C Oracle Site Guardの用語

Oracle Site Guardの用語について説明します。

このドキュメント全体を通じて次の用語が使用されています。

  • ターゲット

    ターゲットは、エンタープライズ内のインフラストラクチャおよびビジネス・コンポーネントを表すコアEnterprise Managerエンティティです。ビジネスが効率的に機能するには、これらのコンポーネントを監視および管理する必要があります。ターゲットの例としては、Oracle Fusion MiddlewareファームやOracleデータベース・インスタンスがあります。Oracle Site Guardの障害時リカバリ操作は、1つのサイトの1つ以上のターゲットを保護するように設計されます。

  • サイト

    データセンター内の関連するエンティティを論理的にグループ化したものです。たとえば、Web層、ミドルウェア層およびデータベース層のソフトウェア・コンポーネント、さらには関連付けられたストレージのすべてが、1つのサイトを構成することがあります。Oracle Site Guardは、サイトに対する障害時リカバリ操作を実行します。Oracle Site Guardでは、1つのデータセンターに対して複数のサイトを定義でき、各サイトに対する障害時リカバリ操作を独立して管理できます。

  • プライマリ・サイト

    Oracle Site Guardによる保護対象として構成されているアクティブ・アプリケーション(一連のターゲット)を現在ホストしているサイトです。プライマリ・サイトは、本番サイトとも呼ばれます。

  • スタンバイ・サイト

    障害時リカバリ操作が発生したときに保護対象アプリケーション(一連のターゲット)をホストすることが意図されているサイトです。

  • ロール

    サイトの現在の役割です。ロールはプライマリまたはスタンバイのいずれかです。

  • スイッチオーバー

    本番サイトとスタンバイ・サイトの役割を逆転するプロセスは、スイッチオーバーと呼ばれます。スイッチオーバーは、定期的な検証のために行う、または現在の本番サイトで計画メンテナンスを実行するための計画済の操作です。スイッチオーバー中に、現在のスタンバイ・サイトが新しい本番サイトになり、現在の本番サイトが新しいスタンバイ・サイトになります。

  • フェイルオーバー

    (本番サイトに障害が発生したことなどが原因で)本番サイトが突然使用できなくなった後で、現在のスタンバイ・サイトを新しい本番サイトにするプロセスは、フェイルオーバーと呼ばれます。

  • 検証用にオープン

    現在のスタンバイ・サイトを完全に機能するサイトに変換(つまり、オープン)し、スタンバイ・サイトでの操作をテストおよび検証できるようにするプロセスです。検証用にオープンされているサイトはスタンバイ・サイトとして使用できません。

  • スタンバイに戻す

    検証用にオープンされているサイトをスタンバイ・サイトに戻し(つまり、クローズ)、障害時リカバリ操作でスタンバイ・サイトとして使用できるようにするプロセスです。

  • 操作計画

    操作計画には、特定のOracle Site Guard操作の実行フローが含まれます。障害時リカバリ操作のステップを実行する順序、およびシリアル、パラレルなどのその他の属性を定義します。

  • 事前チェック

    事前チェックは、事前に順序付けられた一連のチェックで、操作計画が、保護対象として想定される環境に準拠しているかどうかを確認します。事前チェックは、障害時リカバリの準備状況を評価するために使用され、必要に応じて実行されます。

  • ヘルス・チェック

    事前に順序付けられた一連のチェックであるヘルス・チェックは、ユーザー定義のスケジュールに基づいて定期的に実行されるようにプログラムできます。ヘルス・チェックは、障害時リカバリの準備状況を継続的に評価するために使用されます。

  • カスタム事前チェック・スクリプト

    カスタム事前チェック・スクリプトは、Oracle Site Guard操作計画の事前チェック・プロシージャの一部として実行されるユーザー定義のスクリプトです。事前チェック・スクリプトの数と実行順序は、操作計画の一部として定義できます。

  • 前処理スクリプト

    前処理スクリプトはサイト固有のユーザー定義のスクリプトで、Oracle Site Guard操作の開始時にサイトで実行されます。前処理スクリプトの数と実行順序は、操作計画の一部として定義できます。

  • 後処理スクリプト

    後処理スクリプトはサイト固有のユーザー定義のスクリプトで、Oracle Site Guard操作の終了時にサイトで実行されます。後処理スクリプトの数と実行順序は、操作計画の一部として定義できます。

  • グローバル前処理スクリプト

    グローバル前処理スクリプトは操作固有のユーザー定義のスクリプトで、Oracle Site Guard操作計画の開始時にサイトで実行されます。グローバル前処理スクリプトの数と実行順序は、操作計画の一部として定義できます。

  • グローバル後処理スクリプト

    グローバル後処理スクリプトは操作固有のユーザー定義のスクリプトで、Oracle Site Guard操作計画の終了時にサイトで実行されます。グローバル後処理スクリプトの数と実行順序は、操作計画の一部として定義できます。

  • 実行グループ

    操作計画「実行グループ」は、「実行モード」が「パラレル」に設定されているバケット(操作計画グループ)用にサイト・ガードの機能を拡張します。同じ実行グループの操作計画ステップはパラレル実行されますが、これらのステップの実行は、後続番号が割り当てられた実行グループでなんらかの操作ステップの実行が開始される前に終了されます。

  • タグ

    タグは、操作計画に関連付けることができるユーザー定義の英数字文字列です。タグは、指定した1つ以上のタグに一致する操作計画を検索する場合に使用できます。

  • スーパー管理者

    スーパー管理者は特権ユーザーの1つで、Enterprise Managerのすべてのターゲットと、Oracle Site Guardのすべての構成、操作およびアクティビティにアクセスできます。