execute_hostcmd

一連のターゲットに対してホスト・コマンドを実行します。

書式

emcli execute_hostcmd
      -cmd=<host_command"
      -osscript=<script_to_be_executed>
      -targets=<name1:type1;name2:type2;...>
      -credential_set_name=<name>
      [-input_file=<parameter_tag:script_file>]

[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • cmd

    host commandは有効な任意のホスト・コマンドまたはホスト・コマンドのグループです。

  • osscript

    cmdパラメータを指定して実行するOSスクリプト。

  • targets

    ターゲット名とターゲット・タイプのペアのリストです。ホスト・コマンドは、このリストのEnterprise Managerターゲットに対して実行されます。すべてのターゲットは、ターゲットのグループを表すhostまたはcompositeタイプである必要があります。グループの場合、グループはすべてのホスト・ターゲットを抽出するように展開され、ホスト・コマンドはそれらのホスト・ターゲットに対して実行されます。

  • credential_set_name

    credential_set_nameパラメータは、Enterprise Managerリポジトリに格納されている優先資格証明のセット名を参照します。このオプションがない場合、ホスト・コマンドの実行にはHostCredsNormalが使用されます。hostターゲット・タイプの場合、次の2つの資格証明セットがあります。

    • HostCredsNormal - ホスト・ターゲットに対するデフォルトの権限のない資格証明セット

    • HostCredsPriv - ホスト・ターゲットに対する権限付きの資格証明セット

      資格証明セット・パラメータは、usernamepasswordなどの資格証明の上書きパラメータがない場合のみ指定できます。

      指定されている場合、資格証明の上書きパラメータを完全に指定する必要があります。ホスト・コマンドの場合、usernamepasswordを一緒に指定する必要があります。

  • input_file

    -osscriptオプションとともに使用すると、OSスクリプトの内容をロードできます。-input_fileでは、タグとローカルのファイル・パス間のマッピングを指定します。タグは、-osscriptの実際のOSスクリプトの内容のかわりに指定します。タグにはコロン(:)とセミコロン(;)は使用できません。

    input_fileパラメータの詳細は、「-input_fileの構文ガイドライン」を参照してください。

例1

この例では、ターゲットstach.example.com:hostおよびグループgrpに含まれるホスト・ターゲットに対してホスト・コマンドls -l;を実行します。すべてのターゲットに対して、格納されているHostCredsPriv優先資格証明が使用されます。

emcli execute_hostcmd
      -cmd="ls -l;"
      -credential_set_name="HostCredsPriv"
      -targets="stach.example.com:host;grp:composite"

例2

この例では、スクリプト/scratch/dba_scripts/shellscript.shの内容を-osscriptの値にロードし、ターゲットreference.example.com:hostおよびグループgrpに含まれるホスト・ターゲットに対して実行します。すべてのターゲットに対して、格納されているHostCredsNormal優先資格証明が使用されます。

emcli execute_hostcmd
      -cmd="/bin/sh -s" 
      -osscript="FILE"
      -input_file="FILE:/scratch/dba_scripts/shellscript.sh"
      -credential_set_name="HostCredsNormal"
      -targets="reference.example.com:host;grp:composite"