6.83 DBA_HIST_UNDOSTAT

DBA_HIST_UNDOSTATは、統計データのヒストグラムの履歴を示して、システムがどれだけ効果的に動作しているかを表示します。

使用可能な統計情報には、UNDO領域の消費量、トランザクションの同時実行性およびインスタンスで実行された問合せの長さなどがあります。このビューには、V$UNDOSTATのスナップショットが含まれています。

データ型 NULL 説明

BEGIN_TIME

DATE

NOT NULL

時間間隔の開始点を示す

END_TIME

DATE

NOT NULL

時間間隔の終了点を示す

DBID

NUMBER

NOT NULL

スナップショットのデータベースID

INSTANCE_NUMBER

NUMBER

NOT NULL

スナップショットのインスタンス番号

SNAP_ID

NUMBER

NOT NULL

一意のスナップショットID

UNDOTSN

NUMBER

NOT NULL

該当する期間の最後にアクティブであったUNDO表領域を示す。このアクティブUNDO表領域の表領域IDは、この列に戻される。期間中に、複数のUNDO表領域がアクティブであった場合、その中で最後にアクティブであったアクティブUNDO表領域がレポートされる。

UNDOBLKS

NUMBER

コンシューム済UNDOブロックの合計数を示す。この列を使用してUNDOブロックの使用率を取得し、システム上のワークロード処理に必要なUNDO表領域のサイズを見積もることができる。

TXNCOUNT

NUMBER

期間中に実行されたトランザクションの合計数を示す

MAXQUERYLEN

NUMBER

期間中、インスタンスで実行された最も長い問合せの長さ(秒数)を示す。この統計情報を使用して、UNDO_RETENTION初期化パラメータの適切な設定を推定できる。問合せの長さは、カーソルがオープンされた時刻から最後にフェッチまたは実行された時刻までが測定される。期間中、フェッチ/実行されたカーソルの長さのみ、このビューに反映される。

MAXQUERYSQLID

VARCHAR2(13)

期間中、実行時間が最も長いSQL文のSQL識別子

MAXCONCURRENCY

NUMBER

期間中に同時実行されたトランザクションの最大数を示す。

UNXPSTEALCNT

NUMBER

別のトランザクションから期限切れ前のエクステントを移動して、UNDO領域を取得するための試行数

UNXPBLKRELCNT

NUMBER

別のトランザクションで使用できるように、特定のUNDOセグメントから削除された期限切れ前のブロックの数

UNXPBLKREUCNT

NUMBER

トランザクションで再利用された期限切れ前のUNDOブロックの数

EXPSTEALCNT

NUMBER

別のUNDOセグメントから期限切れのUNDOブロックを移動するための試行数

EXPBLKRELCNT

NUMBER

別のUNDOセグメントから移動された期限切れのUNDOブロックの数

EXPBLKREUCNT

NUMBER

同じUNDOセグメントで再利用された期限切れのUNDOブロックの数

SSOLDERRCNT

NUMBER

エラーORA-01555が発生した回数を示す。この統計情報を使用してUNDO表領域のサイズが指定されている場合、UNDO_RETENTION初期化パラメータが正しく設定されているかどうかを判断できる。UNDO_RETENTIONの値を大きくすると、このエラーの発生回数を削減できる。

NOSPACEERRCNT

NUMBER

UNDO表領域で領域が要求され、空き領域がなかった(UNDO表領域のすべての領域がアクティブ・トランザクションによって使用されていた)回数を識別する。つまり、UNDO表領域のすべての領域がアクティブなトランザクションによって使用されていた。対処措置は、UNDO表領域の領域を増やすことである。

ACTIVEBLKS

NUMBER

期間中、サンプリングが行われた時点におけるインスタンスのUNDO表領域のアクティブ・エクステント内のブロック合計数

UNEXPIREDBLKS

NUMBER

期間中、サンプリングが行われた時点におけるインスタンスのUNDO表領域の期限内のエクステント内のブロック合計数

EXPIREDBLKS

NUMBER

期間中、サンプリングが行われた時点におけるインスタンスのUNDO表領域の期限切れのエクステント内のブロック合計数

TUNED_UNDORETENTION

NUMBER

システムでチューニングされる、UNDOが保存される期間を示す値

CON_DBID

NUMBER

サンプリングされたセッションのPDBのデータベースID

CON_ID

NUMBER

CON_DBIDで識別されるコンテナのID。可能な値は次のとおり。

  • 0: この値は、CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。

  • 1: この値は、ルートのみに関連するデータを含む行に使用される

  • n: nは、データを含む行に適用されるコンテナID

関連項目:

V$UNDOSTAT