このドキュメントでは、Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-In 13c (13.4)リリースの新機能、主な変更点および既知の問題について説明します。内容は次のとおりです。

1.1 新機能と変更点

この項では、Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-Inの様々なリリースに導入されている新機能の概要を示します。

1.1.1 新規および変更されたパラメータおよびコマンド

Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-in 13.4.1.0リリースには、新規または変更されたパラメータおよびコマンドはありません。

1.1.2 リリース13.4.1.0.1 - 2020年9月

Oracle GoldenGate Enterprise Managerは、セキュアなOracle GoldenGate Micrservicesターゲットの検出およびモニタリングをサポートするようになりました。詳細は、Oracle GoldenGate System Monitoring Plug-Inユーザー・ガイドセキュアなマイクロサービスを検出するための前提条件を参照してください。

デプロイメント、Distribution ServerおよびReceiver Serverのマイクロサービス・ターゲットの詳細が表示されるようになりました。詳細は、Oracle GoldenGate System Monitoring Plug-Inユーザー・ガイドマイクロサービス・ターゲット・タイプを参照してください。

Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-inには、Oracle GoldenGate ClassicおよびOracle GoldenGate Microservices用の個別の検出モジュールが含まれています

詳細は、Oracle GoldenGate System Monitoring Plug-Inユーザー・ガイドOracle GoldenGateターゲットの検出を参照してください。

1.2 インストールとアップグレード

インストールおよびアップグレード手順の詳細は、Oracle GoldenGate Enterprise Managerプラグインのインストールを参照してください。

1.3 修正された問題

具体的なBugDBバグ識別番号またはサービス・リクエスト(SR)チケット番号に関する質問は、Oracleカスタマ・サポートにお問い合せください。

1.3.1 リリース13.4.1.0.1 - 2020年9月

バグ31141546 - GoldenGate検出モジュール・ログがEnterprise Manager UIにロードされません

この問題は修正されています。GoldenGate検出モジュール・ログを表示できるようになりました。

バグ30830393 - レポート・ファイル、「破棄」タブがOracle GoldenGate Microservicesで使用できない

この問題は修正されています。Oracle GoldenGate Microservicesでレポート・ファイルおよび破棄ファイルを表示できるようになりました。

バグ25811348 - 「ターゲットの削除」オプションを使用してOracle GoldenGateターゲットが削除されない

この問題は修正されています。親コンポーネントを削除できるようになり、対応する子ターゲットがターゲット・ページから自動的に削除されるようになりました。

バグ31550463 - 昇格のために複数のExtract/Replicatターゲットを選択する必要がある

この問題は修正されています。複数の(クラシックとMAの両方の) ExtractおよびReplicatターゲットを選択して、一度に昇格できるようになりました。

1.3.2 リリース13.4.1.0 - 2020年3月

バグ30624043 - メイン・メニューからGoldenGateターゲットにアクセスしようとするとADF_FACES-60097エラーが発生する

この問題は修正されています。メイン・メニューからOracle GoldenGateターゲットにアクセスしてもこのエラーは表示されません。

バグ30275035 - OMEからのGoldenGateターゲットにより、ADF_FACES-60097およびADF_FACES-60096「PPR #33の間のサーバー例外」が返される

この問題は修正されています。ユーザーがプロセスを検出せずにOracle GoldenGateホーム・ページに移動した場合は、このADFエラーは表示されません。

バグ30848875 - ユーザーが別名でE/Rを昇格させるとADFエラーがトリガーされる

この問題は修正されています。別名でE/Rを昇格させててもADFエラーはトリガーされません。

バグ30849134 - EMで、サービス・マネージャ名が別名で作成され、OGGホーム画面が空白ページとして表示されている

この問題は修正されています。Enterprise Managerでは、サービス・マネージャが別名で昇格されている場合は、すべてのOracle GoldenGate Microservices Architectureターゲットの名前が表示されます。

1.4 既知の問題

具体的なバグまたはチケット番号に関する質問は、Oracleカスタマ・サポートにお問い合せください。SRはOracle Support SR番号で、BugDBはバグ識別番号です。

1.4.1 リリース13.4.1.0.1 - 2020年9月

バグ31563078 - 最後のOGGチェックポイント以降の秒数メトリックによって「すべてのメトリック」ページの右側のセクションにリダイレクトされません。

OGGホーム・ページで最後のOGGチェックポイント以降の秒数をクリックしても、「すべてのメトリック」ページの最後のOGGチェックポイント以降の秒数ページにリダイレクトされません。

バグ31551487 - ユーザーがDistribution、pmsrvrおよびReceiver Serverを一緒に昇格できない

「検出の設定」ページから、Distribution Server、Performance Metrics ServerおよびReceiver Serverを一緒に昇格することはできません。

回避策: Distribution Server、Performance Metrics ServerおよびReceiver Serverを個別に昇格する必要があります。

バグ31772746 - アップグレード環境でインシデントのアラート・ページにラグが複数回表示される

メトリックと収集ページまたは「すべてのメトリック」ページのいずれかを使用して、ラグのメトリック・アラートを設定できます。ただし、インシデント・アラート・ページでルールを定義している間、ラグは2回表示されます。

回避策: インシデント・ルールの定義中に、両方のラグにアラートを設定する必要があります。

バグ31654769 - DistributionパスおよびReceiverパスのインシデント・アラートがサポートされていない

Receiver ServerパスやDistribution Serverパスのステータスなどのメトリックにアラートを設定することはできません。

バグ31570168 - プロセスが停止している場合、OGGホーム・ページでReceiver Serverのインシデント・アラートが表示されない

OGGホーム・ページで、Receiver Serverプロセスが停止している場合、インシデント・アラートは表示されません。インシデント・アラートはインシデント・アラート・ページに表示されますが、OGGホーム・ページではインシデント数は増加しません。

1.4.2 リリース13.4.1.0.0 - 2020年3月

バグ30830393 - OGG MAについては「レポート・ファイル」の「破棄」タブを使用できない

Oracle GoldenGate Microservices Architectureについては「レポート・ファイル」の「破棄」タブは使用できません。

バグ30973066 - 無効なモニター資格証明をユーザーがリセットした場合でも、OGG MAの「開始」ボタンと「停止」ボタンが有効になっている

回避策: まずユーザー名を変更し、それを保存してから、同じユーザー名と各自のパスワードを再度使用する必要があります。

バグ30974526 - OGG EMプラグインのアンデプロイが失敗し「ERROR pluginca.PluginCADriver - 索引::1にINまたはOUTパラメータがありません」というエラーが表示される

管理対象サーバーのアンデプロイが失敗し、例外がスローされます。

回避策:
  • sysadminに依頼して/tmpフォルダ内のnoexecを削除してください。
  • エージェント$agent_inst/bin/emctl stop agentを停止します。
  • 次の環境変数を別の場所に設定します。

    UNIXの場合:

    export TMP=

    export TMPDIR=

    Windowsの場合:

    set TMPDIR=

    set TMP=
  • エージェント$agent_inst/bin/emctl start agentを起動します。

バグ30941290 - ユーザーがOGGクラシック・インスタンスの別名を作成し、別名なしで同じインスタンスを再検出した場合に、ターゲットが存在しないというエラーが発生する

ターゲットの名前を変更した後にOracle GoldenGateクラシック・インスタンスを作成し、ターゲット名を変更せずに同じインスタンスを再検出すると、ターゲットが存在しないというエラーが発生します。

回避策: OMSサーバーを再起動します。

バグ30830226 - EMでは、親プロセスが削除された場合は子プロセスが自動的に削除される必要がある

回避策: 一度にすべてのターゲットを選択して削除できます。

バグ29801809 — Oracle GoldenGateクラシックでパラレルReplicatの累積メトリックが表示されない

Oracle GoldenGateクラシックでは、パラレルReplicatの累積メトリックは表示されません。これらのメトリックは、Oracle GoldenGate Microservices ArchitectureのパラレルReplicatでは適切に表示されます。

バグ30105644 — 13.2.2から13.2.3にアップグレードした後、ユーザーがOracle GoldenGate Microservicesインスタンスを再検出する必要がある

13.2.2から13.2.3にアップグレードした後は、Oracle GoldenGate Microservicesインスタンスを再検出する必要があります。

バグ29928885 — ユーザーがOracle GoldenGateクラシックのEnterprise Manager Plug-inでパラレルReplicatのメトリックをモニターできない

ユーザーはOracle GoldenGate ClassicのEnterprise ManagerでパラレルReplicatのメトリックをモニターできません。

バグ30083182 - バンドルjava.util.PropertyResourceBundleのリソースが見つからない。ユーザーがカスタム・プロモーション・ページでいくつかのプロセスの選択を解除するとエラーが発生する。

ユーザーがカスタム・プロモーション・ページでいくつかのプロセスの選択を解除すると、エラーが表示されます。

バグ31006043 - jAgentのアップグレードを伴うEM 13.2からEM 13.4へのアップグレード後に、ターゲット・タイプが更新されていない

任意のjAgent (BP 5より前)をOracle GoldenGate Monitor Agentバンドル・パッチ12.2.1.2.200131にアップグレードした場合は、BP 5 (Oracle GoldenGate Monitorバンドル・パッチ12.2.1.2.190530)に含まれていた新しく追加されたメトリック・ポイント・プロセス・モードは反映されません。

1.5 My Oracle Supportの利用

My Oracle Supportを使用して、お客様、パートナおよびOracle従業員から報告された解決策、回避策およびその他の情報を検索できます。My Oracle Supportでは、SRチケットをオープンすることもできます。SRの解決にパッチが必要な場合は、ダウンロード方法に関する手順をMy Oracle Supportから入手してください。

ノート:

Oracle GoldenGateおよびサポートをディストリビュータ経由で購入した場合は、My Oracle Supportを通してサービス・リクエストを作成するのではなく、ディストリビュータにお問い合せください。

1.5.1 Oracle GoldenGateナレッジ・ベースの表示

Oracle GoldenGateナレッジ・ベースを表示するには、次のステップに従います。

  1. My Oracle Support Webサイト(http://support.oracle.com)を参照します。
  2. 言語を選択し、電子メールとOracleパスワードでログインします。
  3. 「ナレッジ」タブをクリックします。
  4. 「製品または製品ラインを選択します」フィールドで、GoldenGateと入力し、Oracle GoldenGate製品を状況依存リストから選択して結果を絞り込みます。(このリストが表示されるまで数秒待機する必要が生じる場合があります)。
  5. 「検索条件の入力」フィールドで、検索キーワードまたは複数のキーワードを入力して、問合せを絞り込みます。

「ヘルプ」をクリックすると、このタブの使用方法の追加情報が取得されます。

1.5.2 Oracle GoldenGate SRチケットの作成

質問または問題に対する回答をナレッジ・ベースで見つけられない場合は、次のステップに従ってOracle Supportによるサポート・リクエスト・チケットをオープンできます。

  1. My Oracle Support Webサイト(http://support.oracle.com)を参照します。
  2. 言語を選択し、資格証明でサインインします。このWebサイトを使用するための登録がまだの場合は、登録する必要があります。
  3. 「サービス・リクエスト」タブをクリックします。
  4. 「SRの作成」をクリックします。
  5. サービス・リクエストの作成ウィザードを使用して、SRを完了して送信します。「ヘルプ」をクリックすると、このタブの使用方法の追加情報が取得されます。

1.6 対象読者

このガイドは、Oracle GoldenGateをインストール、構成および実行するインストール実行者、データベース管理者およびシステム管理者を対象としています。

1.7 関連情報

このリリースのその他のOracle GoldenGate Veridataドキュメントは次のとおりです。

Oracle GoldenGate製品ドキュメント・ライブラリは、次のサイトにあります

https://docs.oracle.com/en/middleware/goldengate/index.html

Oracle GoldenGateの詳細は、https://www.oracle.com/middleware/technologies/goldengate.htmlを参照してください

1.8 表記規則

本文では、次の表記規則を使用します。

表記規則 意味

太字

太字は、操作に関連するグラフィカル・ユーザー・インタフェース要素("「ファイル」メニューから「保存」を選択します"など)を示します。太字は、本文中で定義されている用語および用語集に記載されている用語も示します。

イタリック

イタリック

イタリックは、TABLE table_nameのようなパラメータ文など、ユーザーが特定の値を指定するプレースホルダ変数を示します。イタリックは、ドキュメントのタイトルおよび強調にも使用されます。

固定幅フォント

固定幅フォント

固定幅フォントは、ユーザー・イグジットやスクリプトなどのコードのコンポーネント、ファイルおよびデータベース・オブジェクトの名前、URLのパス、および画面に表示される入出力テキストを示します。大文字の固定幅フォントは、Oracle GoldenGateのパラメータ、コマンド、ユーザーが構成可能な関数およびSQLコマンドとキーワードを表すために使用されます。

大文字

通常フォントの大文字は、特別な場合を除き、ユーティリティの名前を表します。

{ }

構文内の中カッコは、パイプ記号で区切ったオプションのセットを囲み、その中の1つを選択する必要があることを表します。たとえば、{option1 | option2 | option3}です。

[ ]

構文内の大カッコは、オプションの要素を示します。たとえば、CLEANUP REPLICAT group_name [, SAVEcount]という構文では、SAVE句はオプションです。オプション要素内の複数の要素は、[option1 | option2]のように、パイプ記号で区切ります。

1.9 ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。