2.273 PDB_OS_CREDENTIAL
PDB_OS_CREDENTIALは、PDBからのオペレーティング・システムとの対話に使用される、オペレーティング・システム・ユーザー(OSユーザー)のIDを決定します。
               
| 特性 | 説明 | 
|---|---|
| パラメータ・タイプ | 文字列 | 
| 構文 | 
 | 
| デフォルト値 | なし | 
| 変更可能 | いいえ | 
| PDBで変更可能 | はい | 
| 基本 | いいえ | 
| Oracle RAC | すべてのインスタンスで同じ値を使用する必要がある | 
ノート:
Oracle OSユーザーは、ルートからのオペレーティング・システムとの対話に、引き続き使用されます。
通常、Oracle OSユーザーは高い特権を持つユーザーであり、すべてのPDBでオペレーティング・システムとの対話にこの同じユーザーを使用することは推奨されません。また、異なるPDBからのオペレーティング・システムとの対話に同じOSユーザーを使用すると、特定のPDBに属するデータが危険にさらされる可能性があります。
それとは対照的に、PDB_OS_CREDENTIALパラメータの値として指定された名前の資格証明で示されるOSユーザーを使用すると、オペレーティング・システムとの対話がより力の弱いユーザーとして実行されるようになり、PDBに属するデータを別のPDBに接続しているユーザーのアクセスから保護する機能が提供されます。資格証明は、DBMS_CREDENTIALパッケージのCREATE_CREDENTIALプロシージャを使用して作成されるオブジェクトです。
                  
この資格証明で指定されたOSユーザー名で実行されるオペレーティング・システムとの対話には、次のものがあります。
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                        まだオペレーティング・システムの資格証明が指定されていない外部ジョブ 
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                        外部表のプリプロセッサ 
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                        PL/SQLライブラリの実行 
このパラメータは、CDB内のすべてのPDBに対して指定できますが、CDB全体に対する値を特定のPDBでオーバーライドでき、それは、DBMS_CREDENTIAL PL/SQLパッケージのEXECUTE権限およびALTER SYSTEMシステム権限を持つ、共通の管理ユーザーによってのみ変更できます。
                  
特定のPDBでこのパラメータの値が設定されていない場合は、PDBからのオペレーティング・システムとの対話に、引き続きOracle OSユーザーが使用されます。
関連項目:
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                           このパラメータを使用してPDBのOSユーザーを設定する例は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください 
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                           CDBおよびPDBの概念情報は、『Oracle Multitenant管理者ガイド』を参照してください 
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                           CDBおよびPDBの管理の詳細は、『Oracle Multitenant管理者ガイド』を参照してください 
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                           DBMS_CREDENTIAL.CREATE_CREDENTIALプロシージャを使用した資格証明の作成の詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照