TIMESTAMP_TO_SCN

構文

目的

TIMESTAMP_TO_SCNは、引数としてタイムスタンプ値を取り、そのタイムスタンプに関連付けられたシステム変更番号(SCN)の概数を戻します。戻り値のデータ型はNUMBERです。このファンクションは、特定のタイムスタンプに関連付けられたSCNを調べる場合に有効です。

ノート:

SCNとSCN生成時のタイムスタンプの関連は、一定期間データベースで記憶されます。この期間は、最大で自動調整されたUNDO保存期間(データベースが自動UNDO管理モードで実行されている場合)およびデータベース内のすべてのフラッシュバック・アーカイブの保存時間となりますが、120時間以上になります。関連が不要となるまでの経過時間には、データベースが開かれているときの時間のみが加算されます。TIMESTAMP_TO_SCNの引数に対して指定されたタイムスタンプが古すぎる場合は、エラーが戻されます。

関連項目:

SCNをタイムスタンプへ変換する方法については、「SCN_TO_TIMESTAMP」を参照してください。

次の例では、行をoe.orders表に挿入し、TIMESTAMP_TO_SCNを使用して、挿入操作のシステム変更番号を判断します。(実際に戻されるSCNは、システムごとに異なります。)

INSERT INTO orders (order_id, order_date, customer_id, order_total)
   VALUES (5000, SYSTIMESTAMP, 188, 2345);
1 row created.

COMMIT;
Commit complete.

SELECT TIMESTAMP_TO_SCN(order_date) FROM orders
   WHERE order_id = 5000;

TIMESTAMP_TO_SCN(ORDER_DATE)
----------------------------
                      574100