Oracle Universal Installerに関する既知の不具合

Oracle Database20cでのOracle Universal Installer (OUI)の不具合を次に示します。

インストールとアップグレードに関するその他の問題について、「互換性、アップグレード、ダウングレードおよびインストール」も参照してください。

Bug 18336219

Oracle Databaseインストーラは、管理オプションの指定画面でASMSNMPに指定されたパスワードが正しいかどうかを確認しません。構成を続行して間違ったパスワードを指定した場合、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlは詳細を検出してOracle ASMインスタンスを監視することができません。

回避策#1:

正しいパスワード(クラスタ用Oracle Grid Infrastructureのインストール時に指定されたパスワードと同じ)が、Oracle Databaseインストーラの管理オプションの指定画面で指定されていることを確認してください。

回避策#2:

Oracle Enterprise Manager Cloud ControlポータルでOracle ASMの資格証明画面に移動し、ASMSNMPのパスワードを更新します。Oracle Enterprise Manager Cloud Controlでパスワードが保存されると、Oracle ASMの監視が機能し始めます。

Bug 27080535

Oracle Management Serverが構成されているスタンドアロン・サーバー・ホームのOracle Grid Infrastructureを削除したときに、ORACLE_BASE/admin/emcaemConfig.txtファイルが削除されません。

回避策:

emConfig.txtファイルを削除するには、次のコマンドを実行します。

rm -rf $ORACLE_BASE/admin/emca/emConfig.txt

最後のORACLE_HOMEアンインストール時にORACLE_BASEを削除するには、削除ツールの終了後に次のコマンドを実行します。

rm -rf $ORACLE_BASE

Bug 27120934

グリッド設定ウィザードを使用してOracle ClusterwareをOracle Database 20cからOracle Clusterwareリリース12.1またはリリース11.2にダウングレードすると、20c Oracle Grid InfrastructureホームのOracle Grid Infrastructure Management Repository (GIMR)の使用されていないデータ・ファイルが引き続きディスク・グループに残ってしまう場合があります。

回避策:

グリッド設定ウィザードを使用してダウングレード手順を開始する前に、次のコマンドを使用してGIMRデータベースを削除します。

<Active_GI_HOME>/bin/dbca -silent -deleteDatabase -sourceDB -MGMTDB