Oracle VM Server for SPARCの仮想化のスタート・ガイド

Oracle VM Server for SPARCテクノロジは、SPARCプラットフォーム上でのサーバー仮想化を可能にします。単一のSPARCマシンの上で同時に複数の仮想マシン・インスタンスを作成、管理できます。各仮想マシン(ゲスト)は、Oracle Solaris 10またはOracle Solaris 11オペレーティング・システムを個別に実行できます。

Oracle VM Server for SPARCテクノロジは、SPARCサーバーの仮想化です。このテクノロジは、SPARC Chip Multi Threading(CMT)システムにおける統合とリソース管理方法論の一部です。このテクノロジを使用して、論理的なグループにメモリー、CPUスレッド、デバイスなど、システムの様々なリソースを割り当て、複数の離散システムを作成できます。これらの離散システムには、独自のオペレーティング・システム、リソースおよび単一システムの範囲内でのアイデンティティがあります。Oracle VM Server for SPARC環境は、注意深く設計されたアーキテクチャにより、大量のリソース使用、良好なスケーリングおよびセキュリティと隔離の向上を達成する助けになります。

用語

Oracle Enterprise Managerでは、仮想化プラットフォームは、ゲストをホスティングできる仮想化テクノロジです(Oracle VM Server for SPARC制御ドメインなど)。仮想サーバーはゲストです(論理ドメインなど)。

論理ドメイン

Oracle VM Server for SPARCソフトウェアをインストールすると、制御ドメインと呼ばれるドメインが作成されます。この制御ドメインから、それぞれ独立したOSを実行する、論理ドメインと呼ばれる仮想マシンを作成します。論理ドメインは、リソース(CPUスレッド、メモリー、I/Oデバイスおよび独自のオペレーティング・システム)を持つ仮想マシンです。制御ドメインが論理ドメインを管理します。各論理ドメインは、他の論理ドメインから独立に、作成、削除、再構成、およびリブートできます。