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第4章 Oracle Cloud Native Environmentサービスの構成
この章では、プラットフォームAPIサーバーおよびプラットフォーム・エージェント・サービスの構成など、Oracle Cloud Native Environmentの構成オプションについて説明します。
4.1 Platform API Serverの構成
Platform API Serverは、olcne-api-server
というSystemdサービスとして実行されます。 このサービスのログは、次のようにすると取得できます。
sudo journalctl -u olcne-api-server
デフォルトでは、このサービスはTCPポート8091で実行されます。 このようなPlatform API Serverの設定は、追加のオプションを使用するためのバイナリが呼び出されるようにSystemdサービスのユニット・ファイルを編集することで変更できます。
-
[-p|--port]
port_number
Platform API Serverのバインド先のポートを指定します。 未指定の場合のデフォルト値は、
8091
です。 -
[-i|--installables]
installables_path
インストール可能なモジュールのディレクトリへのパスを指定します。 デフォルトの設定は、
/etc/olcne/modules
です。 -
[-x|--insecure]
gRPCサーバーが安全にIDを確立していないクライアントを許容するようにします。
これらのオプションを使用するようにPlatform API Serverを構成する場合は、Systemdのユニット・ファイル(/usr/lib/systemd/system/olcne-api-server.service
)を編集して、そのオプションをExecStart
の行に追加してください。 次に例を示します。
[Unit]
Description=Platform API Server for Oracle Cloud Native Environments
Wants=network.target
After=network.target
[Service]
ExecStart=/usr/libexec/olcne-api-server -i /etc/olcne/modules --port 9083
WorkingDirectory=/var/olcne
User=olcne
Group=olcne
Restart=on-failure
[Install]
WantedBy=multi-user.target
Systemdのユニット・ファイルを編集したときには、変更内容を有効にするために、次のコマンドを実行する必要があります。
sudo systemctl daemon-reload sudo systemctl restart olcne-api-server.service
このサービスのポート値を変更した場合は、このマニュアルに記載したすべての手順について、ポート値の変更を考慮に入れる必要があります。
4.2 Platform Agentの構成
Platform Agentは、olcne-agent
というSystemdサービスとして実行されます。 このサービスのログは、次のようにすると取得できます。
sudo journalctl -u olcne-agent
デフォルトでは、このサービスはTCPポート8090で実行されます。 こうしたPlatform Agentの設定は、バイナリで追加のオプションが呼び出されるようにSystemdサービスのユニット・ファイルを編集することで変更できます。
olcne-agentで使用可能な追加のオプションには、次のものがあります。
-
[-p|--port]
port-number
Platform Agentサービスのバインド先のポートを指定します。 未指定の場合のデフォルト値は、
8090
です。 -
[-x|--insecure]
gRPCサーバーが安全にIDを確立していないクライアントを許容するようにします。
これらのオプションを使用するようにPlatform Agentを構成する場合は、Systemdのユニット・ファイル(/usr/lib/systemd/system/olcne-agent.service
)を編集して、ExecStart
の行にオプションを追加してください。
Systemdのユニット・ファイルを編集したときには、変更内容を有効にするために、次のコマンドを実行する必要があります。
sudo systemctl daemon-reload sudo systemctl restart olcne-agent.service
このサービスのポート値を変更した場合は、このマニュアルに記載したすべての手順について、ポート値の変更を考慮に入れる必要があります。