管理エージェントをインストールするためのCygwin要件について

ホスト・ターゲットの追加ウィザードは、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールに組み込まれているアプリケーションです。GUIが豊富な、インタラクティブな画面を提供し、管理対象外のホストにOracle Management Agent (管理エージェント)をインストールして、それらを管理対象ホストに変換し、Enterprise Manager Cloud Controlでモニターおよび管理できるようにします。

ホスト・ターゲットの追加ウィザードまたはEM CLIを使用して、Microsoft Windowsが稼働しているホストに管理エージェントをインストールする場合、前提条件として、そのホストにCygwinをインストールし、SSHデーモンを起動する必要があります。これを行うには、Cygwinのインストールに関する項に示されているステップに従います。

Cygwinは、基本的にMicrosoft WindowsホストにLinuxに類似の環境を提供するユーティリティです。Linux APIレイヤーとして機能し、多くのLinux API機能を提供するDLL(cygwin1.dll)です。Cygwinをインストールすると、ホストでSSHデーモンを構成できます。ホスト・ターゲットの追加ウィザードはCygwin 2.4.1以上で動作保証済で、サポートされています。

SSHデーモンによって、ホスト・ターゲットの追加ウィザードは、OMSホストと、管理エージェントをインストールするホストとのSSH接続を確立できます。この接続により、ウィザードはSSHプロトコル経由で管理エージェントのソフトウェア・バイナリを接続先ホストに転送し、管理エージェントをインストールして構成します。