6 既知の問題
この章では、このリリースでの既知の問題と制限事項について説明します。
Oracle Linux 8で無効化されたvirtモジュール
KubernetesモジュールをOracle Linux 8にデプロイすると、virt
モジュールがOSで無効になります。 このドキュメントまたはOracle Supportでリクエストされないかぎり、このモジュールを再度有効にしないことをお薦めします。
オーバーレイ・ネットワークの使用によるエラー
オーバーレイ・ネットワークを使用するKubernetesクラスタでは、クラスタのVxLAN構成に問題が発生する可能性があります。 この問題の影響を受けるノードには、dmesg
出力で次のようなエラーが含まれます:
[ 610.495450] bnxt_en 0000:00:03.0 ens3: hwrm req_type 0xa1 seq id 0x67 error 0xf [ 610.498246] bnxt_en 0000:00:03.0 ens3: hwrm_tunnel_dst_port_alloc failed. rc:15
通常、この問題はbnxt_en
ドライバ・モジュールでtx offload
機能が有効になっている場合に発生します。 この問題は、ethtool
コマンドを使用してtx offload
機能を無効にすることで解決できます。 たとえば:
sudo ethtool --offload $(ip -o -4 route show to default | awk '{print $5}') tx off
モジュールの検証によりネットワーク・ポートが開かれていないことが報告される
rangeオプションを使用してノード上のネットワーク・ポートを開くと、olcnectl module validate
コマンドはポートが開いていることを検証できません。 これは、firewall-cmd
コマンドで問題が発生したためです。 たとえば、次のようなコマンドを使用すると、ポート範囲を使用してポートを開くことができます:
sudo firewall-cmd --add-port=2379-2380/tcp sudo firewall-cmd --add-port=2379-2380/tcp --permanent
olcnectl module validate
コマンドは、ポート2379および2380がオープンしていないことを報告します。
回避策: ポート範囲を指定しないで、ネットワーク・ポートを個別に開きます。 たとえば:
sudo firewall-cmd --add-port=2379/tcp sudo firewall-cmd --add-port=2379/tcp --permanent sudo firewall-cmd --add-port=2380/tcp sudo firewall-cmd --add-port=2380/tcp --permanent