11 索引ビュー

索引ビューは、プライマリ・レコードに含まれる情報を反映する補助レコードの作成に使用される設計パターンです。様々な方法で索引ビューを作成できます。このドキュメントではそのうちの2つの方法について説明します。

注意:

表APIのユーザーは組込みの索引付けメカニズムを使用できるため、この章に記載されている内容は表APIのユーザー向けではありません。

「レコードの読取り」で説明したように、レコードは、一般的にキーのメジャー・パスとマイナー・パスを使用してストアから取得します。キーを使用して1つのレコードを取得することも、メジャー・パスの一部を使用して複数のレコードを取得した後、結果を繰り返すこともできます。

たとえば、ユーザーに関連するレコードがストアに含まれているとします。キーにはユーザーの組織情報およびその他の識別情報(ユーザーIDなど)が含まれる可能性があります。ただし、各レコード・データにはおそらく、名前、住所、電話番号など、個人に関するその他の詳細が含まれています。アプリケーションではユーザーID(つまり、キー・パスの一部として格納されている情報)を使用して個人を頻繁に問い合せることにおそらくなりますが、個人を名前などで探す場合もあります。

ストア内のすべてのレコードを繰り返すのではなく、特定の個人名で各レコードを順に調べることで、アプリケーションで管理される索引ビューを作成できます。索引ビューは複数の方法で実装できますが、通常はキー/値のペアを使用します。この場合、キーはプライマリ・レコード内のいくつかの情報に関連付けられており、値はその情報が存在するプライマリ・レコードを識別します。

つまり、Peterという名前を含むレコードがある場合、その索引ビューのキーにはPeterが含まれ、値にはそのレコードへのメジャーおよびマイナー・キー・パスが含まれることになります。