キャッシュ・マネージャ
Cache Managerオブジェクトは、Microsoft SQL Serverが、ストアド・プロシージャ、アドホックおよびプリコンパイルされたTransact-SQL文、トリガーなどのオブジェクトを格納するためにどのようにメモリーを使用するかを監視するためのカウンタを提供します。Cache Managerオブジェクトの複数のインスタンスを同時に監視でき、インスタンスごとに異なる種類の監視計画が示されます。
Microsoft SQL Server 2008/2012/2014/2016の場合
デフォルトの収集間隔 - 15分ごと
表1-8 キャッシュ・マネージャ・メトリック
メトリック | 説明 |
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キャッシュ・マネージャ・カウンタ名(キー列) |
パフォーマンス・メトリック名。 |
キャッシュ・マネージャ・インスタンス名(キー列) |
キャッシュ・マネージャ・カウンタ名のインスタンス。 |
「キャッシュ・マネージャ・カウンタ名」のキー列には、複数のメトリックがあります。次の表に、各メトリックとその説明を示します。
表1-9 キャッシュ・マネージャ・カウンタ名メトリック
メトリック | 説明 |
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キャッシュ・ヒット率 |
ディスクからの読取りが不要な、キャッシュに存在するページの割合。これは、Microsoft SQL Serverの起動以降に、キャッシュ・ヒットの合計数をキャッシュ参照の合計数で除算した比率です。長時間が経過すると、この比率はほとんど変化しなくなります。キャッシュからの読取りの方が、ディスクからの読取りよりもコストが低いため、この比率が高くなるようにします。通常、Microsoft SQL Serverで利用できるメモリー容量を増加することによって、キャッシュ・ヒット率を上げることができます。 |
キャッシュ・ヒット率のベース |
パフォーマンス・カウンタ「キャッシュ・ヒット率」が表す分数の分母(ベース)。 |
キャッシュ・ページ |
キャッシュでオブジェクトが使用するページ数。長時間が経過すると、この数はほとんど変化しなくなります。 |
キャッシュ・オブジェクト数 |
キャッシュ内のオブジェクトの数。長時間が経過すると、この数はほとんど変化しなくなります。 |
キャッシュの使用回数 |
キャッシュ内の各種オブジェクトが1秒当たりに使用された回数。この値が高い方が好ましい状態です。長時間が経過すると、この数はほとんど変化しなくなります。 |