convert_to_cluster_database

単一インスタンス・データベースをReal Application Cluster(RAC)データベースに移行します。

書式

  emcli convert_to_cluster_database 
        -sourceTargetName="Single instance database target to be converted to RAC"
        -sysdbaCreds="Named credentials for SYSDBA user"
        -hostCreds="Named credentials for Host"
        [-newOracleHome="RAC Oracle Home, if moving to differnt home"]
        [-racConfigType="ADMIN_MANAGED | POLICY_MA NAGED"]
        [-nodeList="Comma-separated node names for Admin Managed RAC database"]
        [-serverPoolList="Comma-separated list of server pools for Policy Managed
           database"]
        [-databaseArea="Shared storage location for database files"]
        [-recoveryArea="Shared storage location for recovery files"]
        [-listenerPort="RAC Listener port"]

[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • sourceTargetName

    RACデータベースに移行する単一インスタンス・データベースのEnterprise Managerターゲット名。バージョン10.2.0.1.0以上のデータベースの移行がサポートされています。単一インスタンスのデータベース・ターゲットはRACデータベースが作成されるクラスタのノードのいずれかに存在している必要があります。クラスタはEnterprise Managerターゲットでなければなりません。

  • sysdbaCreds

    RACデータベースに移行するデータベースに対してSYSDBA権限を持つ名前付きデータベースの資格証明。

  • hostCreds

    Oracleホーム・インストールを所有しているユーザーの名前付きホスト資格証明。

  • newOracleHome

    移行対象のデータベースのRAC Oracleホームの場所。移行対象の単一インスタンス・データベースのOracleホームと異なる場合にのみ、これを指定する必要があります。

  • racConfigType

    RAC構成のタイプ。有効な値はPOLICY_MANAGEDおよびADMIN_MANAGEDです。POLICY_MANAGEDはバージョン11.2以上のバージョンでのみ有効です。指定しない場合、デフォルトはADMIN_MANAGEDです。

  • nodeList

    ADMIN_MANAGEDのRACデータベースに有効なノード名のリスト。移行対象の単一インスタンス・データベースが存在するノードが含まれている必要があります。指定しない場合、クラスタ内のすべてのノードが使用されます。

  • serverPoolList

    POLICY_MANAGEDのRACデータベースのサーバー・プール名のカンマ区切りリスト。データベースのバージョンが11.2以上の場合にのみ、適用できます。

  • databaseArea

    RACデータベースのデータファイルの新しい場所。この場所は、クラスタのノードで共有する必要があります。クラスタ・ファイル・システムの場所または自動ストレージ管理ディスク・グループのいずれかにすることができます。指定しない場合、既存のデータベース・ファイルが共有記憶域に存在している必要があります。ファイルはRAC移行中は移動されません。

  • recoveryArea

    RACデータベースの高速リカバリ領域の場所。この場所は、クラスタのノードで共有する必要があります。クラスタ・ファイル・システムの場所または自動ストレージ管理ディスク・グループのいずれかにすることができます。指定しない場合、既存のリカバリ領域の場所が共有記憶域に存在している必要があります。RAC移行中は変更されません。

  • listenerPort

    新しいRACデータベース用に作成される新しいRACリスナーのポート。指定しない場合、既存のリスナーが使用されます。このオプションは、バージョンが10.2および11.1のデータベースのみに適用できます。バージョンが11.2以上のデータベースの場合、この値は無視され、RACデータベースは常にクラウド・インフラストラクチャのホームの既存のリスナーに登録されます。

例1

emcli convert_to_cluster_database -sourceTargetName=sidb 
 -sysdbaCreds=sysCreds  -hostCreds=hostCreds racConfigType=ADMIN_MANAGED

例2

emcli convert_to_cluster_database -sourceTargetName=sidb 
 -sysdbaCreds=sysCreds  -hostCreds=hostCreds racConfigType=POLICY_MANAGED 
 -serverPoolList=sp1,sp2 -databaseArea=+DATA -recoveryArea=+RECOVERY