Windows上のOracleホームを準備するための前提条件

Microsoft WindowsプラットフォームでOracle Databaseをアップグレードする前に、現在のシステムがこれらの要件を満たしている必要があります。

セキュリティ上の理由により、他のOracleホームのOracleホーム・ユーザーとして構成された異なるMicrosoft Windowsユーザー・アカウントでは、同一のOracleベースを共有することはできません。

  • データベース・アップグレードは、ソース宛先Oracleホームの両方で同じWindowsユーザー・アカウントがOracleホームのユーザーとして使用された場合にサポートされます。

  • データベース・アップグレードは、アップグレード対象のデータベースのOracleホームでWindows組込みアカウントを使用する場合にサポートされます。Windows上のOracleホームのユーザーの組込みアカウント・オプションは、Oracle Database 12cより前のリリース(リリース11.2以下)でのみサポートされていました。

  • Oracleホームのユーザーは、自身のOracleベースおよびOracleホームの外部にあるファイルにはアクセスできない可能性があります。その場合、アップグレード中に別のOracleベースを選択すると、Oracle Databaseサービスが古いOracleベースのファイルにアクセスできなくなる可能性があります。データベースのアップグレードにDBUAを使用すると、Oracleホームのユーザーは、自身のOracleベースおよびOracleホームの外部にあるファイルにアクセスできます。

    手動でのアップグレードまたは古いOracleベースのカスタム・ファイル(ウォレット、構成ファイルおよびその他カスタム・ファイルなど)を使用する前に、これらの外部ファイルに対してOracleホームのユーザーにアクセス権を付与するか、新しいOracleベースにこれらのファイルをコピーする必要があります。

  • Microsoft Windows仮想アカウントは、ネットワーク・リソースにアクセスするためにコンピュータ資格証明を使用する管理対象ローカル・アカウントであり、Oracle Databaseのインストール時に追加の注意が必要です。Oracle Homeユーザーの仮想アカウントを作成するようにしてください。

参照:

Windows上のデータベース管理の詳細は、Oracle Databaseプラットフォーム・ガイドfor Microsoft Windowsを参照してください。