VARIANCE

構文

関連項目:

構文、セマンティクスおよび制限事項の詳細は、「分析ファンクション」を参照してください。

目的

VARIANCEexprの分散を戻します。これは、集計ファンクションまたは分析ファンクションとして使用できます。

exprの分散の計算結果は、次のようになります。

  • exprの行数が1の場合は0(ゼロ)

  • exprの行数が1を超える場合はVAR_SAMP

DISTINCTを指定する場合は、analytic_clausequery_partition_clauseのみを指定できます。order_by_clauseおよびwindowing_clauseは指定できません。

このファンクションは、引数として、任意の数値データ型、または暗黙的に数値データ型に変換可能な数値以外のデータ型を取ります。また、引数の数値データ型と同じデータ型を返します。

関連項目:

暗黙的な変換の詳細は、表2-8を参照してください。exprの書式の詳細は、「SQL式」を参照してください。「集計ファンクション」も参照してください。

集計の例

次の例では、サンプル表employeesにあるすべての給与の分散を計算します。

SELECT VARIANCE(salary) "Variance"
   FROM employees;

  Variance
----------
15283140.5

分析の例

次の例では、雇用日で順序付けられた部門30の給与の値の累積分散を戻します。

SELECT last_name, salary, VARIANCE(salary) 
      OVER (ORDER BY hire_date) "Variance"
   FROM employees 
   WHERE department_id = 30
   ORDER BY last_name, salary, "Variance"; 

LAST_NAME                     SALARY   Variance
------------------------- ---------- ----------
Baida                           2900 16283333.3
Colmenares                      2500   11307000
Himuro                          2600   13317000
Khoo                            3100   31205000
Raphaely                       11000          0
Tobias                          2800 21623333.3