このドキュメントで説明されているソフトウェアは、サポートされなくなったか、拡張サポートされています。
Oracleでは、現在サポートされているリリースにアップグレードすることをお勧めします。
第3章 Oracle Cloud Native Environment詳細のレポート
プラットフォームCLIを使用して、インストール済モジュールなどのアイテム、Kubernetesクラスタ内の特定のホストの構成など、環境のステータスを問い合せることができます。 この情報は、レポートのステータスやトラブルシューティングの目的で役立ちます。
次の項では、環境、インストール済モジュール、および関連するプロパティに関するレポート情報について説明します。
3.1 レポート環境情報
環境とそのモジュールのサマリーに関する一般情報を取得するには、olcnectl module reportまたはolcnectl environment reportコマンドを--environment-nameオプションとともに使用して、次のような情報を表示する環境を指定できます:
olcnectl module report \ --environment-name myenvironment
または
olcnectl environment report \ --environment-name myenvironment
レスポンスに含まれる環境の詳細は、インストールしたモジュールによって異なります。 レスポンスには、インストールされている各モジュールに関する情報、ステータスおよびその他の関連情報が含まれます。 たとえば、レスポンスには次のものがあります:
-
クラスタ名や次のようなステータスなどの情報を含む、Kubernetesモジュールをデプロイしました:
-
Kubernetesクラスタ名
-
ポッド・ネットワーキングのステータス、
-
クラスタのヘルス・ステータス。
-
-
クラスタ・ノードのIPアドレス、ポート番号および次のようなステータス情報:
-
ネットワーク・ステータス
-
kubecfg file status
-
SELinuxのステータス
-
swap status
-
IP接続ステータス
-
-
各モジュールに関連するHelmチャートの詳細を含む、その他のインストール済モジュール。
3.2 詳細モジュール情報のレポート
環境内の特定のモジュールに関するサマリー情報を分離するには、--environment-nameおよび--nameオプションを指定してolcnectl module reportコマンドを使用してモジュール名を指定します。 一度に指定できるモジュールは1つだけです。 たとえば、次のコマンドはKubernetesクラスタに関する情報を返します:
olcnectl module report \ --environment-name myenvironment \ --name mycluster
環境内の特定のモジュールに関する詳細情報(モジュールに追加情報がある場合)を取得するには、--childrenオプションを追加できます:
olcnectl module report \ --environment-name myenvironment \ --name mycluster \ --children
この例では、結果は次のような情報をリストする表を返します:
-
--childrenオプションを指定せずにコマンドに含まれているサマリー・モジュール情報。 -
各ノードの詳細:
-
IPアドレス、ポート番号および接続ステータス
-
使用可能なコンテナ・イメージ
-
オープン・ポートなどのファイアウォール設定
-
カーネル・バージョン
-
IPインタフェース
-
スワップ・ステータス
-
インストールされたパッケージとそれに対応するバージョン番号
-
ノードで実行されているサービス
-
3.3 レポート・レスポンスのフィルタリング
指定されたプロパティのみが返されるようにレスポンスをフィルタ処理するには、olcnectl module reportコマンドを--includeオプションとともに使用できます。 たとえば、次のコマンドでは、Kubernetesパッケージの詳細とバージョン番号のみが返されます:
olcnectl module report \ --environment-name myenvironment \ --name mycluster \ --children \ --include "package"
1つ以上のプロパティを返すには、--includeオプションに続けて、返す各プロパティをコンマで区切ったリストを指定します。 たとえば、クラスタの状態と、クラスタ内の各ノードで実行されているサービスに関する情報を次のように返します:
olcnectl module report \ --environment-name myenvironment \ --name mycluster \ --children \ --include "service","status_check"
--excludeオプションを使用して、レスポンスから特定のプロパティを除外することもできます。 たとえば、次の例では、レスポンスからカーネルおよびIPS情報のみが除外されます:
olcnectl module report \ --environment-name myenvironment \ --name mycluster \ --children \ --exclude "kernel","ips"
3.4 レポート・フォーマットの変更
返される情報のデフォルトの形式は、表の形式です。 たとえば:
olcnectl module report \
--environment-name myenvironment \
--name mycluster
╭────────────────────┬───────────────╮
│ myenvironment │ │
├────────────────────┼───────────────┤
│ mycluster │ │
├────────────────────┼───────────────┤
│ Property │ Current Value │
├────────────────────┼───────────────┤
│ status_check │ healthy │
│ kubectl │ │
│ kubecfg │ file exist │
│ podnetworking │ running │
│ externalip-webhook │ running │
╰────────────────────┴───────────────╯
yaml形式でレスポンスを返すには、--format yamlオプションを使用します。 たとえば:
olcnectl module report \
--environment-name myenvironment \
--name mycluster \
--format yaml
Environments:
myenvironment:
ModuleInstances:
- Name: mycluster
Properties:
- Name: kubecfg
Value: file exist
- Name: podnetworking
Value: running
- Name: externalip-webhook
Value: running
- Name: status_check
Value: healthy
- Name: kubectl
右山カッコ>の後にファイル名を指定して、レスポンスのYAMLフォーマット出力をファイルにリダイレクトすることもできます。 たとえば:
olcnectl module report \ --environment-name myenvironment \ --name mycluster \ --format yaml \ > cluster_summary.yaml
レスポンスのコンテンツをファイルに表示できます。