくなりました(Oracle Bug#23288642)

  • 11gR2 ADO/ODBCアプリケーションの移行後、レコードセット操作で間違った結果が発生することがなくなりました。(Oracle Bug#19000463)

  • ODBC Driver API SQLStatisticsでは、フィルタ処理用にSCHEMANAME値を渡すようになりました。(Oracle Bug#23259086)

  • ODBC SQLFetchでは、中止(コア・ダンプ)エラーで失敗しなくなりました。(Oracle Bug#23186348)

  • ODBC SQLFetchでは、TIMESTAMP列をSQL_C_CHARにバインドする際にデータなしを返さなくなりました。(Oracle Bug#23120325)

1.8.4.3 バージョン12.2.0.1.0

バージョン12.2.0.1.0の修正された問題をリストします。

  • Oracle ODBC Driver 12.1.0.2では、DBMS.DESCRIBEプロシージャの使用時にパフォーマンス低下が確認されました。(Oracle Bug#22566981)

  • ODBC Driverでは、OCI_ATTR_DRIVER_NAMEが設定されている場合に、ドライバ名にバージョン番号が含まれるようになりました(例: ODBCCLNT : 12.2.0.1.0)。(Oracle Bug#21795969)

  • Oracle ODBC Driverでは、12.1.0.2から実行した場合に、出力パラメータSPが切り捨てられていました。(Oracle Bug#21616079)

  • SSLSSREGHDLRでマルチスレッドUNIX ODBCアプリケーションがハングしていました。(Oracle Bug#21459317)

  • Oracle ODBC Driverでは、サーバー名の長さが1024バイトまで可能になりました。(Oracle Bug#21379636)

  • Oracle ODBC Driverでは、エラー[ORACLE][ODBC][ORA]ORA-00911 :INVALID CHARACTER(#911)が発生していました。(Oracle Bug#21372951)

  • Oracle ODBC Driver 12.2では、文キャッシュが有効である場合にORA:01000エラーが発生していました。(Oracle Bug#21255142)

  • Oracle ODBC Driverが2つのOUTパラメータRAWおよびDATEを指定したプロシージャをコールした場合、ORA-01483エラーにより失敗していました。(Oracle Bug#20716320

  • Oracle ODBC Driverでは、生成された例外において空のメッセージ文字列が返されていました。(Oracle Bug#20517697)

  • Oracle ODBC Driverは、戻りタイプREFCURSORが指定されたOracle関数のコール時にクラッシュしていました。(Oracle Bug#20387007)

  • Oracle ODBC Driverでは、BLOBタイプのイメージの挿入時にデータが破損していました。(Oracle Bug#19720146)

  • Oracle ODBC DriverのSQLColumns() APIでは、TSLTZ列の不正なメタデータが返されていました。(Oracle Bug#19573657)

  • Oracle ODBC Driverでは、CHARタイプとのバインド時にTSLTZ出力が異なっていました。(Oracle Bug#19545406)

  • Oracle ODBC Driverは、カーソル・タイプSQL_CURSOR_KEYSET_DRIVENによりSQLFETCH()で終了していました。(Oracle Bug#19531841)

  • Oracle ODBC Driverは、REFカーソルを返すプロシージャからのフェッチ中に終了していました。(Oracle Bug#19530596)

  • Oracle ODBC Driverでは、SQLFETCH()において未定義の記号: M_FMEMALLOCSQL_C_WCHARとともに返されていました。(Oracle Bug#19529966)

  • Oracle ODBC Driverは、SQL_C_CHARまたはSQL_C_BINARYとのバインド時にSQLFETCH()で終了していました。(Oracle Bug#19529718)

  • Oracle ODBC Driverは、4093文字を超えて渡す際にクラッシュしていました。(Oracle Bug#19524047)

  • Oracle ODBC Driverは、NCHARデータ型のストアド・プロシージャを使用した場合に、ODBC 12.1.0.1で正しく実行されませんでした。(Oracle Bug#19158940)

  • Oracle ODBC Driver 12.1.0.1では、プロシージャの使用時にNULLが返されました。(Oracle Bug#19026257)

  • Oracle Database 11g リリース2 (11.2) ADO/ODBCアプリケーションの移行により、レコードセット操作で不正な結果が生じていました。(Oracle Bug#19000463)

  • Oracle ODBC Driverは、CHR(0)を含むCLOBを取得できませんでした。(Oracle Bug#18749178)

  • Oracle ODBC Driverでは、11.2.0.3 + P30のINSERT文でデータベース例外が発生していました。(Oracle Bug#18681683)

  • Oracle ODBC Driverでは、LONG RAW列に64Kを超えるデータを挿入する際に、日本語環境でアクセス違反を取得していました。(Oracle Bug#18606539)

  • Oracle ODBC Driverでは、NVARCHAR2列に中国語を挿入する際に、ORA-01461エラーが報告されていました。(Oracle Bug#18232462)

  • ODBC 12.1アプリケーションでコメントが埋め込まれた問合せを使用すると、ORA-24374エラーにより失敗していました。(Oracle Bug#18024745)

  • Oracle ODBC Driverでは、データのフェッチ後に一時LOBが解放されませんでした。(Oracle Bug#17928169)

  • Microsoft Accessクライアントは、データベース・リンクを介して表のリンク付けを試行中にハングしていました。(Oracle Bug#17925209)

  • 日本語環境でCLOB型にCHR(0)のデータが含まれる場合に、ODBC接続がハングしていました。(Oracle Bug#17901129)

  • Oracle ODBC Driverは、ORANLS12でクラッシュしていました。(Oracle Bug#17896495)

  • Oracle ODBC Driverでは、KEYSET_DRIVENカーソルを使用して索引構成表からデータをフェッチする際に、ORA-1410エラーが報告されていました。(Oracle Bug#17583959)

  • Oracle ODBC Driverでは、問合せを使用した場合に切り捨てられた値が返されていました。(Oracle Bug#16959397)

  • ODBCアプリケーションでSQLCOLUMNSの後にSQLFETCHが実行された場合に、無効なビューについてSUCCESS_WITH_INFOメッセージが返されていました。(Oracle Bug#16324625)

  • ODBCアプリケーションでLOBの配列の挿入が行われた場合に、最後のLOBのみが複数回挿入されていました。(Oracle Bug#16235055)

  • Oracle ODBC DriverでMicrosoft AccessへのODBCアイドル接続が行われた場合に、ODBCコール失敗エラーが発生していました。(Oracle Bug#16181438)

  • TIMESTAMPに不正なバインドが設定されていると、Oracle ODBC DriverからSQLEXECUTEでのアクセス違反が返されていました。(Oracle Bug#16009315)

  • Oracle ODBC Driverを11.2にアップグレードした後で、SQLSETPARAMおよびSQL_WCHAR (NCHAR)が破損していました。(Oracle Bug#14623077)

  • Oracle ODBC Driverでは、DATE型のデータを2度目に挿入した際に、ORA-1843またはORA–1830エラーが報告されていました。(Oracle Bug#14308740)

  • Oracle ODBC Driverでは、挿入時にORA-1エラー、ORA-14400エラーの後にORA-22275エラーが報告されていました。(Oracle Bug#13518550)

  • マルチスレッド・アプリケーションでのSQLFETCHコールについて、ODBCアプリケーションによりS1004が返されることがほとんどありませんでした。(Oracle Bug#13044472)

  • Oracle ODBC Driverでは、内部結合およびKEYSET_DRIVENカーソルが指定された問合せについて、ORA-00918エラーが報告されていました。(Oracle Bug#9642938)

  • Oracle ODBC Driverでは、TIMESTAMP WITH LOCAL TIME ZONEデータ型がサポートされるようになりました。(Oracle Bug#7533808)

  • Oracle ODBC Driverは、無効なSQL文が指定されたSQLPREPAREの使用時に終了していました。(Oracle Bug#7325015)

1.8.4.4 バージョン12.1.0.2.0

バージョン12.1.0.2.0の修正された問題をリストします。

  • タイプLOBの配列の挿入を行うと、最後の要素がすべての行に挿入されます。(Oracle Bug#16491814)

  • KEYSET_DRIVENカーソルを使用した問合せで結合表および複数表が使用されていた場合、ODBCアプリケーションからORA-00918: 「列の定義が未確定です。」エラーがスローされていました。(Oracle Bug#9642938)

  • Microsoft Accessへの接続がタイムアウトした後でODBC DriverがOracle Databaseに再接続しようとすると、Oracle ODBC Driverが原因でODBCコールが失敗したというエラーが発生していました。(Oracle Bug#16181438)

  • TIMESTAMPデータベース列に不正なバインド・パラメータ値が設定されていると、Oracle ODBC DriverからSQLExecuteでのアクセス違反が返されていました。(Oracle Bug#16009315)

  • すべてのスレッドで共通の環境ハンドルを持つマルチスレッド・アプリケーションで、NLS_LANGJA16SJISTILDEのときにSQLBindColのバッファ・タイプとしてSQL_C_TCHAR Cデータ型が使用されている場合、Oracle ODBC Driverから文字列切捨てエラーS1004が返されていました。(Oracle Bug#13044472)

  • アプリケーションがSQL_NUMERIC_STRUCTの精度およびスケール・フィールドに依存するMSADSQLおよびATLライブラリを使用して、データの切捨てが行われます。(Oracle Bug#16959397)

  • 配列バインドが何度も行われると、配列バインドによりクラッシュが発生します。(Oracle Bug#17896495)

  • データのフェッチ後に、一時LOBが解放されません。(Oracle Bug#17928169)

  • KEYSET-DRIVENカーソルを使用して索引構成表からデータをフェッチした結果、ORA-01410が発生します。(Oracle Bug#17583959)

1.8.4.5 バージョン12.1.0.1.0

バージョン12.1.0.1.0の修正された問題をリストします。

  • 表が作成され、データベース・キャラクタ・セットでAL32UTF8として値が挿入された際、Oracle ODBC DriverからORA-1410が返され、その後SELECT文でアクセス違反が返されていました。(Oracle Bug#10132342)

  • ODBCアプリケーションが実行され、巨大な数の行が2度目にフェッチされたが、2度目に列が再準備およびバインドされない場合に、ODBC DriverからORA-1002が返されていました。(Oracle Bug#10131881)

  • レコード・ビューMFCレコードセットの挿入時に、Oracle ODBC DriverからORA-932がスローされていました。(Oracle Bug#9952132)

  • SQLFreeStmt() APIでSQL_RESET_PARAMSとともに使用された際、Oracle ODBC DriverからORA-1461またはアクセス違反が返されていました。(Oracle Bug#9903704)

  • 行ステータス・バッファがSQL_UPDATEパラメータでコールされた後に、Oracle ODBC関数SQLSetPos()は2バイトを上書きしていました。(Oracle Bug#9764806)

  • UNIXプラットフォームでSQL_ATTR_QUERY_TIMEOUT文オプションがゼロ以外の値に設定されている場合、Oracle ODBC Driverはタイムアウトしませんでした。(Oracle Bug#9714490)

  • クライアント側のキャラクタ・セットがAL32UTF8のアプリケーションが、シングル・バイト・キャラクタ・セットのデータベースからデータを読み取ろうとした際、Oracle ODBC DriverからORA-1406が返されていました。(Oracle Bug#8927110)

  • UTF8のOracle Databaseに11.2.0.1パッチ7を適用した後、Oracle ODBC DriverからORA-1410が返されていました。(Oracle Bug#10422748)

  • ODBCデータソース管理者はドロップダウン・ボックスに完全修飾サービス名を表示しませんでした。(Oracle Bug#10236704)

  • CREATE PROCEDURE文にワイド文字\rが含まれていた場合、Oracle ODBC Driverは失敗していました。(Oracle Bug#14458246)

  • データベース・パスワードの期限が切れた場合、Oracle ODBC Driverはパスワード変更のポップアップ・ウィンドウを繰り返しスローしていました。(Oracle Bug#10353128)

  • マルチスレッド環境でODBC Driverがハング/クラッシュし、複数の接続および接続解除時にメモリー・リークが発生していました。(Oracle Bug#9850419)

  • プロセスとの比較でスレッドのスケーラビリティ中に、Oracle ODBC DriverのSQLGetData() APIでより多くの時間がかかっていました。アプリケーションのスレッド・バージョンで、プロセス・バージョンよりも多くの時間がかかっていました。(Oracle Bug#9835629)

  • SQL_FETCH_NEXTオプションを指定したSQLFetchScroll() APIで、Oracle ODBC Driverがアクセス違反により失敗していました。(Oracle Bug#9578533)

  • Oracle ODBC Driverから、CHAR列に対してSQLColumns() APIによって間違ったcolumns_sizeおよびbuffer_lengthの値が返されていました。(Oracle Bug#9414079)

  • SQL_ROWSET_SIZEが残りの行より多い値に設定された場合、Oracle ODBC DriverからSQL_NO_DATA_FOUNDが返されていました。(Oracle Bug#9264668)

  • Microsoft Access表のデータのOracle表への転送時に、Oracle ODBC Driverがハングしていました。(Oracle Bug#8984021)

  • 選択した行にNLS_LENGTH_SEMANTICS=CHARおよびAL32UTF8データベース・キャラクタ・セットのマルチバイトの文字がさらにある場合に、Oracle ODBC Driverで戻りデータが切り捨てられていました。(Oracle Bug#8771556)

1.8.4.6 バージョン11.2.0.2.0

バージョン11.2.0.2.0の修正された問題をリストします。

  • プロシージャを含むSQL ServerのEXEC文をパラメータを指定せずにEXECSyntax=Tに渡した際に、ODBC Driverが中断されていました。(Oracle Bug#8393140)

  • 64ビット環境で、ODBC Driverが不正な接尾辞長および接頭辞長を返していました。(Oracle Bug#8429289)

  • DMバージョンがSQL_OV_ODBC2に設定されている場合、AIX環境でのSQLConnect時にODBC Driverが失敗していました。(Oracle Bug#8639577)

  • バインド・タイプSQL_C_SLONGSQLFetchScroll()時にUNIX 64ビット環境で、ODBCアプリケーションが失敗していました。(Oracle Bug#8735155)

  • 選択した行にNLS_LENGTH_SEMANTICS=CHARおよびAL32UTF8キャラクタ・セットの組合せのマルチバイト・データがある場合、ODBC Driverでデータが切り捨てられていました。(Oracle Bug#8771556)

  • 文の実行時にSolaris sparc64でODBC Driverがクラッシュしていました。(Oracle Bug#8775499)

  • FLOAT/DOUBLEデータのフェッチ中にHPUXIA64でODBC Driverがクラッシュしていました。(Oracle Bug#8974909)

  • Microsoft Access表のデータのOracle表への転送中に、ODBC Driverがハングしていました。(Oracle Bug#8984021)

  • SQLConfigDataSource() APIを使用してデータ・ソースを追加中に、Windows 64ビットでODBC Driverが失敗していました。(Oracle Bug#9023338)

  • FLOAT/DOUBLEの処理中にSolarisでODBC Driverがクラッシュしていました。(Oracle Bug#9058381)

  • アプリケーションが日付フィールドをSQL_C_WCHARにバインドする際に、ビッグ・エンディアン環境でODBC Driverから不正なデータが返されていました。(Oracle Bug#9070694)

  • SQLGetConnectAttr()UNSIGNED INTへのポインタとともに使用する際、UNIX 64ビット環境でODBC Driverがクラッシュしていました。(Oracle Bug#9105601)

  • UNIX 64ビット環境で、Oracle ODBC DriverがSQL_C_ULONGSQL_C_SLONGおよびSQL_C_LONGタイプの不適切なサイズをマップしていました。(Oracle Bug#9463231)

  • SQLの実行中にUnicode ODBCアプリケーションが失敗していました。(Oracle Bug#9743383)

  • TNS_ADMINの値がレジストリで環境変数としてではなく設定されている場合、ODBCデータソース管理者のODBC Driver構成で、「TNSサービス名」のドロップダウン・リストにガベージ値が表示されていました。(Oracle Bug#8796983)

  • SQLROWSET_SIZEが残りの行数より多い場合、ODBC Driverでno-data-foundが返されていました。SQLROWSET_SIZEが最初のフェッチ後の残りの行数より多い値に設定されていると、アプリケーションではno-data-foundが返されます。(Oracle Bug#9264668)

1.8.4.7 バージョン11.2.0.1.0

バージョン11.2.0.1.0の修正された問題をリストします。

  • ODBC Driverが、Solaris上でSQLBindColに対して不正な長さを返していました(ポート固有)。(Oracle Bug#7660125)

  • ストアド・プロシージャから結果セットが返されるときに、ODBC Driverでメモリー・リークが報告されました。(Oracle Bug#7586197)

  • サイズが65536バイトを超える場合に、ODBCがLONG RAWの更新に失敗しました。(Oracle Bug#7585970)

  • MTSが有効な場合に、ODBCアプリケーションがNULLパスワード・エラーで失敗していました。(Oracle Bug#7509964)

  • ストアド・プロシージャの実行時に、ODBC Driverからアクセス違反が返されていました。(Oracle Bug#7458976)

  • より多くの接続が作成されると、ODBCアプリケーションがハングしていました。(Oracle Bug#7388606)

  • NULLでない文字列が終了してSQLSetParm()がコールされると、ODBCアプリケーションがクラッシュしていました。(Oracle Bug#7011807)

  • バルク操作の問合せ時に、ODBC DriverでORA-24817エラーが報告されていました。(Oracle Bug#6908070)

  • リテラルでNLS文字を使用し、NLSの設定をNLS_LENGTH_SEMANTICS= CHARNLS_CHARACTERSET = AL32UTF8にしているときに、ODBC DriverからSQLGetData()コールで不正な長さおよびデータが返されていました。(Oracle Bug#6801797)

  • データをフェッチ中に、64ビット環境でODBC Driverがクラッシュしていました。(Oracle Bug#6801211)

  • コールSQLDescribeParam()SQLDescribeCol()SQLColumns()SQLGetTypeInfo()を使用中に、ODBC Driverで不正な型が表示されていました。(Oracle Bug#6598695)

  • SQLGetStmtAttr()コールでODBC Driverがクラッシュしていました。(Oracle Bug#6416638)

  • キャッシュ・ブロックのメモリーが整列されていないときに、Solaris SPARC上でODBC DriverからSIGBUSが報告されていました。(Oracle Bug#6411945)

  • プロシージャのメタデータを記述する際に、ODBC Driverで[ORACLE][ODBC]メモリー割当てエラーが返されていました。(Oracle Bug#6085754)

  • INSERT文の実行後にプロシージャを実行すると、ODBC Driverでエラーが報告されていました。(Oracle Bug#5961436)

  • SQL文の前にSQL文タイプを指定しない任意の有効なトークンがあるたびに、ODBC DriverでORA-24374エラーが報告されていました。(Oracle Bug#5383456)

  • SQLExecute()コールを使用すると、ODBC Driverで同じエラー・メッセージが2回返されていました。(Oracle Bug#5222165)

  • 行コメントを含む問合せを実行すると、ODBC DriverでORA-24374エラーが返されていました。(Oracle Bug#4743995)

1.8.4.8 バージョン11.1.0.1.0

バージョン11.1.0.1.0の修正された問題をリストします。

  • ストアド・プロシージャに入力パラメータとして大きいCLOBパラメータが含まれる場合に、ODBC Driverがストアド・プロシージャの出力パラメータの更新に失敗していました。(Oracle Bug#5365475)

  • ODBC Driverが10GBデータベースに接続する場合に、DOUBLEデータについて正しい切捨てを行っていませんでした。(Oracle Bug#5389003)

  • ストアド・プロシージャに入力パラメータとして大きいCLOBパラメータが含まれる場合に、ODBC Driverがストアド・プロシージャの出力パラメータの更新に失敗していました。(Oracle Bug#5365475)

  • ODBC Driverが、クライアントのUNICODEキャラクタ・セットに対するCLOBデータを切り捨てていました。(Oracle Bug#5220440)

  • 読取り専用接続のデータへの再問合せを行うと、ODBC Driverで古いデータが返されていました。(Oracle Bug#5202103)

  • MFCアプリケーションがデータベースへの再問合せを行うと、ODBC DriverでORA-1008エラーが報告されていました。(Oracle Bug#5147229)

  • SQL_C_CHARに変換されたNUMBERの値をフェッチすると、ODBC Driverで不正な値が返されていました。(Oracle Bug#5128512)

  • ごく一部の列タイプに対して、ODBC Driverで正しい情報が返されませんでした。(Oracle Bug#5015342)

  • NCLOB列に対してSQLExecute()コールを2回実行すると、ODBC DriverでORA-12704エラーが報告されていました。(Oracle Bug#4965677)

  • ADOおよびExcelアプリケーションの終了時に、ODBC Driverでクラッシュが報告されていました。(Oracle Bug#4893583)

  • SQLColumns()の後にSQLBindCol()をコールすると、ODBC Driverでデータ型として0が返されていました。この問題はSolarisプラットフォームでのみ発生しますが、このソフトウェアの修正は一般的なものです。(Oracle Bug#4880062)

  • ODBCをアンインストールした後も、ODBC AdministratorでODBCエントリが表示されていました。(Oracle Bug#4761792)

  • ODBC Driverで、SQLFetchScroll()コールにより取得されたデータが切り捨てられていました。(Oracle Bug#4735799)

  • 多くのパラメータを持つストアド・プロシージャを実行する際に、ODBC Driverが原因でアプリケーションがクラッシュしていました。(Oracle Bug#4727495)

  • UNIXODBC.ORGからのDMで、エラー: ドライバはSQLSETSTMTATTR()をサポートしていませんが報告されています。これはポート固有(LinuxおよびSolaris)のバグです。(Oracle Bug#4710548)

  • フェイルオーバーの発生時に、ODBC Driverで未定義の記号SLEEPが報告されていました。(Oracle Bug#4698310)

  • バインド・オフセットを使用してNULLデータを挿入する際に、ODBC Driverでクラッシュが報告されていました。(Oracle Bug#4694220)

  • 配列バインドのあるストアド・プロシージャが実行される場合、ODBC Driverが属性SQL_ATTR_PARAMS_PROCESSED_PTRに対応する値を正しく設定していませんでした。(Oracle Bug#4690201)

  • ストアド・プロシージャからVARCHARの配列を返す際に、ODBC Driverでクラッシュが報告されていました。(Oracle Bug#4690147)

  • ストアド・プロシージャにREF CURSOR引数が含まれる場合に、ODBC Driverが完全な結果セットを出力していませんでした。(Oracle Bug#4624776)

  • REF CURSORパラメータを含むストアド・プロシージャを実行すると、ODBC Driverでエラーが報告されていました。(Oracle Bug#4622561)

  • ODBC Driverで、FLOATデータを含むNUMBER列からのデータのフェッチに時間がかかっていました。(Oracle Bug#4608183)

  • ODBC Driverで、SQLProcedures()コールに対して重複する結果が返されていました。(Oracle Bug#4565416)

  • REF CURSORSを含むストアド・プロシージャについて、ODBC Driverでメモリー・リークが報告されていました。(Oracle Bug#4551675)

  • ビューから精度の大きい計算された数値を選択する際に、ODBC DriverでORA-1406エラーが返されていました。(Oracle Bug#4546618)

  • マルチスレッド・アプリケーションで問合せを実行する際に、ODBC Driverでクラッシュが報告されていました。(Oracle Bug#4519067)

  • 日本語環境で、ODBC Administratorが英語のODBCヘルプを呼び出していました。(Oracle Bug#4506552)

  • Long文字列にCRLFコード(\n \r)が含まれ、CRLF文字の後に4096文字を超える文字が含まれている場合に、ODBC DriverでInput string too long, limit 4096というエラーが報告されていました。(Oracle Bug#4371966)

  • インスタント・クライアント環境下でヘルプ・ファイルを開くときに、ODBC Administratorが失敗していました。(Oracle Bug#4309867)

  • ODBC Driverで、OUT ParamとしてNCLOBを持つストアド・プロシージャに対して不正なデータが返されていました。(Oracle Bug#4235212)

  • ODBCカタログ機能の実行に多くの時間がかかっていました。(Oracle Bug#4150034)

1.9 ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。


Oracle Database ODBC Driverリリース・ノート, リリース20

F28411-01

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