8.35 V$ARCHIVED_LOG

V$ARCHIVED_LOGは、制御ファイルからのアーカイブ・ログ情報(アーカイブ・ログ名など)を示します。

アーカイブ・ログ・レコードは、オンラインREDOログが正常にアーカイブまたはクリアされた後に書き込まれます(ログがクリアされた場合、NAME列はNULLに設定されます)。ログを2回アーカイブすると、同一のTHREAD#SEQUENCE#およびFIRST_CHANGE#を持つ2つのアーカイブ・ログ・レコードが別の名前で作成されます。アーカイブ・ログ・レコードは、アーカイブ・ログがバックアップ・セットまたはコピーからリストアされ、ログのコピーがRMANのCOPYコマンドを使用して作成された場合にも書き込まれます。

データ型 説明

RECID

NUMBER

アーカイブ・ログ・レコードID

STAMP

NUMBER

アーカイブ・ログ・レコード・スタンプ

NAME

VARCHAR2(513)

アーカイブ・ログ・ファイル名。NULLに設定されている場合、そのログ・ファイルがアーカイブされる前にクリアされたか、RMANのバックアップ・コマンドで「delete input」オプションを使用してすべてのアーカイブログのバックアップが実行された(RMAN> backup archivelog all delete input;)。

DEST_ID

NUMBER

アーカイブ・ログが生成された元の接続先。接続先の識別子が使用不可の場合、この値は0

THREAD#

NUMBER

REDOスレッド番号

SEQUENCE#

NUMBER

REDOログ順序番号

RESETLOGS_CHANGE#

NUMBER

ログが書き込まれた時点の、データベースのリセットログ変更番号

RESETLOGS_TIME

DATE

ログが書き込まれた時点の、データベースのリセットログ時刻

RESETLOGS_ID

NUMBER

アーカイブREDOログに対応付けられたリセットログ識別子

FIRST_CHANGE#

NUMBER

アーカイブ・ログの最初の変更番号

FIRST_TIME

DATE

最初の変更のタイムスタンプ

NEXT_CHANGE#

NUMBER

次のログ内の最初の変更

NEXT_TIME

DATE

次の変更のタイムスタンプ

BLOCKS

NUMBER

アーカイブ・ログのサイズ(ブロック単位)

BLOCK_SIZE

NUMBER

REDOログ・ブロックのサイズ。これはアーカイブ・ログの論理ブロック・サイズで、アーカイブ・ログがコピーされたオンライン・ログの論理ブロック・サイズと同じ。オンライン・ログの論理ブロック・サイズはプラットフォーム固有の値で、ユーザーは調整できない。

CREATOR

VARCHAR2(7)

ARCHIVELOGの作成者:

  • ARCH - アーカイバ・プロセス

  • FGRD - フォアグラウンド・プロセス

  • RMAN - Recovery Manager

  • SRMN - スタンバイ時のRMAN

  • LGWR - ログ・ライター・プロセス

REGISTRAR

VARCHAR2(7)

エントリの登録者:

  • RFS - リモート・ファイル・サーバー・プロセス

  • ARCH - アーカイバ・プロセス

  • FGRD - フォアグラウンド・プロセス

  • RMAN - Recovery Manager

  • SRMN - スタンバイ時のRMAN

  • LGWR - ログ・ライター・プロセス

STANDBY_DEST

VARCHAR2(3)

エントリがARCHIVELOGの宛先かどうか(YES | NO)

ARCHIVED

VARCHAR2(3)

オンラインREDOログがアーカイブされたこと(YES)、またはRMANがリカバリ時に、ログの調査および将来REDOログを適用するためのレコードの作成のみが行われたこと(NO)を示す。

APPLIED

VARCHAR2(9)

アーカイブREDOログ・ファイルが、対応するフィジカル・スタンバイ・データベースに適用されているかどうか。ローカルの接続先の値は、常にNO

この列は、REGISTRAR = RFSである行のフィジカル・スタンバイ・データベースで有効。

  • REGISTRAR = RFSおよびAPPLIED = NOの場合、ログ・ファイルは、受信されているが適用されていない。

  • REGISTRAR = RFSおよびAPPLIED = IN-MEMORYの場合、ログ・ファイルはメモリーに適用されているが、データ・ファイルが更新されていない。

  • REGISTRAR = RFSおよびAPPLIED = YESの場合、ログ・ファイルが適用されており、データ・ファイルが更新されている。

この列を使用すると、バックアップして削除できるログ・ファイルを特定できる。この目的で使用する場合、値IN-MEMORYNOの場合と同様に処理される。

DELETED

VARCHAR2(3)

RMANのDELETEコマンドによって、アーカイブ・ログ・ファイルがディスクから物理的に削除され、ターゲット・データベースの制御ファイルおよびリカバリ・カタログからも論理的に削除されたかどうか(YES | NO)

STATUS

VARCHAR2(1)

アーカイブ・ログの状態

A - 使用可能

D - 削除済

U - 使用不可

X - 期限切れ

COMPLETION_TIME

DATE

アーカイブ完了の時刻

DICTIONARY_BEGIN

VARCHAR2(3)

ログに、LogMinerディクショナリの先頭が含まれているかどうか(YES | NO)

DICTIONARY_END

VARCHAR2(3)

ログに、LogMinerディクショナリの末尾が含まれているかどうか(YES | NO)

END_OF_REDO

VARCHAR2(3)

アーカイブREDOログに、プライマリ・データベースのすべてのREDO情報の末尾が含まれているかどうか(YES | NO)

BACKUP_COUNT

NUMBER

このファイルのバックアップが取られた回数を示す。値の範囲は、0から15。ファイルが15回以上バックアップされた場合の値は15。

ARCHIVAL_THREAD#

NUMBER

アーカイブ操作を実行したインスタンスのREDOスレッド番号。この列は、クローズされたスレッドが別のインスタンスによりアーカイブされる場合にのみ、THREAD#列とは異なる値になる。

ACTIVATION#

NUMBER

データベース・インスタンス化に割り当てられた番号

IS_RECOVERY_DEST_FILE

VARCHAR2(3)

ファイルが高速リカバリ領域に作成されたかどうか(YES | NO)

COMPRESSED

VARCHAR2(3)

予約済

FAL

VARCHAR2(3)

アーカイブ・ログがFAL要求の結果として生成されたかどうか(YES | NO)

END_OF_REDO_TYPE

VARCHAR2(10)

有効な値は次のとおりです。

  • SWITCHOVER - スイッチオーバーの終わりに生成されたアーカイブREDOログ・ファイル

  • TERMINAL - フェイルオーバー後に生成されたアーカイブREDOログ・ファイル

  • RESETLOGS - ALTER DATABASE OPEN RESETLOGS文が発行された後にプライマリ・データベースにアーカイブされたオンラインREDOログ・ファイル

  • ACTIVATION - ALTER DATABASE ACTIVATE STANDBY DATABASE文が発行された後にフィジカル・スタンバイ・データベースにアーカイブされたログ・ファイル

  • 空の文字列 - ログは通常のアーカイブであり、他のなんらかのイベントによりアーカイブされたものではない。

BACKED_BY_VSS

VARCHAR2(3)

ファイルがVolume Shadow Copy Service(VSS)によってバックアップされたかどうか。この列は内部での使用のために確保される。

CON_ID

NUMBER

データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。

  • 0: この値は、CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。

  • 1: この値は、ルートのみに関連するデータを含む行に使用される

  • n: nは、データを含む行に適用されるコンテナID