リレーショナル・データ・ソースからのメタデータのインポート

サポートされているリレーショナル・データ・ソース・タイプのメタデータをインポートするには、メタデータのインポート・ウィザードで該当する接続タイプを選択します。

メタデータをインポートするには、ローカル・コンピュータにすべてのデータベース接続を設定しておく必要があります。オフライン・モードとオンライン・モードのどちらでもメタデータをインポートできます。

マルチディメンション・データ・ソースからのメタデータのインポートおよびADFデータ・ソースの操作を参照してください。

物理表をインポートする際には、作成したビジネス・モデルで使用する可能性があるデータを含む表のみにインポートを制限するよう注意してください。「検索」機能を使用すると、インポートする表を検索して選択することができます。無関係な表やその他のオブジェクトを多数インポートすると、不必要に複雑になるとともに、リポジトリのサイズが大きくなります。

ほとんどのデータ・ソースのメタデータをインポートする際、デフォルトでは、表、主キーおよび外部キーがインポートされます。物理レイヤーにキーが自動的に作成されるように、表とともに主キーと外部キーをインポートすることをお薦めします。キーをインポートしなかった場合、手動でキーを作成する必要があります。このプロセスには時間がかかる可能性があります。

データベース・ビュー、別名、シノニムおよびシステム表をインポートすることもできます。これらのオブジェクトをインポートするのは、Oracle BIサーバーでそれらに対する問合せを生成する場合のみにしてください。

メタデータを物理レイヤーの既存のデータベースにインポートする場合、COUNT_STAR_SUPPORTEDオプションが「データベース・プロパティ」ダイアログの「機能」タブで選択されていることを確認します。COUNT_STAR_SUPPORTEDオプションを選択しないでメタデータをインポートすると、データベースの物理表の右クリック・メニューに「行数の更新」オプションが表示できなくなります。

他のデータ・ソース・タイプについては、別の項で説明します。

結合をインポートするには、「キー」と「外部キー」の両方を選択します。システム表をインポートするには、データ・ソースのシステム権限が必要です。カスタマ・リレーションシップ・マネジメント(CRM)表からインポートするには、「CRM表からのメタデータ」を選択します。

特定の項目を検索するには、「検索」ボックスにキーワードを入力し、「下方検索」または「上方検索」をクリックします。

  1. 管理ツールで、「ファイル」を選択し、「メタデータのインポート」を選択します。
  2. 「データ・ソースの選択」画面の「接続タイプ」フィールドで、データ・ソースに適した接続のタイプ(ODBC 3.5など)を選択します。

    データ・ソースがOracle Databaseの場合は必ず、「OCI 10g/11g」を選択してください。Oracle Databaseへの接続プロトコルとしてOCIを使用すると、パフォーマンスが向上するとともに、ODBC経由では使用できないネイティブなデータベース機能にアクセスできます。

    Oracle以外のデータベースについては、日本語の表名や列名など、国際文字を含むスキーマをインポートする際にODBC 3.5を使用することをお薦めします。

    「データ・ソースの選択」画面の残りのフィールドやオプションは、選択した接続タイプによって異なります。

    • ODBC 2.0およびODBC 3.5データ・ソースの場合は、「DSN」リストでスキーマをインポートするデータ・ソースを選択します。次に、データ・ソースの有効なユーザー名とパスワードを入力します。

    • OCI 10/11gデータ・ソースについては、「データ・ソース名」フィールドにデータ・ソースの名前を入力し、データ・ソースの有効なユーザー名とパスワードを入力します。

      Oracle Databaseデータ・ソースについては、データ・ソース名として接続文字列全体またはtnsnames.oraファイル内のネット・サービス名を入力できます。ネット・サービス名を入力する場合は、次でOracle Analytics Server環境内のtnsnames.oraファイルを設定していることを確認する必要があります。

      BI_DOMAIN/bidata/components/core/serviceinstances/ssi/oracledb

    「データ・ソースの選択」画面で情報を入力し終わったら、「次」をクリックします。「メタデータ型の選択」画面が表示されます。

    インポートできなかったオブジェクトがある場合、警告メッセージのリストが表示されます。メッセージが表示されたダイアログで、次の処理を実行できます。

    • 特定の用語を検索するには、「検索」、「再検索」の順にクリックします。

    • 別のファイルにメッセージを貼り付けることができるようにウィンドウの内容をコピーするには、「コピー」をクリックします。

  3. 「表」「キー」および「外部キー」など、インポートするオブジェクト・タイプを選択します。
  4. 「次」を選択します。「メタデータ・オブジェクトの選択」画面が表示されます。
  5. インポートするオブジェクトを「使用可能」リストで選択し、「>」(選択項目をインポート)ボタンまたは「>>」(すべてインポート)ボタンを使用して、「選択済」リストに移動します。
  6. (オプション)「完全な構造の表示」を選択して、すべてのオブジェクトを表示します。

    このオプションの選択を解除すると、インポート可能なオブジェクトのみが表示されます。

  7. 「終了」をクリックします。

メタデータをインポートしたら、データベースと接続プールの設定が正しいことを確認してください。インポート時にOracle BIサーバーが正確なデータベース・タイプを特定できず、類似するタイプをデータベース・オブジェクトに割り当てることがまれにあります。データベース・オブジェクトの設定および接続プールの作成または変更を参照してください。

物理列や物理表など、インポートしたデータを物理レイヤーで視覚的に調べて、インポートが正常に完了していることを確認します。