9.83 V$MTTR_TARGET_ADVICE

V$MTTR_TARGET_ADVICEは、各行に対応するMTTRの物理I/O数予測を表す行を示します。

また、この行では物理I/O要因も計算されます。物理I/O要因とは、現行のMTTR設定によって測定間隔内で実際に実行されるI/O数に対する見積りI/O数の割合です。

データベースの起動後にMTTRアドバイザがオンになっていない場合、このビューの内容は空になります。それ以外の場合は、収集されたアドバイザ情報が戻されます。現在、アドバイザがオフになっている場合、この情報は前回MTTRアドバイザがオンになっていた時点から収集されます。MTTRアドバイザがオンになるようにSTATISTICS_LEVELパラメータを動的に変更する場合は、FAST_START_MTTR_TARGETを0(ゼロ)以外の値に設定する必要があります。

MTTRアドバイザがオンになっている間にFAST_START_MTTR_TARGETパラメータに変更があると、新規のFAST_START_MTTR_TARGET設定が有効になるまでMTTRアドバイザが一時的にオフになります。この推移期間中は、V$MTTR_TARGET_ADVICEの内容には古いMTTR設定のシミュレーション結果が反映されます。

データ型 説明

MTTR_TARGET_FOR_ESTIMATE

NUMBER

シミュレートされるMTTR設定。これがビューの1行目の場合は、現行のMTTR設定と同じ。

ADVICE_STATUS

VARCHAR2(5)

MTTRシミュレーションの現在の状態:

  • ON

  • READY

  • OFF

DIRTY_LIMIT

NUMBER

シミュレート対象のMTTRから導出される使用済バッファ制限

ESTD_CACHE_WRITES

NUMBER

このMTTRでのキャッシュの物理書込みの見積り数

ESTD_CACHE_WRITE_FACTOR

NUMBER

このMTTRでのキャッシュの見積り物理書込み比。これは、現行のMTTR設定におけるキャッシュ書込み数に対する見積りキャッシュ書込み数の割合を示す。

ESTD_TOTAL_WRITES

NUMBER

このMTTRでの物理書込みの見積り合計数

ESTD_TOTAL_WRITE_FACTOR

NUMBER

このMTTRでの見積り合計物理書込み比。これは、現行のMTTR設定における物理書込みの合計数に対する物理書込みの見積り合計数の割合を示す。

ESTD_TOTAL_IOS

NUMBER

このMTTRでのI/Oの見積り合計数

ESTD_TOTAL_IO_FACTOR

NUMBER

このMTTRでの見積り合計I/O比。これは、現行のMTTR設定における合計I/O数に対する見積り合計I/O数の割合を示す。

CON_ID

NUMBER

データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。

  • 0: この値は、CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。

  • 1: この値は、ルートのみに関連するデータを含む行に使用される

  • n: nは、データを含む行に適用されるコンテナID

関連項目: