SNMPエージェントは、WebLogic Server MBeanおよびカスタムMBeanから管理データを収集し、SNMPマネージャがこのデータを利用できるようにします。
WebLogic Server SNMPエージェントは、SNMPv3プロトコルを使用するマネージャとは常に通信可能です。エージェントは、SNMPv1とv2プロトコルもサポートするように構成できます。エージェントがSNMPv3リクエストを受信しないようにすることはできませんが、エージェントでは、WebLogic Serverセキュリティ・レルムで構成した、既知のユーザーからのリクエストのみが処理されます。
ノート: 「SNMP」ページには、ドメイン・スコープSNMPエージェントの一覧を示す「ドメインSNMPエージェント」表も表示されます。このエージェントは、リリース9.2以前のWebLogic Serverで作成されたドメインをサポートするために提供されています。新しいドメインにはこのエージェントを使用しないことをお薦めします。詳細は、SNMPを使用したWebLogic Serverの監視を参照してください。
一度SNMPエージェントを作成すると、その名前は変更できません。かわりに、それを削除して、新規に作成する必要があります。
SNMPエージェントは、UDPトラフィックを受け付けるポート1つと、TCPトラフィックを受け付けるもう1つのポートを介して通信を行います。デフォルトでは、すべてのTCPトラフィックに、ホスト・サーバーのリスニング・ポートを使用します。たとえば、このエージェントをManagedServer1という名前のサーバーにターゲット指定し、ManagedServer1がポート7001に対するリクエストをリスニングする場合、SNMPエージェントはポート7001に対するTCPリクエストをリスニングします。TCPポートを介しての通信時には、WebLogic Serverはサービス拒否(DOS)攻撃からSNMP通信を保護します。
SNMP TCPトラフィックを、ビジネス・トラフィックから分離する場合は、カスタム・ネットワーク・チャネルを作成します。SNMPネットワーク・チャネルの作成を参照してください。