管理ツールでのソース・コントロール管理システムの使用方法について

リポジトリの開発プロセス中に、管理ツールを、Subversion、Rational ClearCase、Gitなどサード・パーティのソース・コントロール管理システムと統合できます。

管理ツールで次を行います。

  • バイナリOracle BIリポジトリ・ファイルを一連のMDS XMLドキュメントに変換します。

    1つのバイナリ・リポジトリ・ファイルを使用するのでなく、リポジトリをMDS XML形式で保存できます。MDS XML形式では、接続プール、物理表、ビジネス・モデルなどの各リポジトリ・オブジェクトは、それ自体のXMLファイルで表されます。リポジトリを構成する一連のXMLファイルはソース・コントロール管理システムで管理できます。

  • ソース・コントロール管理(SCM)構成ファイルを設定します。

    管理ツールのSCM構成エディタを使用して、SCMシステムに固有のコマンド(「ファイルの追加」、「削除」、「チェックアウト」など)およびSCMシステムに必要な環境変数を指定できます。

  • リポジトリがソース・コントロール下に置かれていることを指定します。

    管理ツールでMDS XMLリポジトリを初めて開いた場合は、このリポジトリがスタンドアロンMDS XMLリポジトリであるか、ソース・コントロール下に置かれているかの指定を求めるプロンプトが表示されます。管理ツールでこのリポジトリに対してSCM統合を可能にするには「ソース・コントロールの使用」を選択します。

MDS XMLについて

MDS XML形式は、ソース・コントロールの下に置かれているリポジトリに対して使用されます。

MDS XMLは、1つのファイルではなく複数のXMLファイルのセットでOracle BIリポジトリを表します。

各リポジトリの接続プールは、次のようなXML表現でそれ自体のファイルに格納されます。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<ConnectionPool mdsid="m80ca62c5-0bd5-0000-714b-e31d00000000"
name="SampleApp_Lite_Xml" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xmlns="http://www.oracle.com/obis/repository"
password="94F9321C85340FC48E4D9093AA941FF28844074B88D5AA6364E4815DEED7F9B
8792EF452219C2155DB68F61EE1555B4FA886F77E060E2E17F45AD8D18CAB2E4D3EFA15B75E
30D8B4BFA8C7B2D70552BD" timeout="4294967295" maxConnDiff="10" maxConn="10"
dataSource="VALUEOF(BI_EE_HOME)/sample/SampleAppFiles/Data" type="Default"
reqQualifedTableName="false" isSharedLogin="false"
isConcurrentQueriesInConnection="false" isCloseAfterEveryRequest="true"
xmlRefreshInterval="2147483647" outputType="xml" ignoreFirstLine="false"
bulkInsertBufferSize="0" transactionBoundary="0" xmlaUseSession="false"
multiThreaded="false" supportParams="false" isSiebelJDBSecured="false"
databaseRef="/oracle/bi/server/base/Database/Sample App Lite Data_80ca62c4
-0bcf-0000-714b-e31d00000000.xml#m80ca62c4-0bcf-0000-714b-e31d00000000"
>
<Description>
<![CDATA[ 
SampleAppLite connection pool to XML datasource. This connection pool points the 
database to the location where physical XML files are stored. The location uses 
the value of an RPD variable : BI_EE_HOME.
This variable needs to be correctly set in order for the server to connect to the 
files.
]]>
</Description>
</ConnectionPool>

SampleAppLiteリポジトリでは、次のような構造のMDS XMLファイルを生成します。

ノート:

管理ツールのリポジトリ・オブジェクトと、XML出力として作成された一連のファイルとの間に、1対1の関係はありません。たとえば、物理列は、管理ツールでは独立したオブジェクトとして表示されますが、MDS XMLでは、それらは物理表オブジェクトの一部と見なされます。

リポジトリ・オブジェクトのMDS XMLスキーマ表現の詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition XMLスキーマ・リファレンスの「Oracle BIサーバーのMDS XML APIについて」を参照してください。