はじめに

ここでは、このガイド(Oracle WebLogic Server JMSリソースの管理)で使用されるドキュメントのアクセシビリティ機能および表記規則について説明します。

ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティへの取り組みについては、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)にアクセスしてください。

Oracle Supportへのアクセス

サポートをご購入のOracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。

表記規則

このマニュアルでは次の表記規則を使用します。

規則 意味

太字

太字は、操作に関連するGraphical User Interface要素、または本文中で定義されている用語および用語集に記載されている用語を示します。

斜体

イタリックは、ユーザーが特定の値を指定するプレースホルダー変数を示します。

固定幅フォント

固定幅フォントは、段落内のコマンド、URL、サンプル内のコード、画面に表示されるテキスト、または入力するテキストを示します。

JMSクラスタリングの利点

JMSクラスタリングには、以下のメリットがあります。

  • クラスタ内の複数のサーバーにわたる宛先のロード・バランシング

    管理者は、次のようにして、クラスタ内の複数のサーバーにわたって宛先のロード・バランシングを設定できます。

    • 1つのJMSサーバーを構成し、1つのWebLogicクラスタをターゲットに指定します。「簡略化されたJMSクラスタと高可用性の構成」を参照してください

    • 複数のJMSサーバーを構成し、構成済の複数のWebLogic Serverをターゲットに指定する。

    • 複数のJMSサーバーを構成し、1つの移行可能なターゲットのセットをターゲットに指定する。

    各JMSサーバーは、厳密に1つのWebLogic Serverインスタンスにデプロイされ、宛先の集合に対するリクエストを処理します。

  • 宛先の高可用性

    • 分散宛先: 分散宛先のキューおよびトピック・メンバーは通常、クラスタ内の複数のサーバーに分散され、各メンバーは個々のJMSサーバーに属します。分散宛先を使用するアプリケーションは、単純な宛先を使用するアプリケーションより可用性が高くなります。WebLogic JMSは、クラスタ内の分散宛先のメンバーのためのロード・バランシングとフェイルオーバーの機能を備えているからです。分散宛先の詳細については、「分散宛先リソースの構成」を参照してください

    • ストア・アンド・フォワード: JMSモジュールはSAFサービスを使用して、ローカルのJMSメッセージ・プロデューサがリモートのキューまたはトピックに確実にメッセージを送信できるようにします。ネットワークの問題やシステム障害が原因で、メッセージの送信時に宛先が使用不能になっている場合、メッセージはローカルのサーバー・インスタンスに保存され、リモートの宛先が使用可能になった時点で転送されます。『Oracle WebLogic Serverストア・アンド・フォワード・サービスの管理』ストア・アンド・フォワード・サービスの理解に関する項を参照してください。

    • 自動フェイルオーバーの場合、WebLogic Serverはサーバー・レベル(サーバー・インスタンス全体)での移行をサポートします。WebLogic Serverがホストするすべてのサービスを別のマシンに自動または手動で移行できます。Oracle WebLogic Serverクラスタの管理サーバー全体の移行を参照してください。

      WebLogic Serverは、JMSのサービス・レベルの自動移行もサポートしており、障害が発生したサービス・インスタンスを現在のWebLogic Server JVMで再起動するか、同じクラスタ内にある別の実行中のJVMに移行できます。これは「サービス移行」と呼ばれ、JMSの構成方法とターゲット指定方法に応じて、2つの構成アプローチがあります。詳細は、「移行可能ターゲット」および「簡略化されたJMS構成と高可用性の拡張機能」を参照してください。新しい構成では、後者をお薦めします。

  • クラスタ内のあらゆるサーバーからの、宛先へのクラスタ全体で透過的なアクセス

    管理者は、クラスタ内の各サーバー・インスタンスのデフォルト接続ファクトリを使用するか、1つまたは複数の接続ファクトリを構成してクラスタ内の1つまたは複数のサーバー・インスタンスまたはクラスタ全体をターゲットとすることで、クラスタ内のあらゆるサーバーから宛先へのクラスタ全体で透過的なアクセスを確立できます。これにより、各接続ファクトリを複数のWebLogic Serverインスタンスにデプロイできます。接続ファクトリについては、「接続ファクトリの構成」を参照してください

  • スケーラビリティ

    • クラスタ内の複数のサーバーにわたる宛先のロード・バランシング。

    • 接続ファクトリを通じた、複数のJMSサーバーでのアプリケーション負荷の分散。その結果として、個々のJMSサーバーでの負荷が削減され、かつ接続先を特定のサーバーに決めることでセッションの集中が可能となります。

  • JMSクライアントに対するサーバー・アフィニティ

    クラスタ用に構成したロード・バランシング・アルゴリズム(ラウンドロビン・アフィニティ、重みベース・アフィニティ、またはランダム・アフィニティ)は、JMSクライアント接続のためのサーバー・アフィニティを提供します。JMSアプリケーションから指定したサーバー・インスタンスに接続できる場合、JMSは同じサーバー・インスタンスとの新しいJMS接続を確立しようとします。サーバー・アフィニティの詳細は、Oracle WebLogic Serverクラスタの管理クラスタでのロード・バランシングを参照してください。

WebLogicクラスタの使用による機能と利点の詳細は、Oracle WebLogic Serverクラスタの管理WebLogic Serverのクラスタリングの理解を参照してください。