2.264 PARALLEL_MAX_SERVERS
PARALLEL_MAX_SERVERS
には、インスタンスに関するパラレル実行プロセスおよびパラレル・リカバリ・プロセスの最大数を指定します。需要が増加するにつれて、インスタンスの起動時に作成された数からこの値までプロセス数が増加します。
特性 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
整数 |
デフォルト値 |
|
変更可能 |
|
PDBで変更可能 |
はい |
値の範囲 |
|
基本 |
いいえ |
Oracle RAC |
複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 |
ノート:
このパラメータは、Real Application Clusters環境の他、排他モードでのパラレル実行に適用されます。
インスタンス上のデフォルトの並列度で実行されている同時並列ユーザーの数は、インスタンスのメモリー初期化パラメータ設定によって異なります。たとえば、MEMORY_TARGET
またはSGA_TARGET
初期化パラメータが設定されている場合、concurrent_parallel_users
は4
になります。MEMORY_TARGET
またはSGA_TARGET
が設定されていない場合、PGA_AGGREGATE_TARGET
が検証されます。PGA_AGGREGATE_TARGET
に値が設定されている場合、concurrent_parallel_users
は2
になります。PGA_AGGREGATE_TARGET
に値が設定されていない場合、concurrent_parallel_users
は1
になります。
データベース・システムは常に一定の数の予約プロセスを予約しています。したがって、PARALLEL_MAX_SERVERS
初期化パラメータを設定する場合は、次の2つの値が考慮されます。
-
前述の表の計算を使用して決定した
PARALLEL_MAX_SERVERS
のデフォルト値 -
予約プロセスの数を差し引いた
PROCESSES
初期化パラメータの値
2つの値のうち低いほうがデフォルト値のPARALLEL_MAX_SERVERS
として使用され、値のいずれかより大きい値にPARALLEL_MAX_SERVERS
を明示的に設定しようとすると、この設定は2つの値のうち小さい方に調整されます。
PARALLEL_MAX_SERVERS
パラメータが前述の表の値より小さい値に設定された場合、そのデフォルト値によってデータベースのサービス・プロセスが開始され、ユーザー・プロセスのデータベースへの接続が可能になります。
PDBのPARALLEL_MAX_SERVERS
のデフォルト値は、PDBのCPU_COUNT
値で前述の表の計算を使用して算出されます。
ノート:
このパラメータに指定した値が小さすぎると、問合せによっては、問合せ処理時にパラレル実行プロセスを使用できない場合があります。設定した値が大きすぎると、使用がピークに達したときにメモリー・リソース不足が発生し、パフォーマンスが低下する可能性があります。
関連項目:
パラレル実行の詳細は、『Oracle Database SQLチューニング・ガイド』を参照してください。