ネットワークおよびIPアドレスの要件
クラスタ環境の場合、少なくとも2つのネットワーク・アダプタまたはネットワーク・インタフェース・カード(NICs
)が各ノードにあることを確認します。一方はパブリック・ネットワーク・インタフェース用、もう一方はプライベート・ネットワーク・インタフェース(インターコネクト).用です。
ネットワーク構成の要件は次のとおりです。
パブリック・ネットワーク・インタフェース | プライベート・ネットワーク・インタフェース |
---|---|
各ネットワークのネットワーク・アダプタに関連付けられているパブリック・インタフェース名は、すべてのノードで同じである必要があります。 |
ネットワーク・アダプタに関連付けられているプライベート・インタフェース名は、すべてのノードで同じである必要があります。 |
各ネットワーク・アダプタはTCP/IPをサポートする必要があります。 |
インターコネクトにTCP/IPをサポートする高速ネットワーク・アダプタおよびスイッチ(ギガビット・イーサネット以上が必要)を使用して、ユーザー・データグラム・プロトコル(UDP)がサポートされている必要があります。 ノート: プライベート・ネットワークでは、指定されているすべてのインターコネクト・インタフェースのエンドポイントがネットワークで確実にアクセス可能である必要があります。ノードはすべてのプライベート・ネットワーク・インタフェースに接続されている必要があります。pingコマンドを使用して、インターコネクト・インタフェースが接続可能かどうかをテストできます。 |
インストールを開始する前に、各ノードで使用可能な次のIPアドレスを準備しておく必要があります。
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パブリック・インタフェースのDNSに登録されているIPアドレスおよび対応するホスト名(ネットワーク名)。使用可能なDNSがない場合は、システムのhostsファイル(
/etc/hosts
)にホスト名とIPアドレスを記述します。 -
DNSに登録されている仮想IP(VIP)アドレスおよび対応するホスト名。使用可能なDNSがない場合は、システムのhostsファイル(
/etc/hosts
)にホスト名とVIPアドレスを記述します。 -
各プライベート・インタフェースのプライベートIPアドレスおよびホスト名。
たとえば、各ノードに1つのパブリック・インタフェースと1つのプライベート・インタフェースがある2ノードのクラスタの場合、ネットワーク・インタフェースとして、次の表に示す構成が考えられます。ここでは、hostsファイルは/etc/hosts
です。

VIPのフェイルオーバーを有効にするために、前述の表に示す構成では、同じサブネット(143.46.43
)で両方のノードのパブリックおよびVIPアドレスを定義しています。