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 ランタイム・クラスの設定

kata-runtimeランタイム・クラスを作成して、KubernetesクラスタでKata Containersを実行します。

CRI-Oは、ポッド構成ファイルでKubernetes RuntimeClassリソースを使用して、デフォルトの実行時runcを使用してポッドを実行するか、kata-runtimeを使用してポッドを実行するかを指定します。

このマニュアルの例では、nativeという名前を使用してruncの使用を指定し、kata-containersという名前を使用してKata Containerランタイムの使用を指定しますが、名前は重要ではありません。

1. Kata Containers用のランタイム・クラス・ファイルを作成します。

   Kata Containers用ランタイム・クラスのファイルを、kata-runtime.yamlという名前を付け、次の内容を含めて作成します。

   kind: RuntimeClass
   apiVersion: node.k8s.io/v1
   metadata:
       name: kata-containers
   handler: kata

2. 実行時クラス・ファイルをロードします。

   Kubernetesデプロイメントにそのランタイム・クラスをロードします。

   kubectl apply -f kata-runtime.yaml

   ランタイム・クラスkata-containersをポッド構成ファイルで使用して、コンテナをkata-containersランタイムを使用してKata Containerとして実行するように指定できます。 このランタイム・クラスを使用したポッドの作成の例は、「Kataコンテナの作成」を参照してください。

3. (オプション) runcのランタイム・クラス・ファイルを作成します。

   runcの実行時を指定するには、同じ方法を使用します。 これは必要に応じて行う構成ステップです。 runcはデフォルトのランタイムであるため、別途指定しないかぎり、ポッドは、自動的にruncを使用して実行されます。 このファイルの名前はrunc-runtime.yamlです。

   kind: RuntimeClass
   apiVersion: node.k8s.io/v1
   metadata:
       name: native
   handler: runc 

4. (オプション)ランタイム・クラス・ファイルをロードします。

   Kubernetesデプロイメントにそのランタイム・クラスをロードします。

   kubectl apply -f runc-runtime.yaml

   ランタイム・クラスnativeをポッド構成ファイルで使用して、コンテナがruncランタイムを使用してrunCコンテナとして実行されるように指定できます。

5. ランタイム・クラスをリストします。

   kubectl get runtimeclassコマンドを使用して、Kubernetesクラスタで使用可能なランタイム・クラスのリストを表示できます:

   kubectl get runtimeclass

   出力は次のようになります:

   NAME              HANDLER   AGE
   kata-containers   kata      7m29s
   native            runc      7m7s