2.167 JOB_QUEUE_PROCESSES
JOB_QUEUE_PROCESSESは、DBMS_JOBジョブおよびOracle Scheduler (DBMS_SCHEDULER)ジョブの実行用に作成可能な、CDBまたはPDBごとのジョブ・スレーブの最大数を指定します。
               
| 特性 | 説明 | 
|---|---|
| パラメータ・タイプ | 整数 | 
| デフォルト値 | 導出 次の値の小さい方: 
 前述の導出結果がCDB内のオープン・コンテナ数の2倍未満である場合、CDB内のオープン・コンテナ数の2倍になるように、このパラメータの値が調整されます。コンテナには、 CDB$ROOT、PDB$SEED、PDB、アプリケーション・ルート、アプリケーションPDBおよびアプリケーション・シードが含まれます。次の問合せで、CDB内のオープン・コンテナ数を取得できます。 | 
| 変更可能 | 
 | 
| PDBで変更可能 | はい | 
| 値の範囲 | 
 | 
| 基本 | いいえ | 
| Oracle RAC | 複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 | 
DBMS_JOBおよびOracle Schedulerは同じジョブ・コーディネータとジョブ・スレーブを共有し、いずれもJOB_QUEUE_PROCESSESパラメータによって制御されます。Oracle Schedulerジョブ用に作成されるジョブ・スレーブの実際の数は、使用可能なリソース、リソース・マネージャ設定、現在実行中のジョブなどの複数の要因に応じて、スケジューラにより自動チューニングされます。ただし、CDBまたはPDB内のDBMS_JOBジョブおよびOracle Schedulerジョブを実行するジョブ・スレーブの合計数は、そのCDBまたはPDBのJOB_QUEUE_PROCESSESの値を超えることはできません。
                  
JOB_QUEUE_PROCESSESのデフォルト値では、アプリケーションのサービス品質とシステム・リソースの適切な使用の両立を図っています。ただし、すべての環境にデフォルト値が適合するとはかぎりません。そのような場合は、次のガイドラインを使用して、このパラメータを微調整できます。
                  
- CDBルートの場合:
                        JOB_QUEUE_PROCESSESを、CDB全体で同時に使用できるジョブ・スレーブの最大数に設定します。このパラメータの値は、CDB内のオープン・コンテナ数の2倍以上に設定することをお薦めします。そうしないと、複数のジョブを実行しようとするPDBの間で重大なスタベーションが発生する可能性があります。CDBルートでJOB_QUEUE_PROCESSESを0に設定した場合は、PDBレベルのJOB_QUEUE_PROCESSESの設定に関係なく、CDBルートまたはPDBでDBMS_JOBおよびOracle Schedulerジョブを実行できません。
- PDBの場合:
                        JOB_QUEUE_PROCESSESを、PDBで同時に使用できるジョブ・スレーブの最大数に設定します。実際の数は、リソース・マネージャによって割り当てられたリソースと他のコンテナでの需要によって異なります。複数のPDBがジョブをリクエストすると、Oracle Schedulerは、すべてのPDBにかなりの数のプロセスを付与しようとします。PDBのこのパラメータの値は2以上に設定することをお薦めします。ただし、DBMS_JOBおよびOracle SchedulerジョブをPDBで実行しない場合は、PDBのJOB_QUEUE_PROCESSESを0に設定します。
マテリアライズド・ビューおよびAutoTaskでは、自動リフレッシュにOracle Schedulerが使用されます。JOB_QUEUE_PROCESSを0に設定することにより、これらの機能および、Oracle SchedulerまたはDBMS_JOBを使用するその他の機能がすべて無効になります。
                  
ノート:
DBMS_JOBは、Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)で非推奨となり、将来のリリースで削除される可能性があります。かわりに、DBMS_SCHEDULERを使用することをお薦めします。
                     
関連項目:
- 
                           DBMS_SCHEDULERパッケージの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。
- 
                           マテリアライズド・ビューの管理の詳細は、『Oracle Databaseデータ・ウェアハウス・ガイド』を参照してください 
- 
                           ジョブ・キュー・プロセスの詳細は、『Oracle Databaseアドバンスト・キューイング・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。 
- 
                           スケジューラ・ジョブ・プロセスの最大数の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。