5 Oracle ASR SNMP v3へのアップグレード

Simple Network Management Protocol (SNMP) v3は、Oracle Exadata System Softwareリリース12.1.2.1.0以上のOracle Exadata Storage ServerおよびOracle Exadata Database Serverでサポートされます。

SNMP V3を使用するには、Oracle ASRリリース4.3以上を使用する必要があります。
  1. ユーザーを選択するか、SNMP v3の新しいユーザーを定義します。
  2. ユーザーのSNMPサブスクライバ情報を変更します。
    • ストレージ・サーバーで、次のようなCellCLIコマンドを使用します。

      ALTER CELL snmpUser=((name=v3user,authprotocol=SHA,
      authpassword=*,privprotocol=AES,privpassword=*))
      
      ALTER CELL snmpsubscriber=((host=asrhost, port=162, SnmpUser=
      v3user, type=v3asr))
    • データベース・サーバーで、次のようなDBMCLIコマンドを使用します。

      ALTER DBSERVER snmpUser=((name=v3user,authprotocol=SHA,
      authpassword=*,privprotocol=AES,privpassword=*))
      
      ALTER DBSERVER snmpsubscriber=((host=asrhost, port=162, SnmpUser=
      v3user, type=v3asr))

    snmpUserを追加する場合、CellCLIまたはDBMCLIにより、パスワードを求められます。

    snmpSubscriberがタイプv3ASRで追加されると、Oracle ASRIntegrated Lights Out Manager (ILOM) SNMPのユーザーおよびその通知ルールが、ストレージ・サーバーまたはデータベース・サーバーのILOMに自動的に設定されます。
  3. Oracle ASRマネージャから、同じユーザー名、プロトコルおよびパスワードを参照して、v3ユーザーを追加します。
    asr> add_snmpv3_user -u v3user_name -e engineId
    [,engineId2, ...] -pp AES

    サーバー(セルまたは計算)エンジンIDおよびILOMエンジンIDの両方を含める必要があります。デフォルトでは、エンジンIDはセル名または計算ノード名です。ILOMエンジンIDは、-m接尾辞を使用したセル名または計算ノード名です。たとえば、mycellおよびmycell-mなどです。

    v3ユーザーの認証およびプライバシ・パスワードの作成を求められます。指定するパスワードは、セルおよび計算ノードで設定したパスワードと一致する必要があります。

    Oracle ASRマネージャでは、認証用にはSHAプロトコル、およびILOMによるプライバシおよび暗号化用にはAESプロトコルのみがサポートされます。