S_NQ_ACCTレコードと問合せログの関連付け
管理者は、使用状況トラッキング表のレコードをOracle BIサーバーの問合せログと関連付けて、論理SQL問合せの問題のトラブルシューティングに役立てることや、特定の主題の領域に関する問合せを特定できます。
Oracle BIサーバーは、論理SQL問合せのテキストおよび物理SQL問合せのテキストからハッシュ・コードを計算します。Oracle BIサーバーから実行されるSQL問合せの物理SQLハッシュ・コードは、V$SQL
のACTION列に記録されます。管理者は、ACTION列をS_NQ_DB_ACCT
表のPHYSICAL_HASH_ID列と結合できます。
使用状況トラッキングが有効になっている場合、Oracle BIサーバーに送信される各論理SQLリクエストはS_NQ_ACCT
表に記録されます。Oracle Analytics Serverの管理の使用状況トラッキングの情報を収集するための直接挿入の設定を参照してください。
NQSConfig.ini
ファイルでENABLE_HASH_CODE_IN_SQL_COMMENTS
パラメータをYES
に設定して、論理SQL問合せに関連付けられた各論理SQLコメントに一意のHash_ID
を作成します。
問合せの問題を解決したら、DISABLE_HASH_CODE
を使用する必要があります。
query.log
に記録された物理SQLハッシュー・コードをOracle DatabaseのV$SQL
パフォーマンス・ビューのACTION
列に格納された同じハッシュ・コード値に関連付けることができます。
管理者は、次を実行することで、V$SQL
ビューの物理SQL問合せを関連付けることができます。
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V$SQLビューのACTION列から物理問合せのハッシュ・コードを取得する。
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V$SQL
ビューのACTION
列から取得したハッシュ・コード値を使用してPHYSICAL_HASH_ID
列をフィルタ処理して、物理問合せの使用状況トラッキング表S_NQ_DB_ACCT
の問合せを実行する。 -
S_NQ_ACCT.ID
列をS_NQ_DB_ACCT
表のLOGICAL_QUERY_ID
列と結合して、論理問合せの使用状況トラッキング表S_NQ_ACCT
を問い合せる。
S_NQ_ACCT
表の列(SUBJECT_AREA_NAME列など)から、対応するBI論理リクエストの様々なプロパティを取得できます。
S_NQ_ACCT
表の論理リクエスト・レコードと問合せログやカタログとの関連付けに関係のある列は次のとおりです。
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QUERY_TEXT
は、論理SQL問合せのテキストを表します(4000バイトに切り詰められます)。SQL問合せの完全なテキストについては、問合せログ・ファイルのQUERY_BLOB
列を使用します。例:
select product.productid, product.qtysold, supplier.companyname, supplier.qtysold, (1.0 * product.qtysold) / supplier.qtysold from SnowflakeSales
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HASH_ID
は、論理SQL問合せのハッシュ・コードを表します。この識別子を使用して、同じ問合せの発生について問合せログを検索できます。例:
HASH_ID
値としてa3a04491 - IDは、論理リクエストの一意の識別子を表します。ID列を
S_NQ_DB_ACCT
表のLOGICAL_QUERY_ID
列と結合して、物理SQL問合せの詳細を取得できます。