9.26 V$KEY_VECTOR

V$KEY_VECTORは、キー・ベクトルを使用する現行および最近の問合せのインメモリー集計で使用されたデータ構造に関連するデバッグ情報を示します。

データ型 説明

SESSION_ID

NUMBER

セッションID

CON_ID

NUMBER

データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。

  • 0: この値は、CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。

  • 1: この値は、ルートのみに関連するデータを含む行に使用される

  • n: nは、データを含む行に適用されるコンテナID

TRANSLATE_ID

NUMBER

変換ベクトルID

SQL_ID

VARCHAR2(13)

変換ベクトルを使用するSQL ID

SQL_EXEC_START

DATE

SQLの実行が開始された時刻

SQL_EXEC_ID

NUMBER

SQL実行識別子

PROCESS

VARCHAR2(64)

オペレーティング・システムのクライアント・プロセスID

STATE

VARCHAR2(8)

インメモリー集計操作の状態:

  • BYPASS

    ベクトル変換が行われた問合せで現在使用されているキー・ベクトルを示す。

  • BYPASSED

    これは問合せが完了したキー・ベクトルの履歴エントリである。

  • FINISHED

    これは問合せが完了したキー・ベクトルの履歴エントリである。

  • RUNNING

    ベクトル変換が行われた問合せで現在使用されているキー・ベクトルを示す。

ベクトル変換が行われた場合、1つの問合せが複数のキー・ベクトルを持つことになる可能性がある。

また、問合せが並行して実行されている場合、PQスレーブごとに複数のエントリが存在する可能性がある。

このような場合を区別するため、PROCESS列をV$SESSIONと結合できる。

TYPE

VARCHAR2(8)

作成された変換ベクトルのタイプ:

  • DOUBLEIND

  • PAGED

  • SIMPLE

  • INDIRECT

  • HASH

  • OFFSET

WIDTH

NUMBER

DOUBLEIND、SIMPLE、INDIRECTまたはOFFSETベクトル変換配列の幅(ビット数):

  • 1

  • 4

  • 8

  • 16

  • 32

KEY_DATA_TYPE

VARCHAR2(13)

DOUBLEIND、SIMPLE、INDIRECT、OFFSETのいずれかの変換ベクトルに関する内部結合列のキー・データ型:

  • BINARY

  • BINARY_FLOAT

  • NUMBER

  • PACKED_BINARY

  • PACKED_DATE

  • PACKED_NUMBER

また、NULLの値は、数値以外のデータ・タイプを持つHASH変換ベクトルおよび複数の結合キー列を持つHASH変換ベクトルの場合に表示される。

JOIN_COLUMN_COUNT

NUMBER

結合列の数。PAGEDおよびHASHEDのみが複数の結合列を保持できるタイプである。

JOIN_KEY_COUNT

NUMBER

変換ベクトルの構築に使用された結合キー値の数

DUP_JOIN_KEY_COUNT

NUMBER

複数の親値を持つキー・ベクトル内のキー値の数を示す。

MIN_JOIN_KEY

NUMBER

変換ベクトル内の最小結合キー値

MAX_JOIN_KEY

NUMBER

変換ベクトル内の最大結合キー値

GROUP_KEY_COUNT

NUMBER

最大稠密グループ化キー値。この値は変換ベクトルを作成するデータの処理中に計算される。

FILTERED

NUMBER

変換ベクトルでフィルタ処理された行の数

PROBED

NUMBER

キー・ベクトル内の変換ベクトルで行ソースの使用がプローブされた行の数

ACTIVE

NUMBER

すべてのスレーブ間でフィルタとして使用されたアクティブ変換ベクトルの数

DISABLED

NUMBER

無効化されたすべてのスレーブの変換ベクトル・フィルタの数

MEMORY_ALLOCATED

NUMBER

キー・ベクトルに割り当てられたメモリー量

JOIN_STRUCTURE_SIZE

NUMBER

割り当てられた領域のうち、使用されたメモリー量

FACT_OWNER

VARCHAR2(128)

ファクト表の所有者。ファクト表がNULLの場合はNULL。

FACT_NAME

VARCHAR2(128)

メジャー・データが格納されている表。問合せで複数の表が使用される場合はNULLの可能性あり。

DIMENSION_OWNER

VARCHAR2(128)

単一の表を使用してキー・ベクトルを構築する場合は、この列には表の所有者が表示される。複数の表を結合してディメンションにする場合は(たとえばスター・スキーマ形状というよりもスノーフレーク)、この列はNULLになる。

DIMENSION_NAME

VARCHAR2(128)

属性データを含み、ファクト表に結合されている表。2つ以上の表が使用される場合は(スノーフレーク形状のディメンション表など)、NULLの可能性あり。

CREATION_DURATION

NUMBER

キー・ベクトルを作成するために要した合計時間(秒)を記録する

PAYLOAD_COLUMN_COUNT

NUMBER

ジョインバックなしで処理するためにディメンション表からファクト表スキャンに搬送される列の数

関連項目:

インメモリー集計の詳細は、『Oracle Database SQLチューニング・ガイド』を参照してください。