このドキュメントで説明されているソフトウェアは、サポートされなくなったか、拡張サポートされています。
Oracleでは、現在サポートされているリリースにアップグレードすることをお勧めします。
第6章 既知の問題
この章では、このリリースでの既知の問題と制限事項について説明します。
6.1 Kubernetes 1.12からOracle Cloud Native Environmentへのアップグレード
Kubernetes 1.12以前からアップグレードして、クラスタをOracle Cloud Native Environmentに追加することはできません。 Platform CLIを使用して、Kubernetesの新しいデプロイメントを実行する必要があります。
6.2 Oracle Linux 8で無効化されたvirtモジュール
KubernetesモジュールをOracle Linux 8にデプロイすると、オペレーティング・システムでvirt
モジュールが無効になります。 このドキュメントまたはOracleサポートからの指示がないかぎり、このモジュールを再度有効にしないことをお薦めします。
6.3 オーバーレイ・ネットワークの使用によるエラー
オーバーレイ・ネットワークを使用するKubernetesクラスタは、クラスタのVxLAN構成に問題を引き起こす可能性があります。 この問題の影響を受けるノードのdmesg出力には、次のようなエラーが表示されます。
[ 610.495450] bnxt_en 0000:00:03.0 ens3: hwrm req_type 0xa1 seq id 0x67 error 0xf [ 610.498246] bnxt_en 0000:00:03.0 ens3: hwrm_tunnel_dst_port_alloc failed. rc:15
通常、この問題はbnxt_en
ドライバ・モジュールでtx offload
機能が有効になっている場合に発生します。 この問題は、ethtoolコマンドを使用してtx offload
機能を無効にすることで解決できます。 次に例を示します。
sudo ethtool --offload $(ip -o -4 route show to default | awk '{print $5}') tx off
6.4 環境のリスト
Platform CLIには、作成された環境のリストを表示する方法がまだありません。
6.5 モジュールの検証によりネットワーク・ポートが開かれていないことが報告される
範囲オプションを使用してノードのネットワークポートを開く場合、olcnectl module validateコマンドはポートが開いているかどうかを検証できません。 これは、firewall-cmdコマンドの問題が原因です。 たとえば、ポート範囲を使用してポートを開く、次のようなコマンドを使用するとします。
sudo firewall-cmd --add-port=2379-2380/tcp sudo firewall-cmd --add-port=2379-2380/tcp --permanent
olcnectl module validateコマンドは、ポート2379とポート2380が開いていないことを報告します。
回避策: ポート範囲を指定しないで、ネットワーク・ポートを個別に開きます。 次に例を示します。
sudo firewall-cmd --add-port=2379/tcp sudo firewall-cmd --add-port=2379/tcp --permanent sudo firewall-cmd --add-port=2380/tcp sudo firewall-cmd --add-port=2380/tcp --permanent