1 Microsoft SCOMイベント・コネクタの概要

Enterprise ManagerとMicrosoft System Center Operations Manager (SCOM)を統合するために使用される、バージョンに固有の様々なコネクタがあります。このドキュメントでは、異なるすべてのタイプのSCOMコネクタをインストールし、管理する方法について説明します。このドキュメントに記載されているほとんどの情報は共通であり、すべてSCOMコネクタ・タイプに適用されます。特定のコネクタ・タイプに関する項は、明確に識別されています。SCOM 2012、2016、1801および2019と統合するコネクタが1つあります。SCOM 2007との統合には、次の異なる2つのコネクタがあります。

  • SCOMコネクタは、Enterprise ManagerとすべてのバージョンのSCOM 2012、2016、1801および2019を統合するためのコネクタです。

  • SCOM 2007の場合:

    • SCOM 2007 pre-R2コネクタは、Enterprise ManagerとSCOM 2007 RTMおよびSP1バージョンを統合するためのコネクタです。

    • SCOM 2007 R2コネクタは、Enterprise ManagerとSCOM 2007 R2を統合するためのコネクタです。

SCOM 2007以降のバージョンのSCOMにはいくつか違いがあります。SCOM 2007コネクタとSCOMコネクタでは、一部の情報が異なります。Microsoft SCOM 2007コネクタには、ドキュメント全体で参照されるSCOM 2007に固有の項があります。

コネクタはOracle Enterprise Managerから送信されるすべてのイベントを監視し、SCOMのアラート情報を自動的に更新します。コネクタでは、次の機能がサポートされています。

  • Oracle Enterprise ManagerからMicrosoft SCOMへのイベント情報の共有。

  • Oracle Enterprise ManagerとMicrosoft SCOM間でのアラート・マッピングへのイベントのカスタマイズ。

  • Oracle Enterprise Managerでのイベント変更とMicrosoft SCOMでのアラートとの同期化。

    Enterprise Managerのイベントに対してSCOMでアラートが作成され、その後のイベントの重大度の更新では、SCOMで新しいアラートをオープンするか、SCOMで元のアラートに注釈を付けるかの選択肢があります。

サポートされるバージョン

このコネクタでは、次のバージョンのOracle Enterprise ManagerおよびMicrosoft SCOMがサポートされています。

  • Oracle Enterprise Manager Cloud Control。 :

    • 13c (13.1.0.1)以降

    • 12cリリース2 (12.1.0.2.0)以上

  • Microsoft System Center Operations Manager (SCOM)のバージョン:

    • Microsoft SCOM 2012、2016、1801および2019 - SCOMコネクタでサポートされています。

    • Microsoft SCOM 2007 R2 - SCOM 2007 R2コネクタでサポートされています。

    • Microsoft SCOM 2007 RTMおよびSCOM 2007 SP1 - SCOM 2007 pre-R2コネクタでサポートされています。

Microsoft System Center Operations Manager Connectorリリース13.xに対して基本となるEnterprise Managerバージョン番号は、Enterprise Manager 13cリリース1 (13.1.0.1)以降です。

再試行

「コネクタ構成」ページで使用できる「再試行」セクションでは、失敗したチケット・リクエストを、構成可能な有効期限内に再試行する必要があるかどうかを指定できます。

「再試行」オプションを有効にすると、リクエストが初めて失敗したときにチケッティング・リクエストを再送信するかどうかを指定するオプション、および再試行を中止するまでの時間を指定するオプションを使用できます。Enterprise Managerでは、リクエストが成功するか、再試行間隔が経過するまで、2分ごとに再試行します。