8.245 V$FS_OBSERVER_HISTOGRAM
V$FS_OBSERVER_HISTOGRAMは、オブザーバとプライマリ・データベース間の正常なpingの頻度に基づいて、様々な時間間隔で統計情報を表示します。このヒストグラムの待機イベントは、プライマリに対するpingが成功するまでのオブザーバの待機時間です。
               
このヒストグラムが表示されるのは、オブザーバとプライマリ・データベースの間でpingが失敗した場合のみです。
登録解除されたオブザーバの場合、このビューには行が表示されません。
これらの統計情報を使用して、環境のFastStartFailoverThreshold構成プロパティに適切な値を選択できます。
                  
| 列 | データ型 | 説明 | 
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 | ファスト・スタート・フェイルオーバーのオブザーバ名 | 
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 | このオブザーバが実行されているホストの名前 | 
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 | このインスタンスに対する正常なオブザーバのpingのペア(pingペア)間の時間間隔。この列の値は、特定のヒストグラム・バケットで表されるping間の間隔サンプルの上限であることに注意してください。 この列の値は、pingの障害が継続した時間(秒単位)です。 | 
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 | このヒストグラム・バケットに対応するping間の間隔があるpingペアの数。 すべてのpingが正常に行われた場合、この列の値は0になります。 | 
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 | この行が最後に更新された時刻 | 
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 | データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。 
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関連項目:
FastStartFailoverThreshold構成プロパティの詳細は、『Oracle Data Guard Broker』を参照してください。
                     
例
次が、プライマリに対するオブザーバのpingのステータスを示しているとします。
Ping time Ping result --------- ----------- 1:00:00 SUCCESS 1:00:03 FAIL 1:00:06 FAIL 1:00:09 SUCCESS => Wait time of 6 seconds 1:00:12 SUCCESS 1:00:15 FAIL 1:00:18 FAIL 1:00:21 SUCCESS => Wait time of 6 seconds 1:00:24 SUCCESS 1:00:27 FAIL 1:00:30 SUCCESS => Wait time of 3 seconds
これらのpingの結果により、次のヒストグラム・ビューが生成されます。
WAIT_TIME WAIT_COUNT LAST_UPDATE_TIME 3 1 1:00:30 6 2 1:00:21 9 0 12 0 ...
この場合、オブザーバとプライマリの間の通信が6秒間失敗することがあるため、FastStartFailoverThreshold値を6よりも大きい値に設定する必要があります。