UDPおよびTCPカーネル・パラメータの手動設定

Enterprise Manager Cloud Control 13cには、TCP/IPエフェメラル・ポートの範囲に関する固有のSolaris Kernel要件があります。この範囲はNDDを使用して構成されます。下限を11000以上に設定し、Enterprise Manager Cloud Control 13cで使用されるポートを避けます。最高範囲も最大65000に設定する必要があります。設定した下限が11000より大きい、または上限が65000より大きい場合、これらの値は変更する必要があります。

次のコマンドを使用して、エフェメラル・ポートの現在の範囲を確認します。

Oracle Solaris 11では、次のipadmコマンドを使用します。

# ipadm show-prop -p smallest_anon_port,largest_anon_port tcp
 
PROTO PROPERTY           PERM CURRENT PERSISTENT DEFAULT POSSIBLE
tcp   smallest_anon_port rw   11000       --     11000   1024-65535
tcp   largest_anon_port  rw   65000       --     65000   32768-65535

前述の例では、エフェメラル・ポートはEnterprise Manager Cloud Control 13cの最小要件のデフォルト範囲に設定されています。

これらの値が正しく設定されていない場合、UDPおよびTCPエフェメラル・ポートの範囲を更新します。次に例を示します。

Oracle Solaris 11の場合

# ipadm set-prop -p smallest_anon_port=11000 tcp
# ipadm set-prop -p largest_anon_port=65000 tcp
# ipadm set-prop -p smallest_anon_port=11000 udp
# ipadm set-prop -p largest_anon_port=65000 udp

これらの設定は永続的にすることをお薦めします。システムの再起動時にこのエフェメラル・ポートの範囲変更を自動で行う方法については、システムの管理ドキュメントを参照してください。

(Oracle Bug#22242417)