4 クラスタ

この章では、クラスタのメトリックに関する情報を提供します。

各メトリックの次の情報を提供します。

  • 説明

  • メトリック表

    メトリック表は、次のメトリック(ターゲット・バージョン、デフォルトの収集頻度、デフォルトの警告のしきい値、デフォルトのクリティカルのしきい値、およびアラート・テキスト)のすべて、または一部を含めることができます。

クラスタウェア

このメトリック・カテゴリのメトリックは、このクラスタのクラスタウェア・ステータスの概要、このクラスタ内での問題のあるノード数およびこのクラスタのすべてのノードに対するクラスタ検証ユーティリティ(CLUVFY)の出力を示します。一般に、1つ以上のホスト上でクラスタウェアが稼働中であれば、クラスタウェアは稼働中です。

クラスタ検証の出力

このメトリックは、クラスタのすべてのノードに対するクラスタウェアのCLUVFYの出力を示します。

データ・ソース

次のコマンドはメトリックのデータ・ソースです(ここで、node1、node2はクラスタのノード・リストです)。

cluvfy comp crs -n node1, node2 ...

ユーザーの処理

『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』でクラスタ検証(CLUVFY)ユーティリティを参照してください。

クラスタウェアのステータス

このメトリックは、クラスタの全体的なクラスタウェア・ステータスを示します。1つ以上のホスト上でクラスタウェアが稼働中であれば、クラスタウェアは稼働中です。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト

10gR2、11g、12c

5分ごと

2

0

マスター・エージェント・ホスト%CRS_output%のクラスタウェアに問題があります

データ・ソース

次のコマンドはメトリックのデータ・ソースです(ここで、node1、node2はクラスタのノード・リストです)。

cluvfy comp crs -n node1, node2 ...

ユーザーの処理

『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』でクラスタ検証(CLUVFY)ユーティリティを参照してください。

「アラート・ログ」メトリック

このメトリック・カテゴリのメトリックは、クラスタ・アラート・ログのメトリックの詳細を提供します。

このカテゴリには、2種類のアラート・ログ・メトリック・グループがあります。
  • アラート・ログ・エラー: このメトリック・グループは、一定期間に繰返し発生するエラーを重複しないようにし、基礎となる問題が同じ場合には1つのアラートを生成します。これはデフォルトで有効になっています。

  • クラスタウェア・アラート・ログ: このメトリック・グループは、データの収集の古い方法で、発生するたびにアラートを生成します。デフォルトでは無効です。

ノート:

アラート・ログ・エラーおよびクラスタウェア・アラート・ログの両方のメトリック・グループが同じソース・パスのアラート・ログ宛先を使用します。
ターゲット・バージョン アラート・ログ・ファイル

10gR2、11gR1

%OracleHome%/log/%NodeName%/alert%NodeName%.log

11gR2

%OracleHome%/log/%NodeName%/alert%NodeName%.log

12c、12cR2

%AdrHome%/trace/alert.log

アラート・ログ・エラー

このメトリック・カテゴリのメトリックは、アラート・ログ・エラーのメトリックの詳細を提供します。

クラスタウェア・サービスのアラート・ログ・エラー

このメトリックは、CRSアラート・ログの特定のエラー・メッセージをクラスタ・レベルで収集します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト

10gR2、11gR1

5分ごと

CRS-1601

定義なし

%clusterwareErrStack%

詳細は%alertLogNameを参照してください。

11gR2、12c

5分ごと

CRS-(8011|8013|8014|8015)

定義なし

%clusterwareErrStack%

詳細は%alertLogNameを参照してください。

ノート:

このメトリックのデフォルトの警告およびクリティカルのしきい値は、変更しないでください。

ノード構成のアラート・ログ・エラー

この列は、CRS-1607、1802、1803、1804および1805のメッセージをCRSアラート・ログからクラスタ・レベルで収集し、エラー・コードに基づいてアラートを発行します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト

10gR2、11gR1

5分ごと

CRS-180(2|3|4|5)

CRS-1607

%nodeErrStack%

詳細は%alertLogNameを参照してください。

11gR2、12c

5分ごと

定義なし

CRS-1607

%nodeErrStack%

詳細は%alertLogNameを参照してください。

ノート:

このメトリックのデフォルトの警告およびクリティカルのしきい値は、変更しないでください。

OCRアラート・ログ・エラー

この列は、CRS-1001、1002、1003、1004、1005、1006、1007、1008、1010および1011のメッセージをCRSアラート・ログからクラスタ・レベルで収集し、エラー・コードに基づいてアラートを発行します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト

10gR2、11gR1

5分ごと

CRS-100(1|2|3|4|5|7)

CRS-(1006|1008|1010|1011)

%ocrErrStack%

詳細は%alertLogNameを参照してください。

ノート:

このメトリックのデフォルトの警告およびクリティカルのしきい値は、変更しないでください。

投票ディスクのアラート・ログ・エラー

この列は、CRS-1607、1802、1803、1804および1805のメッセージをCRSアラート・ログからクラスタ・レベルで収集し、エラー・コードに基づいてアラートを発行します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト

10gR2、11gR1

5分ごと

定義なし

CRS-160(4|5|6)

%votingErrStack%

詳細は%alertLogNameを参照してください。

11gR2、12c

5分ごと

定義なし

CRS-160(4|5|6)

%votingErrStack%

詳細は%alertLogNameを参照してください。

ノート:

このメトリックのデフォルトの警告およびクリティカルのしきい値は、変更しないでください。

クラスタウェア・アラート・ログ・メトリック

このメトリック・カテゴリのメトリックは、クラスタ・アラート・ログのメトリックの詳細を提供します。

クラスタウェア・サービスのアラート・ログ・エラー

このメトリックは、CRSアラート・ログの特定のエラー・メッセージをクラスタ・レベルで収集します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト

10gR2、11gR1

CRS-1601

定義なし

%clusterwareErrStack%

詳細は%alertLogNameを参照してください。

11gR2、12c

CRS-(8011|8013|8014|8015)

定義なし

%clusterwareErrStack%

詳細は%alertLogNameを参照してください。

ノート:

このメトリックのデフォルトの警告およびクリティカルのしきい値は、変更しないでください。

ノード構成のアラート・ログ・エラー

この列は、CRS-1607、1802、1803、1804および1805のメッセージをCRSアラート・ログからクラスタ・レベルで収集し、エラー・コードに基づいてアラートを発行します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト

10gR2、11gR1

CRS-180(2|3|4|5)

CRS-1607

%nodeErrStack%

詳細は%alertLogNameを参照してください。

11gR2、12c

定義なし

CRS-1607

%nodeErrStack%

詳細は%alertLogNameを参照してください。

ノート:

このメトリックのデフォルトの警告およびクリティカルのしきい値は、変更しないでください。

OCRアラート・ログ・エラー

この列は、CRS-1001、1002、1003、1004、1005、1006、1007、1008、1010および1011のメッセージをCRSアラート・ログからクラスタ・レベルで収集し、エラー・コードに基づいてアラートを発行します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト

10gR2、11gR1

CRS-100(1|2|3|4|5|7)

CRS-(1006|1008|1010|1011)

%ocrErrStack%

詳細は%alertLogNameを参照してください。

ノート:

このメトリックのデフォルトの警告およびクリティカルのしきい値は、変更しないでください。

投票ディスクのアラート・ログ・エラー

この列は、CRS-1607、1802、1803、1804および1805のメッセージをCRSアラート・ログからクラスタ・レベルで収集し、エラー・コードに基づいてアラートを発行します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト

10gR2、11gR1

定義なし

CRS-160(4|5|6)

%votingErrStack%

詳細は%alertLogNameを参照してください。

11gR2、12c

定義なし

CRS-160(4|5|6)

%votingErrStack%

詳細は%alertLogNameを参照してください。

ノート:

このメトリックのデフォルトの警告およびクリティカルのしきい値は、変更しないでください。

QoSイベント

このメトリック・カテゴリのメトリックは、サービスのクオリティ(QoS)イベントに関する情報を提供します。

コンプライアンス状態

Oracle Database QoS Managementで管理されるデータベースの場合、そのデータベースは準拠する必要があります。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト

11gR2、12c

-

定義なし

NOT_COMPLIANT

サーバー・プール%wlm_entity_name%に違反があります。詳細はGrid Operations Managerログを参照してください。

メモリー不足分析のリスク状態

Oracle Database QoS Managementは、サーバー上のメモリー不足をリアルタイムで検出し、新しいセッションを他のサーバーにリダイレクトして、メモリーが不足しているサーバー上のすべての使用可能メモリーが使用されることを防ぎます。

このメトリックは、データベース・サーバーがメモリー不足になっていることを示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト

11gR2、12c

-

RED

定義なし

サーバー%wlm_server%のメモリー不足のレベルが高くなったため、このサーバーのインスタンスのサービスはすべて停止されます

QoSMの状態変更

このメトリックは、Oracle Database QoS Managementの状態を変更した理由を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト

11gR2、12c

-

USER_DISABLED

EXCEPTION_DISABLED

QoSMサービスは%wlm_qosm_state%のために無効化されます

リソースの状態

このメトリック・カテゴリのメトリックは、クラスタ・リソース状態(CRS)に関する情報を提供します。

状態の変更

これは、CRSリソース・ステータス変更メトリックです。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト

11gR2、12c

24時間ごと

COMPLETE_INTERMEDIATE|PARTIALLY_UNKNOWN|PARTIALLY_OFFLINE|PARTIALLY_INTERMEDIATE

COMPLETE_UNKNOWN|COMPLETE_OFFLINE|ADD|DOWN

%crs_entity_name%には%resource_status_alert_state%状態の%resource_status_additional_mesg%インスタンスが%resource_status_alert_count%個あります