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2 コンポーネント

この章では、Oracle Cloud Native Environmentの作成に使用するコンポーネントについて説明します。

 コンテナ・ランタイム

コンテナは、最新のクラウド・アプリケーションをデプロイするために不可欠なインフラストラクチャです。 Oracleは、CRI-Oを使用するOpen Container Initiative (OCI)準拠のコンテナを作成およびプロビジョニングするためのツールを提供しています。

CRI-Oは、Open Container Initiative互換ランタイムを使用可能にするKubernetes CRI (コンテナ・ランタイム・インタフェース)の実装で、Oracle Cloud Native Environmentに含まれています。 CRI-Oは、runCまたはKata ContainersコンテナをKubernetesから直接実行でき、不要なコードやツールは必要ありません。

 コンテナ・オーケストレーション

Oracle Cloud Native Environmentで使用されるKubernetesのバージョンは、アップストリームKubernetesプロジェクトに基づいており、CNCF Kubernetes認定準拠プログラムの下でリリースされています。 Platform API Serverは、Kubernetesモジュールの構成および設定を簡素化し、Kubernetesクラスタを作成し、バックアップおよびリカバリを含めます。 Kubernetesモジュールは、Oracle Linux向けに開発されていて、CRI-Oと統合されています。これにより、マイクロサービスと次世代アプリケーションのデプロイメントを実現するための包括的なコンテナおよびオーケストレーション環境を実現します。

Cloud Nativeのネットワーク

Container Network Interface (CNI)プロジェクトは、CNCFの下に潜入し、コンテナ用の共通ネットワーク・インタフェースを定義することで、コンテナのワークロードに対応するネットワークを簡素化します。 CNIプラグインは、Oracle Cloud Native Environmentに含まれています。

Kubernetesをインストールする場合は、CNIとしてFlannelまたはCalicoを選択できます。 FlannelまたはCalicoの上にMultusをインストールして、ポッドへのネットワーク・ブリッジを作成することもできます。

Cloud Nativeのストレージ

複数のストレージ・プロジェクトがCNCF基盤に関連付けられており、プロバイダはデフォルトでKubernetesに含まれています。 ストレージの統合は、コンテナ・ストレージ・インタフェース(CSI)と呼ばれるプラグインを使用して行われます。 プラグインは標準仕様に準拠しています。

Oracle Cloud Infrastructure Cloud Controller Managerモジュールは、Oracle Cloud Infrastructureを使用して動的にプロビジョニングされる永続ストレージを設定するために使用します。

Rookモジュールは、Cephを使用して動的にプロビジョニングされる永続ストレージを設定するために使用します。